native dimensions blog

新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-02(lab)】ベンチの家ー省エネルギーな小さい家ー

2024-01-21 19:41:33 | ministock-02(lab)
8年目を迎えるミニストック-02

ご近所さんから「ベンチの家」と言われることがあるそうです。
ご近所さんには一言も説明していないのにちゃんとベンチって認識してもらっていることに感動しました。

実際、子供からお年寄りまで幅広い年代にこのベンチが使われているそうです。

まさに設計通り。
仕掛けが見事に町のコミュニティを生んでいてくれました。

設計のチカラを感じる瞬間です。

その力を信じて、今日は建物が水平かどうかの調査を行いました。
近隣で液状化が発生して、住んでいる分には斜めに感じないという事でしたが、少し不安感もあるという事でしたので(そりゃそうだ)調査に入らさせていただきました。
調査は、レーザーの水平線から床の高さを測ります。
小さい家なので、家の中央に機械を据えると全方位レーザーが届くというまさかの仕様。


高さもレーザー測定器を使用します。

測定結果は0.6/1000の傾斜でした。
建物が小さいだけに人は気が付かないレベルの傾きです。(まぁ、大きくても気が付かないと思うレベルですが)
地震が原因か、今までの交通振動などによる傾きかは特定できませんが、生活にも構造的にもまったく支障がないという判断で安心していただけました。

そしてここからがダラダラする時間。
美味しいコーヒーとアップルパイをいただきながら息を吸って、
息を吐き出すときは、つくづく格好いい家だなぁとため息交じりになる時間を過ごしてきました。
↓プレイバックはコチラ

そして、話題の中に多分最近のネイティブディメンションズファンは気が付いていないと思うけど、エアコイン以外の暖房も採用してるんだよねという話題に。
ミニストックー02はペレットストーブを採用しました。
1回で10kgのペレットを入れることができて、それで大体2日くらい暖房できるかなぁとのこと。

2年に1回くらいのペースで専門業者にクリーニングを依頼して、それ以外はご自身でメンテナンスしているそうです。

お湯も沸かせるので、加湿器代わりにもなりますね。

それなりに手間がかかる暖房器具ですが趣味性が高い暖房器具という事で、その手間そのものが好きなんです、火が好きなんですという方にはお勧めです。

といっても、エアコンがフリーメンテというわけでもないのでメンテに関してはあまり差はないと思います。
すすがフローリングを汚すこともありますよ。というのを許容できればいい暖房器具だと思います。

薪ストーブよりも暖房能力が小さいものを選べるので、小さい家の高断熱住宅との相性はいい方です。

「いい方」というのは、大きいストーブを入れると付けたり消したりの時間が増えてペレットが不完全燃焼してしまいます(薪も同じ)。
すると煙突にすすがたまりやすくなって不具合の原因や必要以上にメンテが増えてしまうんです。

当時一番小さなペレットストーブを採用しましたが、それでも室内はオーバーヒート気味なので、「いい方」という表現になります。
よって、小さい家で薪ストーブを採用すると「ただのサウナ」になってしまうので、火を眺める暖房器具としてはペレットストーブの方がお勧めです。

知っている方は、これからミニストック-02をペレットの家を呼んであげてください。




コメントを投稿