摂氏911

自然な生き方をめざす女性が、日々のできごと、感じたことなどをつづります。

種がまかれた

2011-01-25 22:03:55 | 気づき
先日の講演会の後、
泰三さんを多治見駅に送る途中で話していたのは、
そもそもなぜ泰三さんと私が出会うことになったのか
ということでした。

今から4年前、私が金沢に引っ越して
まだ2ヶ月くらいの頃、
隣町の野々市にあるフェアトレードショップAl(アル)で
息子とランチをしていました。
(Alに行ったのは、それが初めてでした)
その時、私たちの斜め前に1人の女性が座っていました。
小さい頃から人見知りの私は、
なかなか初対面の人に自分から声をかけることは
ないのですが、
その日に限って私からその人に声をかけたのです。
話し始めたら、けっこう盛り上がってしまって、
最後に彼女が、
「私、今度こういうワークショップを開くから
よかったら来ない?」
と誘ってくれました。

そんなにむちゃくちゃ行きたかったわけでは
なかったと思うのですが、都合がついたので、
能美市で開かれた
そのワークショップに参加しました。
そのワークショップに参加していたのが、
私にレイキや泰三さんの心理学ワークショップを
紹介してくれた(今は)レイキティーチャーの朋恵さんでした。
朋恵さんは、そのワークショップの翌日には
私の家に遊びに来てくれて、
それ以来ずっと仲良くしてもらってます。


一方、泰三さんが北陸(石川?)で初めて講演をした時は、
30人くらいの定員のところ、
集まったのはたった4人だったそうです。
ところが、その際に行った個人カウンセリングで
不登校のお子さんにとてもいい結果が出たそうです。
それを聞いたそのお子さんのお母さんのお友達が
「じゃ、私が企画する」と言って、
心理学のセミナーやワークショップを
小松市で始めたようです。
その企画を担当したのが、
なんと私がAlで声をかけたMさんだったんですね。
本当、私にとって、このMさんと朋恵さんは
金沢生活、いや私の人生に転機をもたらしてくれた
大恩人なのです。


こうして見てみると、私も泰三さんも
ごく細いご縁の糸がつながって、
金沢での心理分析士養成講座や
今回の泰三さんの講演会につながっていたのです。
人生って、本当に不思議ですねぇ。


今回の講演会の中で泰三さんが
人間関係を結ぶ時、相手の心に安心感や勇気を与える
言葉の種をまこう、というような話をしました。
その言葉を言った時の相手の態度がどんなものであれ、
後々その種が「自信」の芽を生やすかもしれないから。

終わった後のいろんな方の言葉や表情から、
今度の講演会がその方々の心に
何かの種をまけたという実感を得ました。
なかば引きずり出されるような感じで
関り始めた講演会でしたが、
本気で関ってよかったです。


ところで、種と言えば、別の種が生えてきました。
はい、またまた赤ちゃんができました。
今度こそ打ち止めだと思いますけどね(^^;
そうひどくはありませんが、
つわりも始まっているので、
講演会当日もどうなることかと心配してました。
そういえば、最初の子も、2番目の子も
妊娠中に引越しやら、イベントやらで
いろいろ忙しくしてました。
今度こそゆっくりしたいと思っていましたが、
なかなかそうはさせてくれないところが、
私の子どもらしい
9月にはどんな赤ちゃんが出てくるか
乞うご期待です。

ありがとうございました

2011-01-23 23:27:20 | 社会活動
終わりました。泰三さんの講演会。
泰三さんとスタッフとして参加してくれた
私の夫と3人で夕食をとり、
泰三さんを多治見駅に送った後、
21時頃帰宅しました。


予感どおり、いい会になりました。
参加者は、設定していた定員に満たなかったけど、
あの会場にちょうどいい人数の方が
集まってくれました。
でも、当初開始時刻になっても、
申込みされた方で、
まだ会場に来ていない方が10人もいて、
けっこう焦りましたが。

今回は、講演会と言っても、
講演の部分は最初の30分くらいで、
あとは公開カウンセリングにあてようと
いうことになっていました。
でも、いざ泰三さんが話し始めたら、
著書『命のカウンセリング』に書かれた
波乱万丈の身の上話だけで30分くらい経ってしまい、
運営側としては冷や汗モノでした。

なかなか話題を変えるのに苦労された感じでしたが、
心理学の基礎的な話や、
今回の講演会のテーマだった反抗期に
やっと話が及びました。

ひととおり話し終わった後、
質問を求めたところ、
私の友人が反抗期に関るトピックで
とても赤裸々な告白と鋭い問いを投げてくれたので、
一気にそこから公開カウンセリングが
始まったようでした。
あれには、他の参加者やスタッフも驚くと同時に
とても感心されたようで、
あとで「あの質問があったから、心がまえができて、
どんなことを話したらいいか分かった」
という声もいただきました。

