武 順子(Take Junko) ひとり語りのひとりごと

わがままな朗読家の我がままなひとりごと。「縁側の猫を枕に日向ぼこ」…猫が好き。詩を書く人でもあります。

初暦 知らぬ月日は 美しく

2012年01月06日 15時06分37秒 | Weblog
吉屋信子の句だそうだ。

去年の反省も今年の抱負も考えることなく、もう明日は七草。

さて今年はどんな年に?

のんびりのんびり本を読み、のんびりのんびり空を眺めていたい。
田舎道をふらふら歩き、畦道の蛙と話がしたい。
タンポポの花咲く瞬間をこの目で見たい。自力で動く姿を見たい。
満天の夜空を仰いで、天の川の流れを眺めていたい。

水の流れは絶えずして…

刻々に見える星の光は、少し前の光ではないのだし、今見えている光は、ずっと昔に放たれた光なのだし、もしかしたら今見える星は、すでに存在しない星であるかもしれないのだし、流れ着いた光の終点が、この目…?


昔々、小松菜の畑のそばで草取りをしていたら、小さな蛙たちがたくさん出てきて私を見張っていた。
私は悪いものでも怪しいものでもありませんよ。でも、草取りは、あなたたちにとって迷惑な行為?…などとぶつぶつと唱えながらせっせと草取りをしていたことがある。「もののけ姫」のもののけたちを思い浮かべて、ちょっと怖くなったものだ。


昔々、花の咲く瞬間をこの目で捉えたいと、花のつぼみをじいっと眺めていた。じいっとじいっと眺めていて、たぶんおそらく、びくっと動いた。そんな気がした時の、あの喜びったらなかった。


朝焼けや夕焼けを、最初から最後まで眺めていることが、最近はないのだ。

とにかく、ぼおっとしていたいのだ。

いつもぼおっとしていますよ、なんて言われそうだけれど、最近確かに「ぼおっと」が足りなくなっているのだ。


初暦 知らぬ日々は 美しく


初暦 表紙切る音 潔く  …おそまつですっ!



今月の朗読会ふたつですっ!


◆1月11日(水)夜
相模原市古淵駅7分くらいのところにある、モーリンデッキというお店でチャリティライブ。
柚季純さんと『銀河鉄道の夜』を読む。

http://ameblo.jp/jun-yuhki/entrylist.html

上は柚季さんのブログ。東北支援の報告もあります。ぜひ読んでみてください!


◆1月21日(土)15時開演
市川本八幡駅7分のガス燈で、二人会。

中島敦の『山月記』を読む。

相方の柿原智恵子さんは、星新一の『抑制心』他


ぜひぜひお出かけくださいませ



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