goo blog サービス終了のお知らせ 

native dimensions blog

新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-10(lab)】これからのスタンダード。-グランドピアノがある小さい家-

2020-09-14 20:40:30 | ministock-10(lab)
最近「そればっか」っていうのがあります。

玄関入ってすぐの手洗いスペース。

すごくこれからのスタンダードの様に紹介されている印象がありますが、

「帰ったらまず手洗い」なんて、私が保育園の頃から教えられていました。

皆さんもそうですよね。
でも、玄関近くに手洗いがなくて面倒だったから、なかなか習慣付きにくいって話で、ようやく住宅業界が気付くっていう。

お陰様でミニストック-10も玄関入ってすぐに手を洗うことができます。

迷路になっちゃってますが、
正真正銘、玄関入ってすぐ左が洗面所です。

これがこれからのスタンダードだとしたら、1年半前にプランを作っていた私は預言者という事になりますが、残念ながらそうじゃないですよね。私にとっては保育園の頃からのスタンダードです。

ミニストックの場合は改めて手洗い器を作るのが勿体ないスペースになっちゃうので、洗面所を玄関に近づけるという発想になるのですが、その場合、人目に付きやすくなるので見た目や機能はそれなりに気を使うことになります。

今回の鏡はアンティークの額縁を加工して作っちゃいました。

この洗面所の雰囲気に対して、なるべくしてなったようなスタイル。

これ以外のスタイルが思いつきませんでしたっていうくらいの着地点です。

で、どうせ作るんだから、これが「ぱっかーん」って開くべきでしょう。

収納にしちゃいました。

見た目と機能の両立。

そして、もう一つのスタンダードがあります。
洗面所ってお風呂の手前にあるのが、世のスタンダードですが、ネイティブディメンションズではトイレの手前に洗面所を作ります。

理由は、トイレ内の手洗い器を省略したいから。

っていうか、みんなトイレで手洗ってんのかな疑惑。

特にコンビニのトイレを借りるといつも思うわけです。
「トイレ内で手を洗うものの、このトイレのドアのハンドルは果たしてきれいなのか?」って。

だから、トイレを出てから手を洗いたいっていうのが私のスタンダードで、すべてのプラン(100%)にそれを反映させています。

よって、今回も洗面所の奥はトイレ。


でも、この雰囲気の洗面所に、トイレです。はいどーぞ。みたいな小窓付のトイレドアだとなんか、「へにゃ」ってなっちゃうので、ガラスなしのドアにして、ドア上の欄間から照明がちょっとのぞく雰囲気に仕上げました。

しかも、天井は洗面所から続く船底天井。
チークのパーケット張り。

うーん、豪華。

で、終わらない。

ドアを開けたら、床壁モールテックス仕上げのトイレ。


ありえんて。

っていう追い込み。

からの、

トイレのレバーハンドルも額縁鏡のゴールドに合わせて、真鍮ハンドル。


受注生産品の中々な高級レバーハンドルなんですが、このお住まいにドアって、このトイレ1か所だけ。

ここしかないから贅沢もできちゃう。

小さいって、密度が高いとも言えるんです。
ご希望を凝縮した住まい。

それがネイティブディメンションズのスタンダードです。

コメントを投稿