実は、この点こそ私たちが一番心配していた部分だったのです。
しっかりした守秘義務契約も結べず、
みんなが安心して話せるようになるための
グラウンディングという約束ごとの説明も
しっかりできない状況では、
なかなか話してくれる人が出ないのではないか。
たとえ出たとしても、あたりさわりのない話にならないか。

そんな不安を一気に吹き飛ばしてくれた
友人の勇気ある発言でした。
仕組んだわけでもないのに、
そんな人が出てきてくれるというのも、
プロセスの一部なんですね。

そして、その後の公開カウンセリングでも、
講演の中でカバーして欲しかったのに
できていなかったトピックが取り上げられたり、
こんな質問が出たらおもしろいと
泰三さんやスタッフの間で言われていた質問が出たり、
プロセスが働いてることを感じさせることばかりでした。


しかし、びっくりしたのは
浜松の友人が親子で参加してくれたこと。
中学生のお子さんは泰三さんの本を買って、
講演が始まる前の30分で読みきってしまったそう。
その彼が泰三さんに、
「先生、僕の学校へ講演に来てよ」と言ってくれたのが、
今日1番うれしかったことのようです。
「子どもに俺の言いたいことが伝わった」って。


友人たちの参加や、
多くのスタッフの協力、
参加してくださった方々の熱心な反応など
人のご縁のありがたさ、
人と関ることの楽しさを
あらためて感じさせてくれたイベントでした。
今日来てくださったみなさま、
本当にありがとうございました。


泰三さんを送る途中で話したことも書きたかったのですが、
ちょっと長くなり過ぎたので、
また明日以降に書きたいと思います。
おやすみなさい。

意乗り

2011-01-22 11:25:42 | 社会活動
いよいよ泰三さんの講演会が明日となりました。
このブログでいろいろ泰三さんのこととか、
心理学のこととか書こうかなと思ってたけど、
やっぱりそこまで手が回りませんでした。

今回の講演会の主催者である「てのひらの会」の代表、
宮嶋さんによれば、
これまでの講演会開催の経験からすると、
今回の集客状況はなかなか順調のようです。
とは言え、申込みのあった方のうち
1,2割は当日キャンセルになることが多いので、
今は最後の追いこみで、
これまでの活動にご縁のあった方々を中心に
お声掛けをしているところです。


私自身は、しばらく前に泰三さんと打ち合わせして以来、
どうやったら今回来ていただくみなさんに
本当に役立つ内容にできるか、
考えをめぐらせています。
これは私がと言うより、
泰三さんのそういう姿勢が
私に移ったと言った方がいいです。

私は泰三さんの講演会の企画を初めて担当しましたが、
泰三さんがここまで聴衆のみなさんに
ぴったりマッチした内容にすることに
こだわっていることに驚きました。
泰三さんいわく、
「不登校と言っても、
当事者の年代がちょっと違うだけで
話の内容はまったく変える必要がある」そうです。

一番やりやすいのは、自助グループや
何かの目的の研修で話すことだそうです。
それは、参加者の意思が統一されているからとのこと。
今回も、てのひらの会はいじめ・不登校に
対応するためのNPO法人なので、
だいたい意思は統一されているのですが、
一般に公開して行う講演会ですから、
いろんな立場の方がいらっしゃると思うのです。

来ていただいた全員の方の意思の
「重心」を見つける。
そんな詰めの作業を、講演開始ぎりぎりまで
続けて行くことになりそうです。


私が金沢にいた頃参加したワークショップで、
泰三さんはこんなことを話してくれました。
「普通、セミナーやワークショップを開催する前、
たいがいの講師はいろんな準備をすると思うが、
俺はやらない。
前日の夜は、俺はただ祈ってる。
『明日、いい会にできるよう、
私に力をください』って」

泰三さんのワークショップは、
プロセスワークという手法で行われ、
「もしも起こること全てに意味があるとしたら」
という前提で話が進んでいきます。
泰三さんが前日に何の用意もしないで祈るというのも、
それまでに積み重ねてきたことを信じ、
あとはプロセス(=他力=神様?)に任せる
という信念の表れなんだと思います。

「祈り」とは、本当は「意乗り」という意味があると
以前聞いたことがあります。
願わくば、泰三さんの意思が
神様の意思に乗って、
参加者のみなさんに届きますように。
私もそんな風に今、祈ってます。