摂氏911

自然な生き方をめざす女性が、日々のできごと、感じたことなどをつづります。

衣を自分の手に取り戻す

2008-11-18 18:15:13 | 自分のこと
最近、着たいと思う服がなかなか見つかりません。
もともと筋金入りの機能至上主義者な上、スポーツが好きなので、
幼稚園のお迎えでも、「山に行くみたいね」と
言われるかっこうをしています
(リュック、トレッキングシューズ、防水パーカなど)
でも、心理学講座を受けてから、もう少し自分の女性性を
肯定できるようなかっこうをしようかなと考えているのですが、
「これは」と思えるものが見つかりません。

ちなみに、コンサル会社にいた頃は、普通にスーツを着てました。
今から思えば、あれは戦闘服ですね。
確かに気分はぴりっとするのですが、
肩をいからせて他の人と競い合う感じがします。

かと言って、ぴらぴらしたのは性に合わないし、
セクシーな感じのはもっと嫌い。

私がほしいのは、女性性を肯定するということよりまず
自分が生きていることを肯定できるような服です。
それを着ると、気持ちよくて、体中の細胞が喜ぶような服です。
地球や作り手の人たちを搾取しないで、
逆に元気付けるような服でもあります。

あまりに見つからないので、
自分で作るしかないのかなと思っていた矢先、
鴨川和棉農園というサイトを見つけました。
日本で1000年以上自給されていた歴史があるのに、
今は絶滅しかけている和棉を自分で育て、
服にしようというワークショップを開催しているそうです。

ここのトップページに、「ガンジーとチャルカ(糸車)の思想」
という項目があったので、「あれ?」と思いました。
先日、いつも食材を買っている共同購入会で買い求めた
「ガンジー 自立の思想」という本で読んだ言葉だったからです。
よく読んでみたら、なんとこの本を書いたのは、
この鴨川和棉農園の代表の方だったのです。

しかも、最近オーガニックコットンの赤ちゃん服を探して
見ていたサイトで、この農園が協力してできた
和棉のマフラーを見たばかりでした。
その時は、そうとは気づきませんでしたが。

何というシンクロだ。


そうこうしているうちに、大学時代の中国人の元カレが
「君はファッションに関ることをやってみるといいよ」と
言っていたのを思い出しました。
そういえば、そのカレの言葉に影響されてだったか、
本気でパターンを勉強しようと、
講座にも申し込んだことがあったっけ。
裁縫自体も、母にスパルタで仕込まれたので、
「これはお母さんにやってもらったでしょ?」と
家庭科の先生に言われるくらい見事な作品を出したりしてました。
(ただし、これは手縫いの場合。ミシンはあまり得意ではなかった。。)

でも、衣食住の生活の根本にかかわる部分で
どれにかかわりたいかと言われたら、
私はずっと住の部分だと思ってました。
住居の授業で、自分の理想の家の間取り図を書くのは大好きだったし、
食に次いで住の部分が、社会で矛盾の多いところだと思っているので。
でも、この部分に関しては自分がかかわれる道がまだ見えてこないから、
まず衣の部分を、自分の手に取り戻す試みをするのかもしれません。

とりあえず、子どもが新しい幼稚園で使う絵本袋や
赤ちゃんの小物なんかを、フツーのママみたいに
作ってみることからやってみようかなぁと
思い始めたところです。