摂氏911

自然な生き方をめざす女性が、日々のできごと、感じたことなどをつづります。

手ごわい分析対象

2008-11-14 22:35:40 | 気づき
昨日、岐阜の幼稚園を見学に行った時、
息子の態度に一喜一憂しました。

見たことのないお祈りや手遊びも
予想以上に集中してやっていたり、
片づけなども率先してやったりして
幼稚園での成長を感じさせるところもありました。

かと思えば、食事の時間になったら
ごろごろ寝転がったり、おもちゃを出してきて遊んだり
1年年下の子たちより赤ちゃんみたいになったり。。

外遊びをしていた時は、
急に女の子の背中を木のシャベルで叩くわ、
砂をかけるわ、かみつくわで
シュタイナーの幼稚園では多分ありえないような大きな声で
子どもを呼んで、注意しました


この幼稚園の先生は、急に初めてのところへ
連れてこられたのだから仕方ない、
他の子でもあるというようなことを言ってました。
この事情を伝えた今の幼稚園の担任の先生にも、
注目してほしかったり、一緒に遊んでほしかったのかも
と言われました。

でも、そんな話をしているそばから、
同級生の女の子を叩いたり、けとばしたりしているのです。
昨日言われたように、確かに仕返しされそうもない
女の子ばかりを狙っているようです。
なんだか息子はすごく底意地が悪いように思ってしまいそうですが、
叩いた女の子と一緒にかけっこして遊んだりしているので、
やはり担任の先生が言うように、
遊んでほしいだけなのかもしれません。
言葉が遅れ気味で、表現がうまくできないからかも。


大人の心理分析はだいぶ分かるようになってきた気がするけど、
子どもはなかなか手ごわいです
特に自分の子どもは。


生き延びるためのシュタイナー教育

2008-11-14 00:19:38 | エッセー
今の社会では、人は大きなシステムの部分として働かされています。
だから、自分をそのシステムに適合させようと
高度な専門性を持った、より付加価値の高い部品になろうと
努力していますが、それはとても危ういことだと
お風呂の中でふと思いました。

なぜなら、システムを支配する層にとって都合のいい部品になれば、
そこに頼らなければ生きていけないと思いこむ
奴隷のような存在になってしまうと思うからです。
そして、支配層はより性能のいい(都合のいい)部品を選ぼうとするため
ニーズに合わなくなった部品はどんどん捨てられるでしょう。
実際それが、今の社会での人間の扱いです。

本当にこれからの社会で生き延びたいのなら、
いい大学、会社に入るための受験勉強なんてやめて、
生きるために最低限必要な仕事を身につけた方がいいと思います。
食べ物を手に入れて、食事を作ること。
夜露や暑さ、寒さを防ぐ住まいや衣服を作り、整えること。
一緒に支え合う仲間を大切にし、ケアすること。
そして、仲間に認められ、生きがいを感じるために、
人の役に立ったり、人を楽しませたりする仕事を見つけること。

できるかぎり自然にちかい素材が保育に使われるシュタイナー教育では、
そんなことができると私は思っています。
どうやってその素材を加工すれば、自分たちの役に立つようにできるか
こどもたちは学んでいくから、
どんな状況におかれても自分は何かできると思えるでしょう。
確か、本当にそんな風に卒業生たちが育っていると
外国のシュタイナー学校の本で読んだおぼえがあります。

今日、私はもう一度岐阜に帰って、
気になっていたもう1つの幼稚園を見てきました。
野菜を育てたり、布を織ったり、人形を大事に抱っこしたり、
人が生きていくための本質的なことが学べそうだと直感しました。
大波がはじけている今の世界ですが、
ひょうひょうと無人島で釣りをしているような
しぶとい人に息子はなってほしいです。