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(firefox) ごくまれに想定外のページが表示される問題?!

2006-10-23 22:30:38 | デジタル・インターネット

しばらく前から気になっていたのですが、OSはFreeBSDで、X Window System上で使っているFirefoxにて、ごくまれに、アクセスしたつもりのないページが表示される現象が発生していました。Windows上のfirefoxでは、今のところ起きません。

表示されるページは、なんとなく先ほどまで見ていたページと関連ありそうな内容なんだけど、商品の広告サイトだったり、コンサルティング会社だったりで、ちょうど、勝手に広告がポップアップするのと似たような状況。

もしかして、スパイウェアとかトロイの木馬とか、悪意のあるソフトがインストールされてしまったのかも?!と心配になっていました。もしくは、firefoxの拡張機能は、たいてい無料で利用できますが、たまに広告サイトを表示することで、広告サイトへの誘導によって、寄付金の代わりとして収入を得ているものがあるのではないか・・・とまで疑ってしまいました。

そんなことを疑ってしまって、すみません。原因、わかりました!!

firefoxの2つの機能と、ちょっとした操作ミスが重なると、こういう現象が起きます。

(1) firefoxでは、マウスの真ん中ボタンをクリックすると、クリップボード中の文字列をURLだと思って、ウェブページを開く機能がある

(2) ロケーションバー(アドレスが表示されるテキストボックス)に、URL以外の文字列を入力すると、それを検索キーワードとして、GoogleのI'm Feeling Lucky検索した結果が表示される

(1)の機能は、インストールされている拡張機能とその設定次第で(知っている範囲内ではtabbrowser preferenceとtab mix plus)、無効化されてしまうこともありますが、X Window System上でfirefoxを使っていると、XtermやKterm、Emacsなどから簡単にURLを拾ってきてブラウザで表示できるので、とっても便利な機能です。ただし、リンクの上で真ん中クリックすると、そのリンク先が、新しいタブかウィンドウで表示されます。

(2)の機能については、ここで触れられています。
http://www.mozilla-japan.org/products/firefox/search.html
いま、Windows上で試してみたのですが、なぜかこの機能、ぜんぜん働いていないようです・・・あれ?

「ちょっとした操作ミス」というのは、真ん中ボタンをクリックしたときに、たまたま少しだけマウスポインタの場所がずれて、リンク以外の場所をクリックしてしまった、っていうことです。

つまり、こういう状況です。


  • firefoxで、何かの紹介記事を読んでいた
  • 無意識のうちに、何か気になったキーワード部分を範囲選択した。→ このときX Window Systemでは、クリップボードへコピーされたことになる
  • そのうち範囲選択したことを忘れてしまう
  • 画像のサムネイル(縮小画像)がたくさん表示されているところで、サムネイル画像を、次々に真ん中クリックしていき、拡大画像を別のタブで開く
  • たまたま、クリックした場所がずれてしまい、リンク以外のところを、真ん中クリックしてしまった
  • リンク先のページが表示されるのではなく、クリップボードにあった文字列で、GoogleのI'm feeling Luckyで検索されたページが、表示されてしまう
  • 表示されたものが、先ほど見ていた情報と微妙に関連しているページで、たまたま広告っぽいページだった

うーむ、これがわかって、ようやく安心できました。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

何が起こってたかがわかって安心はしましたが、やっぱり、こんな現象、あんまり起きて欲しいものではありません。というわけで、対処方法。


I'm feeling Lucky検索なんて機能は不要

と、私は考えました。じゃあ、この機能をオフにしましょう・・・うーむ、どこでオフにするんでしょう?

あちこちダイアログボックスの中を探した挙句、やっと見つけました。「about:config」のほうにありました。

知ってる人にはおなじみの「about:config」。ロケーションバーに「about:config」と入力してEnterキーを押すと、firefoxの隠し設定項目(?)が現れます。

ここで、about:configでの意味がいろいろ解説されています。
http://kb.mozillazine.org/About:config_entries


今回は、「keyword.enabled」という設定項目を変更します。

「about:config」では、一度に大量の設定項目が表示されてしまって見づらいので、「Filter:」のテキストボックスに、「keyword」と入力してください。すると、keywordという文字列を含む項目だけが抽出されて表示されます。

200610231

「keyword.enabled」の値を「false」へ変更します。ダブルクリックするだけで、trueとfalseが交互に切り替わります。一般的な方法としては、右クリックして表示されるショートカットメニューで変更することも可能です。

