所用があって、久しぶりに関西に出かけた。
もこりん一人でお留守番してるから、ちょっとでも早よう帰ったらんなら。
「スマートEX」と「えきねっと」で予約した列車より1時間半以上早いペースで東京駅まで戻ってきた。
ええがな、ええがな。
もこりん待っとれよ、今帰るからな。
ところめが。
なんとこのまま東京駅で1時間半足止め食らうことになる。
なんでやねん!
うちの最寄り駅に停まる列車が無いんやて。
えーっ。
1時間半もぉ?
し、新幹線でっせぇ。
ぜえぜえ大急ぎでここまで戻って来たのに、
結局予約した列車まで待たなあかん。
なんちゅう駅や。
なんちゅう新幹線や。
もこりん、ごめん‥。
時間つぶしに、その辺うろうろ歩いてたら、
あらあ。
「銀の鈴」て、まだあったんや。
昔々の話。
東京で働いてた私に、父から電話があった。
出張で東京に来てるから、晩御飯でも一緒に。
「銀の鈴」の下で待ち合わせた。
その頃の鈴、なんかもうちょっと上の方に、むき出しで吊るしたあったような。
一緒に入った駅のレストランで、エビピラフを頼んだ私に、
「もっとええもん頼んだらええのに」
父は言うた。
ケースの中で青う光る「銀の鈴」見ながら、
そんな昔々のこと、
思い出してた。