![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/5e/783e9e56545fc6da6c2ad112dae73ce1.jpg)
相変らず出かけたら観光地には目もくれず観光地の裏側や住宅地の隙間をひたすらに歩きます。
私が街歩きで興味あるのは生活感。(建物の意味とか、手の込んだ作り方とか、高価な材料とかにはさほど興味がありません)
路地ってその時代の生活感が残りつつも今の生活感もあって暮らしが凝縮されているんです。
その生活感が建物にどう表現されているか。
建物の大きさだったり、道路の幅から見る暮らしいかがでしょうか。
その内、論文でも書いてみましょう。(予定なし)
建物の大きさと何かの関連性で言えばネイティブディメンションズでは、大きさによって断熱性能を分けています。
今回は断熱空間が26.75坪あるので断熱強化をしてUA値は0.28W/㎡Kとしました。
この性能でシミュレーションによる光熱費は月平均で¥20,000くらい。
これでいつも通りの設計ということになります。
(ネイティブディメンションズのいつも通りとは断熱性能ではなく、光熱費の事をいいます)
加えてOさんのご要望もあってもう一つの検証を加えました。
ご要望とは快適性を上げたいとのこと。
温熱性能的に快適性を上げるとは温度ムラを減らすこと。
温度ムラを減らす方法は主に2種類あって、
①断熱性能を上げる
②熱交換換気を入れる
の2種類が世間一般の方法。
そのどちらの方法も採用しないのがいつものミニストック
今回は両方とも採用するので次に②の熱交換換気についても検証しましょう。
いつも通りの換気計画で光熱費の内、冷暖房費を抜き出すと¥72,041となりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/a4/e97bce486a1d111e7403e5e499fe937b.png)
同じ断熱性能で熱交換換気扇を採用すると¥51,653になります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/a2/d909ffbd9cd688438fa3a2132db899de.png)
熱交換換気を採用した方が、冷暖房費も下がるし、快適性も上がる!
「言うことなし!」ですが、
熱交換換気を採用すると換気の電気代が上がるのでそちらの検証をしましょう。
いつもの換気計画で光熱費を検証すると
暖房費は増えるけど換気代は増える減る
その結果、月平均の光熱費は¥20,832
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/a0/b79b93e4ab84624ed5add51e12473b11.png)
熱交換器を採用すると
暖房費は減るけど換気代は増える
月平均の光熱費は¥19,599となりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/ba/de340ecbdc7000cb1c2524f6f2cae887.png)
月平均の差額は¥1,233ですが、その差額が30年累積(各表の一番下)では¥443,866となりました。
やっぱり「言うことなし!」なんですが、
この30年の間に換気扇を2回ほど交換することになり、その交換費用で差額の約40万円は相殺されることになります。
つまり、コスト的には大体同じということ。
であれば、快適性上がるんだからメリットはあるいうことですよね。
じゃぁ、デメリットは何?
①30年間の累計コストは同じですが、実際に換気扇を交換する時はその換気扇交換費用が一気に必要になります。その時に備えての貯蓄が必要です。
②ダクトがウロチョロします。
建物は大きさによって、快適性の方法が変わったり、増えたり、減ったりします。
温度ムラをなくす方法は実はもう一つありますが、これは別の物件で採用します。
目的を考えてから方法を考える。
ネイティブディメンションズ的な方法です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます