S.Boy blog

いかに生きるか いかに撮るか

2冊の写真集

2007-01-14 | 写真の本
年末に2冊の写真集を買いました。
ひとつは、横木安良夫氏の「あの日の彼、あの日の彼女 1967-1975」。



掲載されている写真は自分が生まれた頃なので当時のことはリアルに知っているわけではありません。よって懐かしさとかはなかったのですが、団塊の世代の方々は感慨を持って見ることができるのでしょう。
私が印象に残ったのは若々しいカメラアイだということです。
瑞々しい感性に技術は勝てないこともあるのですね。自分はもうこういう写真を撮ることができないと「気づいてしまった」せつなさがありました。
価格はちょっと高めで3,990円ですがページ数も多いです。


もうひとつは、小野啓さんの「青い光」。



17歳の高校生をテーマにしたポートレート集です。彼ら彼女らの、ときには強い意志、ときには行き場のない喪失感のような、この年代特有の複雑な心境が写し込められているように思います。
ひとつのテーマに撮り続けるすばらしさを感じます。
2100円でこのボリュームは安い価格設定だと思います。