
大分雰囲気出てきました。
ここに植栽が入れば、もう100%ほど雰囲気が増すと思います。
家庭とは「家」と「庭」
ということらしいです。
建物の方は、外壁を新潟県産杉としました。
無塗装の横張り。下見板張りという張り方です。
光熱費が安い家づくりと同様に、ここ数年のテーマとして「誰にお金を払うか」という設計を取り入れています。
つまり、見えない誰かにお金を払うよりも、顔の見える相手、地元の方にお金を払おうという設計です。
近いその方の懐も暖かくなりますし、その方の地元の税収も増えて町がよくなります。
そしたらそれって自分にも返ってくるじゃないですか。
「誰に払うか」
大事だと思います。
そういった意味では新潟県には「安田瓦」という伝統ある産業があります。
守っていきたい産業なんですが、小さいけど大きいをテーマにしているミニストックにとっては、ややハードル高め。
建物の重量は、地震時の揺れに直結します。
重くなったら構造計算でそれだけの耐震性を確保すればいいだけの話で、ミニストックももう少し間仕切り壁を追加できれば可能になるんですけど、
空間に柱1本だけですから、

間仕切りを追加することが、すごく大きな決断となってしまうんです。
よって、この空間を守るために安田瓦は
諦めません。
屋根の上に使えないなら、建物の足元に使おう。

砕いた安田瓦を駐車スペースやお隣との境界に敷き詰めました。

一般的な砂利に比べると瓦の土の分だけ赤味が増える分、
杉板との相性もいいんじゃないでしょうか。
遠目に見ても全体のトーンが合っています。

消雪パイプの赤水さえも受け入れそうな勢い。
1つにルールにとらわれないのが小さい家建築家の使命。
って、そこまで大きな話ではないだろうと思っているので、私は上ではなく下を見ているようです。
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