今日から3月!
いよいよ本格的な春の到来・・・
なのですが、花粉も到来してしまい、花より鼻(水)豊富な毎日を送っています。
幸いマスク生活が定着していますので、大きな問題はない・・かな?
さて、今日も一昨日のセツブンソウに続き、2月に京都府立植物園で見た春の花をお届けします。
セツブンソウの次か、同じくらいに咲きはじめるのがキンポウゲ科のオウレンの仲間です。
今年はとてもいいタイミングで見ることができました。
まずオウレンはオウレンでも、まだ冬のような寒い日から咲き始めるこちら。
先日宇治市植物公園でも見かけたバイカオウレンです。
ここしばらく京都府立植物園ではあまり見たことがなかったのですが、今年は結構咲いていました。
キンポウゲ科の清楚な白い花。
花弁のように見えるのが萼片、黄色い部分が蜜腺を兼ねた花弁というのは前に説明した通り。
お隣によく似た花。
花名板には、「ヒュウガオウレン」。
名前の通り、宮崎県や鹿児島県に自生するようです。
バイカオウレンにそっくりで、区別がつきません・・・
さて、今日の主役はここからです。
ヒュウガオウレンの隣で咲いていたこちらの花。
ご存知オウレンです!
花名板には「コセリバオウレン」。
可愛い白い雄しべが花火のように沢山弾けている雄花と
真ん中に少し太めの雌しべの見える両性花があります。
肝心の「コセリバ」ですが、葉が3回3出葉になっているのがコセリバオウレンとのこと。
つまり、葉柄の先が3つに分かれ、その先がまた3つにわかれ、さらにもう一回3つに分かれるというもの。
そのため、葉はとても細かく見える・・・はずなのですが、落ち葉に埋もれて見えへん!!
コセリバがあれば、セリバもあるはず・・・と思った方は正解です。
少し場所は違いますが、結構沢山咲く場所があります。
そちらに向かうと、結構花が咲いていました。
こちらはコセリバオウレン同様、雄しべが沢山弾ける雄花です。
こちらが両性花です。
中央に赤茶色っぽく見えているのが雌しべですね~
そして、右の方に2回3出葉の葉が見えています。
(3つに分かれた先がまた3つに分かれて葉が付いています。)
こちらも両性花
せっかくなので、花のアップ。
外側の白い花弁のように見えるのが萼片、内側にある少し艶のあるへら状のが花弁。
雄蕊はごらんのとおり花粉がパフパフ。
そして、中央の雌しべの柱頭が見えますね。あれ、自家受粉OKなのかしら?
ピンク色がかった蕾も見つけました~
雌しべが先に突き出しているようですね。
コセリバ、セリバときて、次に来るのはキクバです。
つまり、キクの葉のように大きな葉ということ。
1回3出葉、こちらがいわゆる「オウレン」、別名「キクバオウレン」です。
京都府立植物園では初めて見ました!
花の造りは同じようですが、こちらはまだ開き始めのようで雄しべが中央に固まっています。
雄花のようですね!
オウレンは根茎が黄色く、「黄連」という生薬になります。
健胃消化剤として利用されますが、10年に5,6センチしか伸びないので栽培するのは大変なんだとか。
日本固有種で、先に紹介したコセリバ、セリバはその変種だそうです。
調べてみたら、京都にも自生地があるそうですが、場所は不明。
もし出会ったらすごく感動するでしょうね~
それでは、最後に皆さんご一緒に・・・
オーレン! オーレン! オーレン!
もっと詳しく知りたい方はこちら。
【撮影:2023/2/18 京都府立植物園】