これで、I'm feeling Lucky検索は動かなくなります

なお、about:configの設定は、すぐに反映されるっぽいので、ブラウザを再起動しなくてもいいみたいです。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

さて、これでOK・・・と思ったら、今度は、ロケーションバーに「ホゲ」(何か適当なキーワード)と入力すると、「ホゲ.com」とか、「www.ホゲ.com」とかにアクセスするようになりました。

この「小さな親切よけいなお世話」機能も、「about:config」でオフにできます。

「about:config」で、Filterに「fixup」と指定してみてください。そこで現れる「browser.fixup.alternate.enabled」をfalseにすると、自動で、「www.」や「.com」を補う機能がオフになります。

200610232

ここで一緒に表示されている、browser.fixup.alternate.prefixやsuffixを変更すれば、補完する文字列を「www.」「.com」以外に変更できるのであろうと想像できます。

えーと、今Windows上のfirefoxで試してみたのですが、browser.fixup.alternate.enabledの設定にかかわらず、wwwやcomを補完したりはしないですねぇ・・・ はて、何が違うのでしょう?

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

さて、これで、よけいなお世話機能は全部切ったぞ・・・と思ったら、プロキシーサーバの中に(squidではなくて、ネットワーク・アプライアンスと呼ばれるものっぽい)、勝手にアドレスを補完するものがいました。これにはもうあきれはてて、笑っちゃいました。

アドレスを「hello」と指定したら、プロキシ―サーバによって勝手に「www.hello.com」へリダイレクトされてしまった様子。

% telnet プロキシ―サーバ ポート番号
Trying ほにゃらら...
Connected to ほにゃらら
Escape character is '^]'.
GET http://hello HTTP/1.0  ←と入力

HTTP/1.0 302 Moved Temporarily
Server: ふんたらかんたら
Location: http://www.hello.com/ ←リダイレクト先アドレス
Content-Length: 90
X-Cache: MISS from ほにゃらら
X-Cache-Lookup: MISS from ほにゃらら:番号
Proxy-Connection: close

<HTML>
<HEAD><TITLE>Redirection</TITLE></HEAD>
<BODY><H1>Redirect</H1></BODY>
</HTML>
Connection closed by foreign host.


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

あとから、想定外じゃなくて、予想外って書いたほうがよかったかな~と思ってみたり。

でも、MNPなんてものが始まったところで、私には関係ないです。

だって、携帯電話もってないもん・・・


3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
真ん中クリックとかを反映しなかった? (BlogPetのpochi)
2006-10-24 12:34:26
真ん中クリックとかを反映しなかった?
返信する
I'm feeling Luckとkeyword.enabledは関係あり... (えい)
2009-10-14 23:02:05
I'm feeling Luckとkeyword.enabledは関係ありません。
返信する
指摘いただきありがとうございます。 (本人)
2009-10-15 06:08:12
指摘いただきありがとうございます。
これは、3年前に書いたもので、現在のバージョンのFirefoxには当てはまらない可能性もあります。

記事中のリンク先のページも、内容が変化してしまっています。
http://www.mozilla-japan.org/products/firefox/search.html
http://kb.mozillazine.org/About:config_entries

当時のページはInternet Archiveに残っていました。
http://web.archive.org/web/20061010091615/http://www.mozilla-japan.org/products/firefox/search.html
http://web.archive.org/web/20061001161520/http://kb.mozillazine.org/About:config_entries

Internet Archiveで見直してみると、keyword.enabledがTRUEのときは、keyword.URLで指定されたURLにキーワードを追加したURLへリダイレクトされるようになっています。このkeyword.URLがGoolgleのI'm feeling luckyで検索するときのURLになっていました。

というわけで、keyword.URLについても触れておくべきでした。
繰り返しになりますが、この点、指摘いただき、ありがとうございます。

keyword.URLのデフォルト値は、Firefox 2以降では
http://www.google.com/search? ie=UTF-8&oe=UTF-8&sourceid=navclient&gfns=1&q=
Firefox 1.0では
http://www.google.com/search?btnI=I%27m+Feeling+Lucky&ie=UTF-8&oe=UTF-8&q=
らしいです。
URLが変わっていますが、sourceid=navclient&gfns=1がつくと、I'm Feeling Luckyになる*らしい*です。

一応、Windows版のFirefox 3.0.14で確認してみましたが、記事中に書いたように、デフォルト設定の場合で、ロケーションバーに、URLではなくキーワードを入れたとき、GoogleのI'm feeling luckyが機能していました。

P.S.
I'm feeling Luckとtypoしてところがあったので修正しました。
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