狸  森  日  記

                 ムジナnoモリnoクラシカタ

木彫りの人形

2006-11-13 00:44:53 | ひとりごと


夜空がとっても綺麗な夜です。


もう30年以上も机の上に飾っている人形が有ります。
色は褪せてはいないけれど、近くで見ると、たしょう埃りっぽく
なっています。高さは30cmほどで、木彫りです。


30年以上も前に、ある人と旅をしたときに、同じ人形を2体買って
それぞれに持っている約束をしました。その人形です。


僕の机の上から、長年僕がしてきたことを見つめています。日頃
思い出す事も無くなってきつつ有りますが、時に思い出しては埃を
はらい綺麗に布拭きしてから、同じ場所に戻してやります。


もう一つの人形がどうなっているのかは判りません。一度何かの折に
人形を写真に撮り葉書にして送りましたが、人形の事に関しての返事は
帰ってきませんでした。どうしたのかと、詮索するつもりは有りません。


終わった「想い出」であって、すでに30年以上も経っています。
僕自身も、埃にまみれさせているくらいですからね。優柔不断で
捨てきれないでいる・・・のが本当のところでしょう。


過去の恋に関して、男は女々しく、女は、はっきりしています。そう
思います。男と女としかいない人間社会で、男にとって「女」は謎で
気持ちを読み切れない、不可思議な生き物です。
それでいながら、寂しがり屋の男はすぐに女を求め、擦りより触れたく
なってしまいます。何故でしょうか?


懐かしくも、嬉しくも、寂しくもある「木彫りの人形」です。