過日、水道橋の後楽園ジムに出向いて、ボクシングを見ました。
プロのボクシングではなく、アマチアのボクシング。関東学生ボクシングリーグです。
野球やラグビーや箱根駅伝のように、テレビ放映される花形スポーツと違い、学生ボクシングは確かに地味なマイナースポーツです。喩えて言えば、華やかなバラではなく、アジサイのような存在です。
でも、リングサイドには、数は多くないものの、熱心なファンが詰めかけていて気合いのはいった声援を送っていました。
まるで軍の司令官が部下に命令するかのように、みな名前の呼びつけです。さん付けなどでは、呼びません。
威張っているようですが、それがスポーツ選手への礼儀です。畏怖と愛情をこめて、呼びつけで応援するのです。さん付けでは、他人行儀です。
この雰囲気は、スポーツ好きにはちょっとたまりません。お祭りイヴェントではなく、スポーツの試合を見に来ている人たちの、見えない「個」の連帯みたいなものが漂っています。
話はズレますが、去年の夏、キューバで過ごしたとき、ちょうど北京オリンピックの最中で、日本のテレビではあまり見られないボクシングが盛んに放映されていました。
野球や女子バレーや陸上競技とならんで、ボクシングは人口1100万人の小国キューバが力を入れているスポーツで、メダルをいくつも獲得しました。アマチアボクシングは、マイナースポーツではないのです。
それにしても、生のボクシングを見るのは、今回が初めてでした。ちょっとハマりました。
明治大学のゼミの3年生の中に、ボクシング部の鈴木悠介君がいます。いつか応援にいきたいと思っていました。ゼミから3年生の女子2名(有馬加奈君、安斎由里奈君)、男子2名(対馬匠君、武本亮君)も参加してくれました。
その日は、大東大との対戦です。それぞれ7人ずつ出場の、ベスト・オブ・セブンのルール(4勝したほうが勝ち)。
まず、ライトフライ級のサウスポー田河君が登場。第3ラウンドにダウンを奪われ、判定負け。明大としては苦しいスタートを切った。
つづくフライ級は、サウスポーの工藤君が、第1ランドにTKO(RSC)勝ちして、明大に立ち込めた暗雲を払いのけた。
3番目に登場したバンタム級の、わがゼミのホープ鈴木君は、左ストレートをいくつも放ち、優位に立ったが、ローブローの注意を再三受け、次第に相手の注文にはまって、打ち合いに。結局、第3ラウンドまで戦いはもつれ込んだ。
辛うじて判定勝ちをもぎとったが、西尾コーチによれば、もっと楽に勝てたかもしれない、とのことだった。あとで、ローブローの注意について本人に聞いたところ、試合中、打ってないのに、相手の選手がしきりに「金玉打った」とレフリーにアピールしていたとのこと。とはいえ、「前回の平成国際大の格上の選手とやって勝った時のほうが、できがよかった」と、反省の弁も。
だが、これで対戦は明大の2勝1敗に。4人目、フェザー級の伊達君は、第3ランドにダウンを奪われ、判定負け。2勝2敗になり、先行き不透明に。
5人目、ライト級の酒井君は、第1ラウンドに反則を取られ,苦しいスタートを切ったものの、右ストレートが冴えて、判定勝ち。
6人目、ライトウェルター級の坂田君も判定勝ちし、これで4勝2敗となり、明治の勝利が確定。
7人目、ウェルター級の金原君は、二階級差(自身は一階級あげ、相手は一階級下げて)のハンデにもかかわらず第1ラウンドは軽快なパンチを浴びせていたものの、第2ラウンドに大東大の石川君の鋭いパンチを浴び、TKO(RSC)負け。試合が終わってから悔し泣きしていた姿が印象的だった。
西尾コーチによれば、大東大は、去年度の優勝チーム。今年は各校の実力が非常に接近しているらしく、最下位に低迷しているということでした。明大もこの試合に負けていたら、あやうく3部降格の憂き目にあうところでした。
TKOシーンも互いに一つずつありました。一度リングにあがったら、誰も助けてくれません。それだけに、学生ボクシングは、昨今少なくなりつつある肉食系の男子のスポーツだと実感しました。
