S.Boy blog

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キャンディッド・フォトについて考える

2008-11-14 | アマチュア写真家論
「Candid Photo(キャンディッド・フォト)」を、スナップ写真のことと勘違いしている人が多いようだ。これは微妙に違うのだが、スナップ写真自体がすでに巷では誤解されていることが多いので、余計ややこしくなってしまう。
 スナップというと記念写真や街で気に入ったものを気軽に撮ったものというイメージができてしまっているように思われるが、本来は瞬間的に撮影する手法のことだ。じっくり構えて構図を整えて、というふうにして撮った写真はスナップとはいわない。 

 さて、candidをYAHOO辞書で検索すると「率直な, 正直な;あけすけな, 包み隠しのない」と出てくる。おそらく、三脚を構えてファインダーをのぞきながら構図を確認して、シャッターチャンスを待って撮影するというスタイルの対極を意味しているのだろう。
 「率直な~」ということから、被写体より自分の感性に重きをおいて撮っている感じがする。

 つまり、花を撮るとか夕景を撮るとか、SLを撮るとかヌードを撮るとか、そのような被写体がメインではなく、生活の中でふと感じたこと、気になったもの、あるいは予想できない出会い頭の光景とか、そんなものを写真として表現することなんだろうと思う。それは自分用の写真であってもいいし、作品を期待してもいい。

 リコーが「リコーデジタルカメラについて」というサイトで、キャンディッド・フォト文化について説明されている。コンパクトデジカメはキャンディッド・フォトと相性がいいのだが、レスポンスが悪いと気分も萎えてくる。GX200などはAFでスナップショットモードを備えているので、これにセットすればピントは3m付近に固定され、シャキシャキと撮れる。撮影のストレスはなく、しかもAF切替も自分なりにセッティングできるのがありがたい。このカメラを使っていると、撮るのが楽しく感じられる。リコーの御用カメラマンみたいな文章になったけど、他メーカーも機能付与だけではなくて、楽しく撮る方法みたいなものを追究してほしいと思う。
 私は、Candid Photoをもっと追究していこうと思っている。

photo:GX200


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