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なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

祝・国宝指定!萬福寺を行く(前編)

2025-02-25 05:20:50 | お出かけ

昨年12月、黄檗山萬福寺の三堂が国宝に指定されました。



これはお祝いに駆けつけなければ!
もう2ヵ月経っているので「遅ればせながら」ですが、とある寒い日、萬福寺までお散歩の足を延ばしました。
萬福寺の投稿は何度かしていますが、折角なので改めてご紹介しますね。
(ご参考までに、境内案内はこちら

萬福寺の最寄り駅は、JR/京阪電車 黄檗駅です。
ここから東の方に5分ほど歩くと、総門が見えてきます。すでに中国風!



ここ萬福寺は江戸初期に中国から渡来した隠元禅師が開いた黄檗宗総本山です。
その頃中国は明時代末期。そのため、萬福寺は明朝様式で建立されました。



大きな門は三門(重文)。三間三戸、重層の楼門造りです。



扁額の「萬福寺」という書は、隠元禅師が書かれたそうです。
紅白の「祝 国宝 萬福寺」という垂れ幕が控えめに掲げられていました。
というか、門が大きすぎる!?



門の横にあった船の模型は、隠元禅師が日本に渡ってこられた時の船だそうです。
目が付いてる??

拝観料をおさめ、真っ直ぐに進むと、国宝三棟のひとつ「天王殿」です。


お堂の前の鮮やかなトルコブルーの香炉(でいいのでしょうか)



香炉の足が足っぽくて、顔が付いてる!



遠慮なくということだったので、中に入るとふくよかなお腹の布袋さんがいらっしゃいました。
布袋さんは七福神の中で唯一の実在人物、中国浙江省の契此(かいし)というお坊さんがモデルと言われています。
かいし和尚はいつも大きな袋を担いで全国を旅していたことから、布袋と言われるようになったそうです。
とても徳の高いお坊さんだったので、中国の弥勒菩薩信仰と重なって、弥勒菩薩の化身とされています。

弥勒菩薩といえば、広隆寺の弥勒半跏思惟像を思い浮かべてしまうのですが、色々な姿に化身されているのでしょうか。



布袋さまがいらっしゃる背後には、韋駄天像。
何度拝見しても、カッコいい!



お堂の前には見慣れない派手な色の小さい袋が沢山ぶら下げられていました。
なんだろう・・・
前に説明があり、五色の袋の1つを選び、小さい紙にお願い事・名前を書いて中に入れ、ぶら下げよとのこと。
ちなみに、この五色は五行の色を表しており、こんな意味があるそうです。
青:木(健康長寿)
黄:土(交通安全・家内安全)
赤:火(恋愛成就・学業成就)
白:金(金運上昇・商売繁盛)
黒:水(厄除け・病気平癒)
今回は見ただけでしたが、次に行くときは赤以外納めてこようかしら。




国宝を赤い提灯でお祝いしていました。12月はこんな提灯が沢山かけられていたそうです。



お堂をつなぐ回廊です。こちらも重文。



左に曲がると、手前から鐘楼、伽藍堂、斎堂と続きます。



 鐘楼前にかけられている木の板は巡照板。



伽藍堂です。




先に進んで向こう側から斎堂(食堂)を見たところ。




こちらは雲版。青銅製で、朝夕の食事と、朝課の際に打つものだそうです。



この木製の大きな魚は「開梆」(かいぱん)。
腹の部分を打って、日常の行事や儀式の刻限を知らせるそうです。
こちらはとても有名です。

これでまだ半分も進んでいません。
とても広い境内、のこり2棟の国宝はまた明日!

