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発達障害児に教える 基本の基本(4)

2007-08-10 14:48:57 | 漢字
前回は 「大きめの漢字カード」の作り方の話でした。


まず初めに「ドーマン法」という 
乳幼児の右脳開発法について
ちょっと説明させてくださいね。

「ドーマン法」では
大きめの文字カードを
5枚一組にして
パッパッパッ!!と
ほんの一瞬ずつ
カードを見せていきます。
その際 はっきりとした声で
文字を読んであげます。

これを1日3回するだけで
赤ちゃんは全ての文字を覚えてしまうだけでなく
右脳が活性化されていく
のだそうです。

この方法を そのまんま試してみたいという方は
もちろん構わないのですが…
「さあ、このカードを良く見ててよ~。」
と言うだけで
子どもが集中して見てくれるかは…
大いに疑問あり…です。

ものすごく素直で 
親の言うことをよくきいて
やり始めたことを 
飽きずに続けることのできる
お子さんをお持ちの方は…
こうしたマニュアルの通りに
やってみてくださいね。

そうでない場合…
私がオススメするのは
もう少し遊びを取り入れた方法です。


カードを5枚床に置いて
1枚1枚 読み方を言います。
カードの中には
ひらがなだけ カタカナだけ 
など「簡単だ!」と
感じるものも加えておくのがコツです。

漢字の読み方を教える時に
「これは☆の形に似ているね~。」
とか「漢字の中に カタカナのイが隠れているよ。」
など覚えるヒントとなるものを
ひとこと添えてあげます。

漢字を覚えるのが苦手な子というのは
漢字が「ごくかんたんなパーツ」から 
成り立っていることに 気付きにくい子なんです。

「どんな複雑そうな漢字も
カタカナや1年生で習う漢字が
合体!!してるんだよ。」
と教えると
「へ~、あっ、模倣の も は 木とお日様の日と
大きい が合体してる!」
と自分の発見を
うれしそうに話してくれます。

教え終わったら
漢字を親が読んで
子どもが取ります。
「カルタ取り」の要領です。

やさしい ひらがなカードから
読んであげると
だんだん子どもが
乗ってくるはずです。

運動するのが好きな子とは
カードの周りをぐるぐる 
走って回るルールを加えます。
???なルールなんですが
走っている時
子どもはチラリと漢字を見るだけで
覚えちゃったりします。
動いている方が
右脳が活発になって
すばやく暗記ができるんでしょうか?
ちょっと不思議な感じがします。

漢字が得意になるには

まずは 好きになること
それから 自分に自信を持つこと…です。

読んだのを取るだけなんて
簡単過ぎないかなぁ?

などと余計な心配はいりません。
子どもにとって楽にできて
「もっとやってみよう!」という気になる
勉強は 必ず 子どもを成長させます

すっかり読めるようになったら
子どもが「チャレンジしたい」
と言う漢字から
一瞬だけ見せて
漢字を書かせます。
わからない時は
何度 見せても構いませんし
たくさんヒントをあげるのもいいです。

でも
「見せっぱなしで 書かせない」ことが 
「右脳のイメージする力」を鍛える基本です。

「漢字ドリル」見ながら
だらだら写す…
というような勉強は 
あんまりプラスになりません。

右脳の力が伸びるのは
簡単だ!楽しい!できる!
という気持ちの中で
わくわく学習をしている時のようです。

写真は健常の幼稚園児が漢字を学んでいるところです。
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