梅雨だから仕方がないとはいえ、何もこんなに早く台風まで来ることないやん!
とぼやいても、天の神様のされることなので人間にはどうすることもできません。
でも人間には万一のことがあっても、何らかの助けてくれる仕組みがあります。
一方、自然界に住む生き物たちは、もろに大雨の影響を受けてしまいます。
ということで、今日から3日間、大雨の次の週末に地元を歩いてみた光景をご紹介します。
空は怖いほどの青空ですが、ダムの放流は相変わらず続いています。
遠くからの写真では分かりにくいですが・・・
川を見ると、こんな感じですごい量の水がどんどん流れていきます。
(前に鷺山の投稿をしたときとは別の日ですが、放流量は同じです)
分かりやすく、今回(左)と、放流がないとき(右)を比較してみました。
あまりいい写真ではありませんが、川が太くなっているのが分かると思います。
まあそうは言っても、水が高水敷まで来るわけではないので、少しだけ歩いてみました。
すると、目の前のアスファルトの道に・・・
そんなところでへたってたらあかんよ!と上の方から呼ぶ鳴き声が。
そうです。雨上がりにエサを探しに集団でこの辺やってきたようです。
私の歩いていく方向に数羽降りては、また飛び立ちます。
でもその中で、こんな風におなかを付けてへたっているスズメがいました。
顔の色が薄く、見るからに幼鳥です。
私が近づくと少しだけ移動するのですが、またへたってしまいます。
しまいには、もう一羽もおなかを付けてしまいました。
横にはこんな風なタケとクズの藪があり、他のスズメは少しでも人の気配がするとそこに逃げ込みます。
それでもこの二羽はあまり動く気配なし。
へたってる、へたってるって言わないで!
これこの通り元気いっぱいよ!
はい、かなり大きくなった幼鳥でした。
もう一羽でエサを摂れるくらいにはなっていましたが、雨で体力が落ちたのかもしれませんね。
しんどいと言ってももう親がエサを運んでくれるわけではなさそうです。
頑張れ!
チガヤがふわふわの穂を揺らして応援していました。
ようやくチガヤ(イネ科チガヤ属)っぽくなりました。
このふわふわ綿毛が色々な場所に旅して、新たに根を張るのですね。
光を浴びてキラキラ。
このお天気が続けばいいのですが・・・
水路からの合流地点を見ると、なかなか本流に水が流れ込めないようです。
(奥の方が宇治川、手前の池のようになっているのが水路)
この水路、かつて豪雨で決壊したことがあります・・・
いつ水害が起こってもいいように備えないといけませんね。
うちはいざとなれば、じいちゃんの家の3階に避難します・・・
【撮影:2023/6上旬 宇治川】
まだ5月の写真です。
道草を観察しながら歩いていると、時に鳥や虫の姿を見ることがあります。
今日は道草散歩で見た鳥さんを載せますね。
さ~て、お散歩行こうかな。
あれ、キジバト!
体を膨らませ、頭を下げたキジバトが、すたすた前を行くキジバトを追いかけています。
こんなに膨れたキジバトを見るのは珍しいです。
ヘイそこの可愛い子ちゃん、俺の彼女にならへん?とか言ってるのでしょうか。
いつもの池・・・冬鳥が帰ってしまい閑散としています。
あれ、久しぶりに遠くにカモの姿。
留鳥のカルガモのカップルです。広い池を独り占め。
ケリの観察を続けていた田んぼ。白い影が横切ります。
白いサギが飛んできました。
顔が黄いろいのでチュウサギでしょうか?
