江戸・天明年間、シケに遭い、黒潮にのってしまった土佐ノ国(高知県)の
船乗りの長平は、仲間とともにある島にたどり着く。
そこは、水もなく、草木も生え育たぬ「死の島」だった。
さて感想。
めちゃくちゃ面白かったです!!!!!!
実話ってところが、またすごすぎる^^;
さまざまな試練。絶望が彼らの気力や体力を奪っていきます。
そして次々と仲間は死んでしまい、長平一人に…。
絶望的な孤独が彼を襲いますが、彼の持つ精神力のすごさを感じるのは
仲間を失ってからかもしれません。
孤独の中で生きることが、どれほど苛酷なことか!!!
錯乱してもおかしくないはず。
そんな中、おのれの境地を悟り、生きる覚悟を決めた彼の姿は
高僧のようで、神々しさを感じました。
長平の一つ一つの言葉が胸にきます。
彼こそ日本人の誇りとも言える人物ではないでしょうか。
その後、長平がどうなっていったのか…。
それは是非本を読んで、確かめていただきたいです^^ ★★★★★
さて、長平たちがたどりついた島は「鳥島」と言います。
江戸時代、鳥島に漂着した者はかなりの数にのぼりますが、水も食料も
ない火山島なので、帰還できたものはごく僅か、大半が死亡しています。
この「漂流」の記録された資料も、かなり少ないらしく、ほとんどが
吉村さんのフィクションによるものらしいのですが、登場人物たちに
人格があるのがすごいし、彼らの渇き、寒さ、疲労、恐怖、苛立ち、絶望
などが、リアルに読者に伝わってきます。
彼の作品には、著者の一切の感情がありません。
ただ淡々と、事実を語っているような錯覚におちいります。
本当に素晴らしい!!
ちなみにこの作品、映画になっているようです。
長平役は北大路欣也。今演じるならば小澤征悦あたりかな。
騙されたと思って是非読んでいただきたい作品です(^_^)
参考になりましたらクリックをお願い致します。
↓
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船乗りの長平は、仲間とともにある島にたどり着く。
そこは、水もなく、草木も生え育たぬ「死の島」だった。
さて感想。
めちゃくちゃ面白かったです!!!!!!
実話ってところが、またすごすぎる^^;
さまざまな試練。絶望が彼らの気力や体力を奪っていきます。
そして次々と仲間は死んでしまい、長平一人に…。
絶望的な孤独が彼を襲いますが、彼の持つ精神力のすごさを感じるのは
仲間を失ってからかもしれません。
孤独の中で生きることが、どれほど苛酷なことか!!!
錯乱してもおかしくないはず。
そんな中、おのれの境地を悟り、生きる覚悟を決めた彼の姿は
高僧のようで、神々しさを感じました。
長平の一つ一つの言葉が胸にきます。
彼こそ日本人の誇りとも言える人物ではないでしょうか。
その後、長平がどうなっていったのか…。
それは是非本を読んで、確かめていただきたいです^^ ★★★★★
さて、長平たちがたどりついた島は「鳥島」と言います。
江戸時代、鳥島に漂着した者はかなりの数にのぼりますが、水も食料も
ない火山島なので、帰還できたものはごく僅か、大半が死亡しています。
この「漂流」の記録された資料も、かなり少ないらしく、ほとんどが
吉村さんのフィクションによるものらしいのですが、登場人物たちに
人格があるのがすごいし、彼らの渇き、寒さ、疲労、恐怖、苛立ち、絶望
などが、リアルに読者に伝わってきます。
彼の作品には、著者の一切の感情がありません。
ただ淡々と、事実を語っているような錯覚におちいります。
本当に素晴らしい!!
ちなみにこの作品、映画になっているようです。
長平役は北大路欣也。今演じるならば小澤征悦あたりかな。
騙されたと思って是非読んでいただきたい作品です(^_^)
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