なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

府道を行く・府道7号線 萬福寺編(1)~涼を呼ぶ、回廊の風鈴

2023-08-15 06:03:51 | お出かけ

折角のお盆休みだというのに、台風7号が本日近畿上空を通過する予定です。
なので、週末に書いたこの記事を投稿しますが、台風の状況によってはコメントにお返事できないかも。
まあ、そんなことがないことを願っていますが・・・
台風の進路に当たっている皆様もどうか十分お気をつけくださいね。

さてさて、今日と明日は久しぶりの府道を行くシリーズです。

府道7号線は一桁府道である上、普段使いの道なのでいつか取り上げたいと思っていました。
今日はその中から夏に行きたい萬福寺をご紹介~

府道7号線は京都市伏見区観月橋交差点から、宇治橋西詰に至る府道です。
結構な幹線であり、朝夕の渋滞でも有名。
なので、取材にあたっては車は避けて、とびとびに沿道の名所を巡ることにしました。
こちら、7号線から萬福寺方面に曲がる交差点です。
年季の入った歩道橋を渡ります。


ちゃんと標識もありますね!・・・なんと、曲がった先の道も府道。
府道244号線も通ることになりました!


ほどなく萬福寺に到着です。
こちらは総門。見るからに中国風の門です。
でも「総」という割にはコンパクト。
ここを入って右手に昨日ご紹介した放生池があり、そこまでは拝観料なしに見ることができます。


独特の石畳を進むと・・


とても立派な三門が現れます。こちら黄檗宗は禅宗なので、メインの門は三門です。
三間三戸、重層の楼門造りで、重文に指定されています。


それにしても朝は逆光になるので、見にくい写真ばかりですみません。
この扁額の書は、隠元導師自らが書かれたものだそうです。


通常はここで拝観料を納めて入るのですが、朝早かったのでまだ受付が開いていません。
左側の賽銭箱に500円納めて中に入りました。
(後で分かりましたが、奥の寺務所で納めてもいいようです)

ここらで少し萬福寺の説明を・・・
萬福寺は17世紀半ば、中国より招かれた僧、隠元によって開かれた黄檗山大本山のお寺です。
京都奈良は歴史の古いお寺が多いので、正直すごく新しく感じます。
ですが、江戸時代徳川家綱公の時代ですから、結構歴史のある寺院であることに間違いありません。
七堂伽藍の多くが重文に指定され、史跡としての価値も高い場所です。
ただし、現在も僧侶が厳しい禅の修行を積んでおられるため、浮ついた観光気分はご法度です。

入ってまっすぐ進むと、天王殿の大きなお堂が見えてきます。
金運来福がいいですね~(笑)


ご本尊は弥勒菩薩の化身と言われる布袋尊です。
中国風なのでしょうか、日本の七福神の布袋さんからは想像できないお姿。


伽藍を回廊が巡っており、そこに吊るされた多くの灯籠になんと風鈴が!
ホームページなどにも全然載っていなかったので、サプライズでした。


涼し気な音を立てる風鈴にしばし暑さを忘れ、聞き入ってしまいました。
3回目に行ったときに知ったのですが、この風鈴の下の短冊、個人で奉納できるようです。
この魚の絵は、魚梆(ぎょほう)を描いたものです。


その魚梆ですが、開梛(かいぱん)とも言い、時を知らせるための魚の形をした板です。
ここ萬福寺でも斎堂(僧侶の食堂)の前にあり、長年使われているのでしょう、一部えぐれていました。


余談ですが、こちらのお寺厳格な禅寺でありながら、おちゃめな面もあります。
というのもこの自動販売機・・・
 

お寺だからって・・・ちょっと笑ってしまいました。
左側のガチャはお守りやおみくじのガチャ。1000円で運試しでしょうか。
私は普通に箱の中に手を入れて1つ選ぶおみくじ引きましたけどね~

境内を巡る回廊、ほぼすべて風鈴が付けられ、幻想的な音と光景に別世界に引き込まれそうです。




その時私の体にぶつかってきたものが・・・何?


なんとアブラゼミでした。
現実に引き戻され、境内散策を再開です。
長くなるので続きは明日・・・

【撮影:2023/7下旬~8上旬 京都府宇治市萬福寺】

コメント (12)
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