近くの神社に行ってみました。
あれ、ニワトリがお散歩してる! 雌鶏ですね。
写真を撮っているとき、視線を感じて振り向くと・・・立派なとさかの雄鶏が塀の上に。
木が邪魔や~と思いながら撮っていると、「ウザイ!」と塀から向こうに飛び降りてしまいました。
向こう側には農家の庭があり、そこでニワトリを飼っているようです。
結構高い塀なのに、乗り越えるんですね~
そういえば、よく「コケコッコー」という鳴き声が聞こえていました。
また別の日、こんどは鉄道沿いの緑道です。
大きなエノキがあります。お気に入りです。
見上げてみます。
サクラの枝の上に鳥が。ヒヨドリです!遠くてミニサイズですが、嬉しい。
咲き始めのトウネズミモチの花が初々しいです。
水路の金網にまたキジバト。カラス、ハト、スズメ以外見かけず、写真を撮れるのはハトのみ・・・
「モデルになってあげるわよ」
眠たいねんから、さっさと撮ってね。
またまた別の日。
反対方向の線路沿いを歩きます。鳥の綺麗なさえずりが聞こえました。
あ、イソヒヨドリ!
精一杯嘴を大きく広げてさえずっていました。
また池の畔に戻ってきました。
あ、オオバン!
いないと思っていましたが、今年も一羽居残っていました。
独りでも寂しくないのかな~
この色あい、何かに似てると思ったら、千と千尋の神隠しに出てくるカオナシでした。
その池の畔ですが、大池の向こうの方に4羽のカモがいるのを見つけました。
カルガモ?それともマガモかしら。
目いっぱい望遠で撮った写真をさらにトリミングしたのでボケボケですが、こ、これは・・・
ひょっとしてオカヨシガモ!?居残り組なのでしょうか。驚きました。
とりとめのない記事ですみません。
お散歩中に鳥が出てきたらついつい頑張って撮ってしまいます。
オカヨシガモとオオバンは引き続きフォローします。
見てくださってありがとうございました。
【撮影:2023/5 宇治市】
一昨日の豪雨から一転、昨日はいいお天気になりました。
でも宇治川ではサイレンが何度も鳴り、夕方にはまたダムの放流量が最大の毎秒800立方メートルに。
見に行く予定はなかったのですが、夕方買い物に行ったついでに少し川の方向を覗いてみると・・・
写真では分かりにくいかもしれませんが、すごい勢いで水が流れています。
高水敷すれすれまで水が迫っていました。
手前の水は宇治川に流れ込む川。
高水敷の下に土管があって、川に水を流しているのですが、合流できずに池状態・・・
お散歩している人やバーベキューの人が結構いたので、少しだけ下りてみました。
うわっ、京滋バイパスの橋脚の下の水の勢いがすごい。
高水敷を進んでいくと、まさにひたひたまで水が迫っていました。
誤解のないよう・・・これらの写真は望遠で撮ったので近づいてはいません。
だって怖いもの。
ということで高水敷を歩くのは諦め、もとの堤防上の道に戻ってきました。
タイムリーにこんな看板が。はい、その通りです。
その時、頭の上を下流方向に飛んで行く鳥の姿が。
慌ててカメラを向けましたが、逆光でシルエットのみ。サギです!
そうだ、鷺山ではまさに子育て真っ最中。
あの酷い雨とこの増水で、サギたちはどうしていることでしょう。
見に行ってみることにしました。
水道橋を右手に見ながら・・・
久しぶりにカワウが橋の上に。
「餌とれへん、やってられへん」とぼやいていました。
あ、そんなカワウを尻目に、またアオサギが飛んで行きます。
鷺山が見えてきました。青空のもと、いつもと同じのどかな光景。
ひっきりなしに、サギが飛び立っては、帰ってきます。
でもいつもの餌場の川はこれこの通り。餌取りどころではなさそうです。
そうそう、高水敷はここで浸水し、通れなくなっていました。
いつものように全体をパチリ。
よかった!結構いつもと同じようにサギたちの親子がザワザワとしています。
ちょっと長くなりますが、コンデジの捉えたサギたちの姿です。
前に親が餌を与えていたアオサギ、結構大きくなりました。
羽自慢
ダイサギ、飛びます!
