野蒜日記

折々のこと

拘らず、捉われず

2014-09-18 09:43:48 | Weblog

昨日街でMさんのご主人とばったり。

「わし、この頃ウツになっちゃって・・・」

訊けば、大きな石を抱えて立ち上がろうとした途端、腰に激痛、
そのまま動けなくなってしまったのだという。

「どこへも出掛けられないからね、毎日テレビや新聞を見るだけ。
だけど厭なニュースばっかりで・・・・・・  
そんなニュースの内容に拘っていたら、だんだんわしの気持ちも
暗くなって考え込むようになってしまった」

「天候もオカシイし、事件や事故のニュースが後を絶たないものね」

「オネエサンもそう思う?  わしは色々なことに拘って落ち込む
のでね。 だけど、オネエサンもそう思うなら安心したよ」 

何事にも拘らない大らかな人、という印象の強いMさんだったのだ
けれど、年齢のせいか、ぎっくり腰で気落ちしたせいか、意外な
一面を見た気がした。

「大丈夫、大丈夫。  拘らず、捉われず、だよ。
お互いにもうこの齢だもの、貴重な毎日を元気で明るく過ごさ
なければ」


これは同級生たちとの間でも集うたびに交わす合言葉。