【撮影:2025/2中旬 宇治市】


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6 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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おはようございます^^ (attsu1)
2025-02-25 07:03:48
黄檗山萬福寺の三堂、
国宝指定!おめでとうございます

どこなんだろうっていつものように検索、
JR/京阪電車 黄檗駅、
これが読めない、また検索、おうばくなんですね
多分なつみかんさんの中では、当たり前すぎて
えぇぇ読めないのって感じでしょうね(^^ゞ

総門、
まさに中国風、そしてなんとなくですが、
全体的中国を感じます。
作ったときの思想を感じます。
それにしても、凄いお寺、今回もさすが京都を
感じさせていただきました。

散策の減った私、
土、月と2回、野鳥観察会に参加してきました。
どちらも、大勢の目があるとたくさんの野鳥に出会えます。
ルリビタキ、しばらく出会えていないんですが、
♀に出会いました、知らないとジョウビタキの♀と勘違いしそうです(^^ゞ

4桁の数字、
時々、嬉しくなる数字の時ありますよね
返信する
おはようございます (shu)
2025-02-25 08:18:47
萬福寺さんには、お茶会に招かれて、お邪魔したことがあります。
明朝様式の立派な伽藍が並んでいたように覚えています。
国宝に指定されたのですね。知りませんでした。

黄檗宗は他の禅宗から遅れて日本に伝わりました。
日本仏教の宗派としては遅い方です。
日本が鎖国時代に置かれていた中、外国文化の一つとして、当時の我が国に一定の影響を与えたのではないでしょうか。
返信する
萬福寺 (ran1005)
2025-02-25 19:11:35
京都在住の友人の案内で、何度か萬福寺に行っております。
独得の三門・トルコブルーの香炉・布袋様や・回廊・開梆等々・・・
とても懐かしいです。
隠元禅師が日本に渡ってこられた時の船は、初めて見ました。
よくぞこんな簡素な船で、日本に渡って来られたのですネ。
想像しただけで神業的な偉業と言えますネ。
五行の色? 知りませんでした。
私は、勝手に既に国宝と思って居ましたヨ。
黄檗山と言えば普茶料理が脳裏をよぎります。
返信する
そうなんですね! (なつみかん)
2025-02-25 21:04:56
>attsu1 さんへ
>おはようございます^^... への返信
こんばんは~
黄檗は地元の私鉄の駅の名前として、子供の時から知っていました。
でもよく考えたら、読めないですよね^^;

ご覧の通り、どこもかしこも中国風のお寺です。
三大禅宗の1つなんだそうで、臨済宗・曹洞宗に匹敵する有名な宗派なんだとか。
華僑の方の信仰も厚いようで、中国風のお祭りも行われています。

野鳥観察会、ルリ子ちゃんに出会われたのですね!
私は今、ダーウィンが来たのうずらの巻を見ているところです。
返信する
お茶会! (なつみかん)
2025-02-25 21:30:20
>shu さんへ
>おはようございます... への返信
こんばんは~
萬福寺は近いので何度も行ったことがありますが、未だに普茶料理もお茶もいただいたことがありません。
おっしゃる通り、中国風の伽藍が並んでいます。
ほとんどが重文だったのが、その中で一度も焼失せず元の姿を残している3堂が国宝に指定されたそうです。

黄檗宗は新しいだけに、中国風がそのまま残っているのかもしれませんね。
普度勝会という中国風の先祖お迎えするお祭りに一度だけ行ったことがありますが、すごいインパクトでした。
(今は、関係者のみになっているようです)
返信する
さすがですね! (なつみかん)
2025-02-25 21:35:52
>ran1005 さんへ
>萬福寺... への返信
ran1005さんは何度も萬福寺に行かれているのですね。
私も何度も行ってますが(特にハスの時期)、お恥ずかしいことに普茶料理は一度も食べたことがありません。
一度機会があったのですが、同行者の急病で予定が流れました。
今思い出しても残念です・・・

お経は聞かれたことがありますか?
昔聞いたことがありますが、鳴り物入りでとても賑やかで、驚いた記憶があります。
どこを見ても中国風で、興味深いです。
国宝に指定されてもそれほどの混雑はなく、ゆっくり見て回れるのもいいです。
五行の色の袋、今度行ったらお願い事をしてみようと思います!
返信する

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