子どもの姿
こちらもよく見ると足元に雛鳥がいました。
とにかく風が強くて、羽毛がふわふわと浮き上がります。
コサギですね。
強風の中、羽をなびかせて(?)、片足で寝ています。すごい体幹強い!
ダイサギエリア
飛ぶ姿を撮りたくて何度も狙いましたが難しい~
サギたちがほぼ健在でよかったです。
それにしても最初の巣作りのころにいたゴイサギとアマサギはどうしたのでしょうか。
その後全く見ていません。
アオサギとシラサギ(大、小)に占領されちゃったのでしょうか・・・
キリがないので帰ることにしました(実は買い物前・・・)
餌場の川を眺め・・・こりゃ無理やわ。
いつも通せんぼされている高水敷、柵を乗り越えて歩く人も多いですが・・・
こんな風になるのを見ると恐怖ですね。
さすがは野生の鳥、降り続く豪雨と強風にもめげず、遠くまでエサ取りに出かけていました。
子育てに必死なのでしょうね。
ちょっとホッとし、強さに勇気づけられました。
明日、あさってはまた5月のアーカイブに戻ります。
また身近な鳥さんネタ(笑)
【撮影:2023/6/3 宇治川】
昨日、六甲高山植物園のもっと高山ぽい植物を投稿するとお約束しましたが、その前に・・・
もう5月もあと2日で終わり。
明日は道草日記ですので、今日4月から5月にかけて見たケリの子育ての様子をご覧いただきますね。
<4月16日>
今から1か月以上前になりますが、いつものように田んぼの畦道をお散歩していると・・・
あ、ケリ!こんなに近くにいるのに、逃げません。
鋭い声で鳴いています。
あれ、近くの家の屋根の上にもう一羽。
冬の間よく見かけたご夫婦でしょうか。こちらも鳴いています。
写真を撮っていると、畦道の一羽が泥だらけの田んぼの方にとことこ歩いていきました。
その様子を撮ろうとパチリした写真の中に・・・あれ、真ん中にいるのはもしや・・・
無理やりトリミングして拡大。間違いなく雛鳥です!
ケリ(チドリ科タゲリ属)は地元では留鳥として繁殖します。
以前、大阪の実家近くの田んぼでも子育て中のケリに威嚇されたことがあったのを思い出しました。
大声で鳴くのは雛に近づくなという脅しなのでしょうか。
Wikipediaにかかれた生態がまさに今回見たケリそのもの。
勝手ながら少し改変・コメント付きで引用させていただきますね。
✓繁殖期は3~7月で、抱卵は3月初~中旬に始まり、抱卵・ヒナ養育にそれぞれ約1ヶ月程度かかる。
⇒ 雛を4月中旬に見かけたのでぴったり!
✓一巣4卵で、時には3卵、稀に1卵-5卵が確認される。
⇒後で分かりましたが、雛は3羽いました。
✓巣は水田内や畦などの地面に、枯草を敷いて作る。よって農作業による影響を、著しく強く受ける。
⇒この場所は休耕畑なので、邪魔されずに繁殖できたものと思われます。
✓非常に警戒心が強く、テリトリーにトビやカラス、人などの外敵が近付くと、鳴きながら激しく威嚇、追い払う。
この甲高い鳴き声が、「キリッ」、「ケリッ」などと聞こえるため「ケリ」という和名が付いたと言われる。
⇒なるほど~、遠くから人が近づいただけで急に鳴き始めます。
<4月23日>
1週間後、朝のお散歩をしているとまた甲高いケリッという鳴き声が聞こえました。
いるいる!
驚かさない位置からそーっとカメラを向けると、いたいた。
ちょっとは大きくなったでしょうか。
あ、二羽います! 小さいのにもう足が少し長くて黄色いですね。
警戒音を出し続けながら見張る親御さん(♂も♀も同じ模様なので、区別がつきません)
<4月29日>
さらに約1週間後、様子を見に出かけました。
私が畦道に足を踏み入れる前からもう警戒音。
親の苦労も何のその、天真爛漫な様子が可愛い~
二羽いました。
<5月5日>
このころはGWだったので何度も足を運びました。
親ケリが警戒中~
お~、一羽がキャベツ畑の方に。
よく見たら三羽いる!
