薄暗ーい空の中、虹だけが照らし出されていました。
正確には、照らし出されているところに虹が出たんだと思いますが、虹だけが照らし出されていたと表現する方が象徴的じゃないですか。
理由がある設計を心がけていますが、見た目は象徴的な空間にするのが面白いんですよね。
なんなら工事をした職人さんも気が付きませんでした。
玄関から室内に入ると真っ先に目に飛び込んでくる畳の玄関ホール。
旅館の前室みたいで、小さい家なのにすごくゆとりがある空間。
いわゆる非日常的な空間です。
浴室の手前にも畳が敷いてあるんです。
こちらも旅館の脱衣室の様。
家だったら、お風呂上りにゴロンと寝転がって涼んでもOK。
ホテルライクって言葉ありますけど、
まるで旅館ライク。
じゃないですよね。
ここは、寝室。
どっからどう見ても寝室。
1部屋で3役
つまり、一石三鳥の空間なんですけど、
使う人の意識で部屋の用途が切り替わるんですよっていう主体的な変化ではなく、
立ち位置によって受動的に使い方が切り替わります。
切り替えの早いサッカーは喜ばれんですが、初めて見た方にとっては、家の中でシーンが勝手に切り替わるため、ついていけなかったようです。
3種類の使い方を取り入れた空間が受動的に切り替わる設計。
なんなんでしょうね。
私も不思議です。