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なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

ウマノスズクサとジャコウアゲハの幼虫

2024-07-10 05:40:33 | 自然

勧修寺を出た後、見たいものがあったので川沿いの遊歩道を歩いて帰ることにしました。
その見たいものを見たのは2年前、うろ覚えでしたが、歩いていたら思い出すはず・・・

春にサクラが満開だった場所、今はすっかり緑が濃くなりました。
暑いので、人けもありません。


川の方にオレンジの花が・・・


てっきりヤブカンゾウかと思ったら、ノカンゾウでした。
ノカンゾウの方がちょっと咲く時期が早いようです。雌蕊が長いですね~


アオサギがいたらついついパチリ。


こんな感じで歩いていくと、記憶に残る場所へ。
ここだったかな~・・・咲いていました!


ほとんどクズの葉に覆い尽くされた柵に、この面白い形の花がぽつぽつ。
これこそ、ウマノスズクサ(ウマノスズクサ科)です。
昔はどこででも見られた植物だったそうですが、最近はめっきり少なくなりました。
調べてみたら、京都では準絶滅危惧種に指定されたようです。



葉はこんな感じで少しヤマノイモかヒルガオにも似てる感じ。
花が咲いていなかったら分からないと思います。


でも花を見たらだれでもおっ!となりますね。


ここから先、幼虫の写真が出てくるので、嫌いな方は閉じてくださいね。
ウマノスズクサはジャコウアゲハの食草として有名です。
いるかな~? いた!
むしゃむしゃ食べています!









こちらは上の幼虫より若いようです。


こちらはもう少し育っていますね。


また花に戻って・・・蕾も面白い形です。


花の内側には沢山の毛が生えています。


この花の形には深い意味があるはず・・・
調べてみたら、ラッパ上の部分と球状の部分はどちらも萼が変化したものだそう。
奥の方に雄蕊と雌蕊があり、臭いで虫を呼びよせるそうです。
そして、内側の毛で虫をトラップし、受粉させるとか。すごいですね~


この草がなくなったら、ジャコウアゲハも一緒にいなくなる・・・それは困る!
大切に守られてほしいです。
(でも私が見たサイトでは、ジャコウアゲハが茎をバリバリ食べるので、枯れてしまうと嘆いてはりました)
とりあえず今年も無事に咲いているのを確認できて良かった~

オマケは、川で見つけたマガモです。



家に帰ったら、22000歩超えでした。さすがに疲れた~

【撮影:2024/6/29  京都市伏見区】


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雨上がりの宇治川~宇治川散歩2024/6上旬(1)

2024-06-15 06:33:23 | 自然

思えばコロナ禍の外出制限があったときは、毎週宇治川のお散歩をしていました。
勝手なもので、どこにでも行けるようになったらとんとご無沙汰。
でも今回、大雨の後、ダムが放流しているという情報があったので久しぶりに歩きに行きました。



いつもの朝霧橋ですが、かなり水の量が増えていました。
水際には、心細そうに親を待っている子ツバメ。
「おかあちゃん、まだかな~」


うわ、刺さってる!
いえいえ、違いました。

マメグンバイナズナに止まって休んでいたモンシロチョウです。
苦労しているのでしょうね、翅がボロボロでした。

こうやって見ると結構な水の量。


観流橋が見えてきました。
人出はまあまあですね。
いつもの大イチョウの緑が濃くなっていました。


見上げる!


新緑もいいですが、この雰囲気も好きです。


目を川の方に移すと・・・


こんな急流ものともせずに、アオサギが餌を狙っています。
表情は真剣そのもの。

ちょっと待ちましたが、私が見ている間には、一度も餌をとりませんでした。


水が多いので、亀石が亀っぽい。


水辺にはマユミ。緑の実が出来ていました。


ここからさらに右岸を上流方向に歩いていきます。


右岸はアラカシやナナミノキのような照葉樹が多くて暗いので、下草が少ないんですよね~
なぜか逃げ出したブライダルベールが増えていました。


いつもピントが合わないのですが、少し暗いくらいの方が少しはマシかな。


早い流れとイロハモミジ。
いつもの爽やかな雰囲気とは違う風情です。


山裾の石垣にはびっしりとマメヅタ。


砂防ダムにも


マメヅタアート!


天ヶ瀬つり橋まで来ました。
今回はダムが見たかったので渡らず。


長くなるので続きは明日に!

