ADD?先生の発達障害児 教育応援サイト

ADD?傾向のある塾教師がADHDやアスペルガー症候群の子にどうかかわり教えたらいいのか模索していくブログです。

集中力がなくて 宿題が進まない子には?

2007-08-12 07:35:55 | 発達障害児に教える基本
この夏休み
アスペルガーとLDを持った子の
学校の宿題のお手伝いを
しています。

「夏のワーク」という 薄っぺらい…
しかし 発達障害を持った子にとって
いつ終わるのか見当もつかない
苦行の一つに取り組ませています。

それにしても
勉強をスタートして30分…
「暑ーい」「いや クーラー効き過ぎてきた。」
「せみ よく鳴いてますね。」
「そうだ 今日って 何曜日だったかな…?」
「先生…。」
と30秒ごとに気が散るので
恐ろしく進んでいません。

見れば ふわふわ風にそよぐような文字…
汚いというより
筆圧が弱すぎて読めません。
それに
計算を 途中で止めて
次の問題に移っていたり
答えの欄が
間違っていたり…

あまりに注意しなくちゃならない所が多すぎて
教えているコチラまで
富士山を 逆立ちで登っているような
気分になってきます。

しかし集中力のない子に
「もう少しきちんとした字を
書きなさい。」などど
指摘したところで
今度は集中力のなさに
「やけっぱちな態度」が加わるだけです。

私は こういう時は ひとまず
「だいぶ がんばったね。これだけするのも 大変だよ。」
と声をかけます。

どんなにそれまでした量が少なくても
やり方がいいかげんでも
「そこまでしたことをほめる」
「ねぎらいの言葉をかける」
という態度に徹すると
わずかながら 集中する時間が増してきます。

「この字のななめの線が難しいね。でも へんは上手に書けているね。」
といった言い方をすると
しっかり書こうとする
態度が出てきます。

発達障害の子が
学習でつまずく理由に
「メタ認知力」が弱い…ということが
あります。

メタ認知とは 認知のための認知のようなもの
…???

つまり「少し離れた位置から
自分の行動を 客観的に眺めて
調整する力」のことです。

自分は 「これは知ってる!」とか 
「知らない。」とか

「ここは大切!!」
「ここは どっちでもいい…」とか

自分の意見と
周囲の意見のずれ…に気付くとか

メタ認知が弱いと
そのあたりがどうも わかっていません。
TPOがなくって
失礼なこと言っちゃったり
自分と周囲の関係が
イマイチ飲み込めていない子を見ると

「わがまま!」とか「今時の子は…!」
とかおじいちゃん世代は
怒りに震えますが
これらが弱いのは
「しつけ」と関係はございません。


そして このメタ認知力が弱いと
今何をすべきか…
自分の立場が飲み込めず

恐ろしく
集中力がない!!

という行動が生まれるんですね。


ここまで読んでいただきありがとうございます。メタ認知力上げるコツは また次の機会に書きますね。

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