てんでに何かをついばんだり、たんけんしたり・・・
そのうち一羽がとことこ反対の方に。
お花畑の方に行こうっと♪
もう、全く目が離せないんだから~
見るからにしっかりしてきましたね。
<5月11日>
前の週末に大雨が降ったので雛がどうしているか心配して、出勤前に立ち寄りました。
やった!親ケリの警戒音が聞こえるということは雛はちゃんといるということです。
一羽は屋根の上。イメージ的にはお父さんかな。
もう一羽(私の想像ではお母さん)は休耕畑の方にいました。
目線の先の方に・・・
お~、雛鳥がいましたね!もうかなり大きくなって、顔つきもキリっとしています。
親と子の位置関係はこんな感じ(左)、奥の方に子供が二羽(右)
遠目には結構大きく見えますね。
<5月25日>
その後、忙しくて足が運べず、最初に雛を見てから1ヵ月以上たってしまいました。
もう巣立ってしまったでしょうか。
いえいえ、ちゃんと警戒音が聞こえます。
どこにいるのでしょうか。
あ、あそこに。あれ、ご夫婦?
いえいえ、後ろの方のケリは大きさは同じくらいでしたが、全体が幼いです。
もう若鳥と言ってもいいほど大きくなった雛鳥です。
ああ、お父さんは屋根の上でした。
この大きくなった雛ちゃん、シロツメクサが生える畦道をとことこ歩いて・・・
ちょっとしつこいけど、あまりに可愛かったので見てくださいね!
お母ちゃ~ん!
ときどき、お母さんの方を眺めます。
危ないことしたらあかんよ。
お分かりでしょうか。どんどん近づいてきています。
「楽しいな~」
最大ズームで撮っていたのですが、最後は足が画面からはみ出すほどに。
突然、気づいたのかくるっと振り向いてとことこと帰っていきました。
お母ちゃん、冒険してきたよ~
孵化から1ヵ月で巣立ちとのことですが、まだまだ行動がお子ちゃますぎです。
ちなみに、この日は1羽しか雛の姿を見ませんでした。
(写真がとれなかったのですが、この数日前に2羽見ています)
ひょっとして、残りの2羽は巣立ったのかもしれませんね。
そうだったらいいな~
長々と記録をご覧いただき、ありがとうございました!
【撮影:2023/4-5 宇治市】
今日から5月!
・・・ですが、4月下旬に撮った写真がまだ結構残っています。
その中から、今日はいつもの池で見た水鳥さんたちをご覧ください。
仲間がすっかり帰ってしまったのに、一羽だけ泳いでいたハシビロガモ。
寂しくないのかな。
向こうに何羽か水鳥がいます。小さすぎてよく分かりませんが・・・
無理やりトリミングすると、カイツブリと・・・キンクロハジロ??
あれ~もっといる!キンクロハジロのオスが二羽、メスが四羽です。
遠くて見えにくいので、別の場所に移動。あ、いるいる!
あ~逃げないで!
手前にいる鳥は・・・オカヨシガモのオスですね。
ちょっと色黒ですが。
どんどん逃げていくキンクロハジロと・・・その先にハシビロガモがいました。
どこ吹く風のオオバン。
オカヨシガモがハシビロガモに追いつきました。
だってハシビロガモは爆睡中~
全体はこんな感じです。
おっと、浮かんできたカイツブリ。
水に入れなくて残念!なムクドリです。
キショウブが沢山咲いてきました。
この写真を撮ったのが4月23日。
その1週間後に行った時は、もうキンクロハジロとハシビロガモの姿はありませんでした。
オオバンとカイツブリはまだいましたよ!
そのあたりは、またいずれ・・・
【撮影:2023/4/23 宇治市】