【撮影:2024/6/2  宇治川】

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下鴨神社 糺の森の新緑を行く

2024-05-17 05:21:19 | 自然

京都御苑を出発し、今出川通を東へ。
高野川左岸を北上して出町柳駅を横目に見ながら河合橋を渡りました。
私のいい加減な記憶では、この辺りから下鴨神社っぽくなるはずなのですが・・・
神社の塀かと思ったら、家庭裁判所。
右往左往してようやく御蔭通りの標識を見つけ、右折。
やっとたどり着いたのがこちらです。



やったー、鳥居がありました!
新緑に朱塗りの鳥居、定番の美しさです。


趣のある手水で手を清めて


入ってすぐのところにあった河合神社に参拝することにしました。
河合神社は下鴨神社の摂社で、女性守護としての信仰を集めるお社です。
女性にご加護があるということで多くの老若女性の参拝客を集めていました。


珍しいのが手鏡型の絵馬。自由に顔や髪を書くことができるので大人気でした。
(シンプルな目と口だけは最初から描かれています)


続いていよいよ糺の森。
こちらのだだっ広い参道は、5月3日に行われた流鏑馬神事で馬場となったところです。
両側から大木が覆うように伸びています。


こちらは瀬見の小川。


そして、こちらが表参道です。


この辺り一帯が糺の森。
面積は12万4000平方メートル(東京ドームの約3倍)、清らかな小川が流れ、原野の姿をとどめています。
主に生えているのはケヤキやエノキなどの落葉樹林で、40種4700本の樹木が生育しているそうです。
森を流れる小川は4本あり、瀬見の小川は賀茂川の支流なんだそう。
これはすごい!
木好きなつみかんとしては、もっともっと通わないといけない場所だったようです。

個々の木については後々じっくり見るとして、この日はほぼ通過したのみ。
大きなご神木がありました。


摂社・末社が沢山並ぶ森の中の参道を進みます。
上左から、
 

 

瀬見の小川を渡る小さい橋にこんな看板がありました。


この橋は平安時代の文書にも記されており、この橋を渡ることで身を浄め、神域に入ったそうです。
詳しくはこちら⇒ (クリックしたら大きくなります)

そしてここに書かれた通り、渡った左手に大きな朱塗りの鳥居。南口の鳥居です。


この奥に綺麗な朱塗りの楼門。


さらに入ると舞殿。ここにはまだ本殿はありません。

さらに奥に、本殿へと続く中門がありました。


まえにもご紹介しましたが、ここのご神紋はフタバアオイです。
一昨日行われた葵祭で斎王代が髪につけていた植物ですね。


こちら飾られていた生の葉は何でしょうか。木の枝なので、フタバアオイではありません。


残念ながら本殿は撮影禁止。ご参拝し、横手の御手洗川にかかる朱塗りの反り橋をパチリ。
ここでも新緑が綺麗です。


な~んて、知ってるふりして書いていますが、参拝しているときはなんにも知識がありません。
この頃にはもうかなり疲れてきて、この奥にあった御手洗池をスルーしてしまいました。
(葵祭の斎王代が手を浄める池です)

それに限らず、あとから境内マップを見ると見逃したところが続々。
これはもう一度リベンジに行くしかありません。
今度はもう少し早朝を狙っていきたいと思いました。

ということで、何にも見てくださってる方の役に立たない記事を終わります。
最後に見たのがこちらの氷室。


そして満開のカナメモチでした~


ここから京都府立植物園まで歩いて移動します。
それにしてもすごく暑いです・・・
氷室を見たら、またかき氷が食べたくなりました~

【撮影:2024/5/5  下鴨神社】

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宇治川の黄色い花4種と鷺山の今

2024-05-15 05:26:56 | 自然

今日もいつものお散歩の光景です。

冬の間に綺麗に清掃された三面コンクリの水路。
そこには沢山の花が咲いていましたが、それらも一掃。
でもそんなことで植物は負けません。
久しぶりに見に行くと、これこの通りペラペラヨメナの紅白の花が!


気分も明るくなり、いつもの田んぼ経由の散歩道に向かいます。
遠くからケリッ、ケリッと大きな声。
ケリです。あ、やっぱり!


屋根の上で威嚇の鳴き声を発していました。
この写真を撮ったのは5月4日。
去年初めて雛鳥の姿を見たのが4月下旬でしたので、おそらくもう雛が誕生し、警戒しているのでしょう。
そう思って探しましたが雛の姿は分かりませんでした。

そこから宇治川方向に移動。
大きなセンダンの木に花が咲き始めていました。


この道を歩くのは久しぶりです。


両側に緑の草が沢山生えていますが、よく見るとそのほとんどがこんな感じ。


ひえ~と思うほど沢山のコバンソウ。
本物の小判だったら億万長者です。
隙間に小さい粒が見えていますが、こちらはヒメコバンソウ。入り混じって咲いていました。
アカツメグサと黄色い花がアクセントになっています。