プロのボクシングではなく、アマチアのボクシング。関東学生ボクシングリーグです。
野球やラグビーや箱根駅伝のように、テレビ放映される花形スポーツと違い、学生ボクシングは確かに地味なマイナースポーツです。喩えて言えば、華やかなバラではなく、アジサイのような存在です。
でも、リングサイドには、数は多くないものの、熱心なファンが詰めかけていて気合いのはいった声援を送っていました。
まるで軍の司令官が部下に命令するかのように、みな名前の呼びつけです。さん付けなどでは、呼びません。
威張っているようですが、それがスポーツ選手への礼儀です。畏怖と愛情をこめて、呼びつけで応援するのです。さん付けでは、他人行儀です。
この雰囲気は、スポーツ好きにはちょっとたまりません。お祭りイヴェントではなく、スポーツの試合を見に来ている人たちの、見えない「個」の連帯みたいなものが漂っています。
話はズレますが、去年の夏、キューバで過ごしたとき、ちょうど北京オリンピックの最中で、日本のテレビではあまり見られないボクシングが盛んに放映されていました。
野球や女子バレーや陸上競技とならんで、ボクシングは人口1100万人の小国キューバが力を入れているスポーツで、メダルをいくつも獲得しました。アマチアボクシングは、マイナースポーツではないのです。
それにしても、生のボクシングを見るのは、今回が初めてでした。ちょっとハマりました。
明治大学のゼミの3年生の中に、ボクシング部の鈴木悠介君がいます。いつか応援にいきたいと思っていました。ゼミから3年生の女子2名(有馬加奈君、安斎由里奈君)、男子2名(対馬匠君、武本亮君)も参加してくれました。
その日は、大東大との対戦です。それぞれ7人ずつ出場の、ベスト・オブ・セブンのルール(4勝したほうが勝ち)。
まず、ライトフライ級のサウスポー田河君が登場。第3ラウンドにダウンを奪われ、判定負け。明大としては苦しいスタートを切った。
つづくフライ級は、サウスポーの工藤君が、第1ランドにTKO(RSC)勝ちして、明大に立ち込めた暗雲を払いのけた。
3番目に登場したバンタム級の、わがゼミのホープ鈴木君は、左ストレートをいくつも放ち、優位に立ったが、ローブローの注意を再三受け、次第に相手の注文にはまって、打ち合いに。結局、第3ラウンドまで戦いはもつれ込んだ。
辛うじて判定勝ちをもぎとったが、西尾コーチによれば、もっと楽に勝てたかもしれない、とのことだった。あとで、ローブローの注意について本人に聞いたところ、試合中、打ってないのに、相手の選手がしきりに「金玉打った」とレフリーにアピールしていたとのこと。とはいえ、「前回の平成国際大の格上の選手とやって勝った時のほうが、できがよかった」と、反省の弁も。
だが、これで対戦は明大の2勝1敗に。4人目、フェザー級の伊達君は、第3ランドにダウンを奪われ、判定負け。2勝2敗になり、先行き不透明に。
5人目、ライト級の酒井君は、第1ラウンドに反則を取られ,苦しいスタートを切ったものの、右ストレートが冴えて、判定勝ち。
6人目、ライトウェルター級の坂田君も判定勝ちし、これで4勝2敗となり、明治の勝利が確定。
7人目、ウェルター級の金原君は、二階級差(自身は一階級あげ、相手は一階級下げて)のハンデにもかかわらず第1ラウンドは軽快なパンチを浴びせていたものの、第2ラウンドに大東大の石川君の鋭いパンチを浴び、TKO(RSC)負け。試合が終わってから悔し泣きしていた姿が印象的だった。
西尾コーチによれば、大東大は、去年度の優勝チーム。今年は各校の実力が非常に接近しているらしく、最下位に低迷しているということでした。明大もこの試合に負けていたら、あやうく3部降格の憂き目にあうところでした。
TKOシーンも互いに一つずつありました。一度リングにあがったら、誰も助けてくれません。それだけに、学生ボクシングは、昨今少なくなりつつある肉食系の男子のスポーツだと実感しました。
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