S.Boy blog

いかに生きるか いかに撮るか

臓器移植のこと

2009-06-08 | 社会
産経新聞の夕刊で「風」という囲み記事がある。
テーマは臓器移植。
ここしばらく連載を読んでいて、いろいろ考えさせられるものがあった。

臓器移植を待つお母さんからの手紙で、
我が子を救いたいという願いのいっぽう、
誰かの死を待つという、厳しい現実。
とくに今日の記事は、
臓器移植を待つ10歳の娘さんに
今回の法律改正のことでお母さんが
「よかったね」と言うと、その10歳の女の子が
「誰かが死んで私が生きるの?」と泣きながら答えたという。

マスコミの論調は、どちらかというと
移植を受けて命が救われることに光をあてている、
ように見える。
けれど、いっぽうで死があること、
それを待つこと、受ける人の苦悩が確かにあること。
それらはあまり伝えられていないように思える。
臓器移植には、まだまだ議論と社会が熟する時間がいるんじゃないかと、
そんなことをこの記事を読んでいるここしばらく、
考えさせられる。



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