S.Boy blog

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PENTAX K100Dの感想

2007-01-08 | 機材関係の話
ここ数週間、K100Dを使ってみての感想。

普段はキヤノンEOS 20D、キスデジNを使っているが、20Dはクラスも価格も大幅に違うのでキスデジNと比較する方が妥当でしょう。AFは明らかにキスデジNの方が早い。プロカメラマンの田中希美男氏はK10DでのAFが遅いことをブログで指摘されています。上位機でそうなら、安価のK100Dではなおさらですね。

カメラの本来あるべき機能としての問題は、それ以外はとくになかったと思いますが、RAWとJPEGの同時記録ができないのはつらい。というのも、添付のソフトの出来がどうもよくない。RAWでのセレクトは使い物にならず、シルキーピックスのフリー版を使ってしのいでいます。

モノクロにできないのも、私の撮り方ではおおいに不満です。一眼ならできて当然(最近はコンパクトでもモノクロモードがついているので)と思っていたので、逆にできないことが驚きでした。前述の添付ソフトもあちこち探してみましたが、どうやら機能はないようです。

ノイズはキヤノンよりはあきらかに多い。個人的には気にしない範囲です。緻密な記録写真では上位のカメラか三脚でしっかり撮るべきだろうし、その場の空気感を撮るような私の場合は、ノイズはそこそこならばかえってOKです。

最大の長所はこの価格で手ブレ補正がついていることでしょうか。ボディについているのでレンズを選ばないところが嬉しい。レンズ側の手ブレ補正に比較して効果が薄いと言われていますが、21mmレンズ(画角は32mm相当)で1/8がきちんと止まっていました。

人に勧めることができるか・・・。
写真に少し興味がある方なら、正直少し予算を上げてでもキスデジを勧めるでしょう。
ペンタックスのレンズを多く持っているなら別ですが。
ただ、写真を趣味としているわけでなく、子供を撮ったり旅行の写真がメインというような場合は、ボディ側の手ブレ補正や単3電池使用可能はかなりのアドバンテージになると思います。

私がこのカメラを買った理由は、2つあります。
ひとつは、薄型レンズのDA21mmF3.2ALを使いたかったこと。
もうひとつは、ペンタックスファミリーに入会したかったから。
いずれもあまり一般的な理由ではないですね。

個人的にはペンタックスにはもっとがんばって欲しいのです。これ以上カメラメーカーが減ってほしくないですし。でもオリンパスとパナソニックは怪しいですね。
とにかく、添付のソフトをもっと洗練していただきたいです。ほんと、使えないですよ。

とはいうものの、まだまだ使い込まないとわからないことも多くあると思います。
使用レポート第二弾を書けるように撮り続けていきます。

PHOTO:大阪・本町 阿波座1交差点
PENTAX K100D
DA21mmF3.2AL(35mm換算:32mm)