クオリアをはきだす

　こうして南日本海人、ブログを毎日書いているが、最近気づいたことがある。こうして、たんに趣味で書いている文章だが、これは私の毎日受け止めた脳内のクオリアを記録しているのだなあということである。
　バカみたいなことや、アホらしいこと、ひとりよがりの文章をぐだぐだと書いているわけであるが、この内容＝私の感じたこと＝クオリアって、記録しておかないと、消えてなくなってしまう。覚えていることもあるが、だんだんと記憶は変化したり、摩耗して消失してしまうことが大方である。
　とすれば、こうして文章を書き留める作業が、とても重要ですばらしいことのように思えてくるから不思議だ。あたりまえのことだが、私のクオリアは、私にしか書き留めることができない。私がこうして外界に見える形にして記録しなければ、他人にとってはもちろん、私にとってもこのつかみどころのないクオリアは存在感を失うのだ。
　いやあ、そう思うと、自分のしていることは、ものすごくすばらしいことなのだという、錯覚、いや、妄想、いや感覚を持てて楽しい。
　でも、ほんと、もぎけんさんも言っていた。知識や思考はインプットだけではだめで、その分アウトプットしなくてはいけない、と。
　まさにそのとおり。
　こうして書くこと、一銭にもならないが、無価値とは言えない。
　たぶん、個人的にだが、後で毎日ちびちびと書くことを続けていたことがよかったなあと思うようになるような気がする。