ここで今日の本題の一つ。黄色い花です。
この黄色い花、ピントが合っている写真がこちらです。


ブタナ(キク科エゾコウゾリナ属)です。
ヨーロッパ原産の外来種で、この季節どこででも見ることができます。
明るい黄色で、一面に咲くと見事ですが、こちら要注意外来生物に指定されています。
それにしても可哀そうな名前ですが、原産地でも豚のサラダと呼ばれており、そのまま和訳されたようです。
ブタだけでなく、人様も食べられるそうですよ。

続いて咲いていたのがこちら。


言わずと知れた、キンポウゲ(キンポウゲ科キンポウゲ属)、標準和名はウマノアシガタです。
キンポウゲ属は、英名でラナンキュラス属。
独特の光沢のある花が特徴のラナンキュラスと同じ仲間だったんですね。
ちなみに、イチリンソウ属はアネモネ属。
よく一緒に植えられているので、同じ属かと思っていたら、違いました。

続いてこちらの黄色い花。


地元ではあまり咲いている場所がないので、堤防で見つけてちょっと意外。
ニガナ(キク科ニガナ属)です。

そして黄色い花のラストがこちら。


え、何これ?と思われたかも。ちょっと意地悪しちゃいました。
実はこの写真、花(花穂)を真上から見たものです。
ちょっと難しいですよね。では横からの写真をどうぞ。


こちらセイヨウヒキヨモギ(ハマウツボ科セイヨウヒキヨモギ属)です。
もしご存知なくても、ハマウツボ科と聞いてピンときた方もおられるのでは。
そう、こちらはマメ科やイネ科に寄生する、半寄生植物です。
周りにイネ科のコバンソウの大群がいるので、ウハウハかもですね。
でもちゃんと自分でも光合成しているんですよ。

黄色い花が目立ちましたが、ちゃんとこちらの花も咲いていました。


ナヨクサフジです。もう終盤で、コバンソウに埋もれていました。
その他には、花満開のこちら。


・・・満開というか、なんだか蕊もしゃもしゃですが、こちらはチガヤです。
そう、綿毛がふわふわのチガヤの花なんです。

ということで、この辺でUターンして戻りました。


ここからは、別の日の朝、サギ山の様子を見に行った時の写真になります。
サギ山のすぐ近くからでは全体の様子が分からないので、宇治川の対岸に車で行きました。
正面に見えるこんもりした森がサギ山です。


少しズームで


点々と白い粒が見えます。サギがいるようですね。
もうすこしズームで見ると・・・


ほ~、結構いますね!
(後ろにはシイのモコモコも見えています)
もうちょっと・・・限界までズームで見てみました。
中央のくぼんた部分の左側には・・


かなり巣が出来ていました。
ざっと見たところ、アオサギ優勢でした。
去年はほとんどアオサギが手前には見えなかったのですが、今年は変わったようです。
白いサギも結構います。

右側も見てみました。


こちらには、左側よりも白いサギが多いようでした。
拡大して調べてみましたが、アオサギ、ダイサギ以外にはゴイサギが一羽確認できただけでした。
非常に背が高いクスノキメインなので、観察には不向き、その分鳥は安心して子育てできるようです。

先週末は見に行けなかったので、今週末には近い方から観察しに行ってみます。

【撮影:2024/5上旬 宇治市】

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新緑の池の光景~まだいたキンクロハジロ

2024-05-14 05:40:41 | 自然

ゴールデンウィークはのんびりお散歩~
新緑をバックにサギが三羽。



分かりにくいですが、目元が赤いので繁殖羽のコサギです。


ダイサギがバシャッ


餌ゲット~


美味しいな~
目元が青というより緑になったダイサギです。


もう一羽はというと・・・


アオサギでした!
ドアップで・・・くちばしが赤いのでこちらも婚姻色ですね。


たまたまいた三羽がどれも違う種類なのが面白いですね。
暑いくらいの日だったので、池のミシシッピアカミミガメが沢山甲羅干し。


青空に新緑。あ、センダンの花が咲き始めていました!




木々の額縁にキショウブが沢山。


要注意外来生物になっているようですが、綺麗なので嫌いになりません。


その時、池の向こうにカモ発見。
望遠で撮っても遠い・・・でもあれって、キンクロハジロ!?


ちょっとちょっと、もうちょっと近い場所はないかな。


わ~、まだキンクロハジロがいました。
9羽いました。
こちらは、マガモのメス一羽。池の波紋が綺麗です。


この写真を撮ったのは5月3日。
その後はキンクロハジロは見ていません。
さすがに帰ってしまったのでしょうね。

【撮影:2024/5/3  宇治市】

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