S.Boy blog

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個人宅用太陽光発電について

2012-03-06 | 社会
今年のはじめ、懇意にしている電器店の親父から太陽光発電を勧められた。
理由は、我が家の屋根が太陽光発電には理想的な環境だからという。さっそく見積もりをとった。
というよりも、べつに頼みはしなかったのだけどグーグルアースで屋根の面積を割り出し、パネル設置枚数と発電量を含めた資料を作って持ってきた。3月までに工事を済ませると、むこう10年電気の買取量が高めに保証されるという。
おおよそこの1年の使用量を調べてみると、買取してもらうとほぼトントン。低利ローンも用意されていて、15年ぐらいのローンなら月々の電気代と変わらない。ならば、災害時の非常電源にもなるし(阪神大震災で停電を経験したので)このまま原発が再開されず計画停電になっても、自家発電があれば多少心強い。家族を守るという意味でも設置しようかなという気持ちに傾いた。

いっぽう、カミさんは「まだやめといたら」と乗り気でない。
とりあえず、ゆっくり考えてみることにする。

まず、災害時の非常電源ということだが、家が無事だったとしても晴れていないと電気は使えない。計画停電になったとして、会社から帰ってきた夜に停電されると使い物にならない。よくよく調べてみると、電圧や周波数が不安定で、災害や停電時などにどこまで使えるかわからない、ということがわかった。
よって、いくら自家発電装置を持っていても、蓄電装置とセットでないとほとんど意味がないという結論に至った。蓄電装置は現時点では、個人の届く範囲ではなさそうだ。

さらに、再生可能エネルギーに対する疑問もある。太陽光など自然の再生エネルギーとは聞こえがいいが、無理矢理高値で買い取る制度というのは、どうなのか。そのツケはどこにまわるのか? よく考えると、おかしな制度ではないのか? その制度にのっかるというのは、どうなのか。

ということで、太陽光発電はしないことにした。先月中頃にそう決めて電器店の親父に連絡した。

そしたら、今日のアゴラにこんな記事が出ている。
やはりやめておいてよかった。カミさんに感謝である。



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3 コメント

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地球に優しい (バンシィ)
2012-03-07 01:57:25
太陽光にしろ、バイオ燃料にしろ、まだまだ改善の余地が多分にありそうですね。次世代エネルギー推奨者は良い事しか言いませんし。それになにより、先立つもの(お金)が無いことにはどうにもならない…。科学者さんに頑張ってもらいつつ、各研究機関を支援(資金的に)する制度を充実させる事が、「脱原発」への近道な気がします。当面は在るもので遣り繰りするしかないのかもしれませんね。
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太陽光 (さくら)
2012-03-07 14:40:46
太陽光は我が家に設置しましたが、
電気代が安くなり非常に良かったと満足しています。
昼間の電気は売っていますので夏は2万円ほど儲かったりもします(まあ初期投資してますが)
自立するにはまだまだあと何十年もかかるでしょうし、それに関しては致し方ないといえますね。
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Unknown (S.Inoue)
2012-03-07 23:19:35
気持ち的には、原発や火力発電よりも再生エネルギーでできるものなら、自分も参加したいと思ってました。調べると、いわゆる思惑先行、理想論にだまされているような気がしてきました。バンシィ様のように、やはり現実を冷静に見る必要があると思います。
いっぽう、さくら様は貴重な情報を頂き、ありがたく思います。条件が良ければこのような例もあるのですね。
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