ふたりは今次の課題にチャレンジ中です。
虹色教室で、ちゃんが、お菓子の家のドールハウスを指差して
要求しました。取ってあげると、ちゃんが遊び出し、
ちゃんは、無表情のままその場を離れました。
ここでは、「私が取ってもらったから私のだよ」という主張が
必要だったのですが、ちゃんとちゃんは、
どちらも心の境界線があいまいで、相手がしているのを見ると
自分がしていると勘違いしているように見えるシーンがたくさんあります。
遊んでいる時、「自分」というのが、
きちんとないのです。
定型発達の子はオムツの頃から、物の取り合いをしたり、イケズをしたり、
けちんぼしておもちゃを貸さなかったりして、親御さんを悩ませます。
実は、これは心がきちんと発達していないと
できない高度な能力です。
自閉症の子に「それは自分のものだから、取られたらいや」
「返して欲しい」「自分のだから、貸したくない」という気持ちを
育てて、他人と自分のちがいに気付かせていくのは
とても難しいです。
子どもの心の中に何が育っていないのか気付いて、
言葉やジェスチャーで見本をしるしながら、
ひとつひとつ教えていかなければなりません。
何かができたとき、「上手!!」と褒めて、
ぱちぱち手を叩いても、
なぜ手を叩いているのか理由がわからず、
無関心な様子で、ふら~っとその場を離れようとするちゃんに、
オーバーに本人にも万歳をさせながら、褒めることを繰り返していると、
できた大人の「上手!ばんざーい」に少し関心を持つ
自分も万歳をしてニコニコ笑う
ということができるようになりました。
こんなことまで教えるの…???
というひとつひとつの気持ちを、
しっかり認識できるようになると、
人への関心が高まり、褒められたいからする行動、
相手を遊びの世界に誘う行動、
などが見られるようになり、
この日も、お絵かき、ぬりえ、切り紙などに積極的に
取り組んでくれました。
ただ教えるのではなくて、
何ができていないのか、わかっていないのか、どんな気持ちが認識できていないのか、をていねいに観察することが、
子どもを最も成長させてくれるものを育てるコツだと思います。
これは、高機能自閉症やアスペルガー症候群の子に何かを教えるときにも
言えることですね
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虹色教室で、ちゃんが、お菓子の家のドールハウスを指差して
要求しました。取ってあげると、ちゃんが遊び出し、
ちゃんは、無表情のままその場を離れました。
ここでは、「私が取ってもらったから私のだよ」という主張が
必要だったのですが、ちゃんとちゃんは、
どちらも心の境界線があいまいで、相手がしているのを見ると
自分がしていると勘違いしているように見えるシーンがたくさんあります。
遊んでいる時、「自分」というのが、
きちんとないのです。
定型発達の子はオムツの頃から、物の取り合いをしたり、イケズをしたり、
けちんぼしておもちゃを貸さなかったりして、親御さんを悩ませます。
実は、これは心がきちんと発達していないと
できない高度な能力です。
自閉症の子に「それは自分のものだから、取られたらいや」
「返して欲しい」「自分のだから、貸したくない」という気持ちを
育てて、他人と自分のちがいに気付かせていくのは
とても難しいです。
子どもの心の中に何が育っていないのか気付いて、
言葉やジェスチャーで見本をしるしながら、
ひとつひとつ教えていかなければなりません。
何かができたとき、「上手!!」と褒めて、
ぱちぱち手を叩いても、
なぜ手を叩いているのか理由がわからず、
無関心な様子で、ふら~っとその場を離れようとするちゃんに、
オーバーに本人にも万歳をさせながら、褒めることを繰り返していると、
できた大人の「上手!ばんざーい」に少し関心を持つ
自分も万歳をしてニコニコ笑う
ということができるようになりました。
こんなことまで教えるの…???
というひとつひとつの気持ちを、
しっかり認識できるようになると、
人への関心が高まり、褒められたいからする行動、
相手を遊びの世界に誘う行動、
などが見られるようになり、
この日も、お絵かき、ぬりえ、切り紙などに積極的に
取り組んでくれました。
ただ教えるのではなくて、
何ができていないのか、わかっていないのか、どんな気持ちが認識できていないのか、をていねいに観察することが、
子どもを最も成長させてくれるものを育てるコツだと思います。
これは、高機能自閉症やアスペルガー症候群の子に何かを教えるときにも
言えることですね
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