待ち合わせは本屋さんで

ようこそお越し下さり、ありがとうございます(^_^)

伊坂幸太郎『終末のフール』

2008-02-29 | あ行の作家
あと3年で世界が終わるなら、何をしますか。


さて感想。


さすが伊坂!!

いつもどおり、リンクてんこ盛り。

セリフもオシャレで、楽しめました。


しかし…内容はシュールで重い。

「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表された

5年後の仙台市北部の団地が舞台です。


『ゴールデン・スランバー』でも思ったけど、伊坂の描く親父は

魅力的だな~と。


それにしても、全てを語らない伊坂の作風はいいよね♪★★★☆


参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集

道尾秀介『ラットマン』

2008-02-27 | ま行の作家
タイトルのラットマンとは、並び方でネズミにも人間にも

見える絵のこと。

この小説では、物事は見方を変えると、全然違ったものに

見えてくることを意味する。

23年前の事件を軸に、物語は展開していくのだが…。


さて感想。


うーーっ。やっぱり騙されたっ!!!

得体の知れない不安にドキドキ。巧妙な伏線。

二転三転する真相。←ちょっとクドイ気もしたけど

思いやる心。

なぜかすれ違い、おこるズレ。


練ったミステリーでしたが、なんだかいろいろ考えてしまい

読後はグッタリ。

哀しく切ないお話でした。★★★☆


しかし…「ひかり」にしろ「桂」にしろ、道尾さんの描く女性って

イマイチ魅力的でないんだよね。


参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集


小林雄次 著/筧昌也 原案『ロス:タイム:ライフ』

2008-02-25 | か行の作家
殺されたカメラマン、事故にあった主婦、自殺するナース…。

「もう死ぬ!」と思った瞬間、けたたましいホイッスルとともに

サッカーの審判団が現れた!!


『最後の一枚』『最後の晩餐』『最後の出逢い』はドラマ化。

『最後の舞台』『最後の一夜』はオリジナルらしい。


第1話ドラマの途中に寝てしまった私。

結末が気になり読んでみました。


さて感想。


ドラマになった3編(カメラマン・主婦・ナース)は、なかなか面白かったです。

オリジナルのはイマイチかも。


いきなり現れる、サッカーの主審と副審。

突如始まる、人生の実況と解説。

えっ…ふざけてんの??!

ところが…こんな落としどころがあったとは…びっくり。


このラストには、泣かされるよね~。

「宇奈路パイ」「GK刑事」「サッカーボール」など

各作品が微妙にリンクされてるのはうれしいですね~。


コミック『イキガミ』もそうですが、人生の残された時間を

どう過ごすか…がテーマです。★★★☆


参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集

中島京子『平成大家族』

2008-02-23 | な行の作家
家族のあれこれ知っていますか。

4世帯家族の混線連作小説集。

さて感想。

ぐふふっ。まあまあ面白かったです。

出て行ったはずの者たちが事情をかかえ、実家に戻ってくるお話。

しかも人数はさらに増えていく…(笑)


家族全員で食事すらしない人たちなので、あったか~い家族小説

とは違います。

中島さんの独特の言い回しが、なんか笑えるのだ~。


一人一人の状況はけっこうシビア。

しかし、著者の作風によって、その重さや暗さが薄まっている気がします。

それにしてもいろんなテーマが書かれていて、中島さんかなり勉強熱心

な方かと。


夜の公園のシーン『冬眠明け』は好きだな~。★★★☆


参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集


垣谷美雨『リセット』

2008-02-22 | か行の作家
中・高校時代、ほとんど接点のなかった3人の女性。

現在は、専業主婦とキャリアウーマン、水商売あがりの彼女たちは

今の生活に不満を抱えていた。


さて感想。


まあまあ面白かったです。

ちょっと変わったタイムスリップもの。


47歳の彼女たちが、30年前にタイムスリップするのですが

それまでの人生とその後の人生が描かれています。

当時には見えなかったものや、分からなかったことが分かってくるのですが。

今の自分に全く満足していない彼女たちは、理想の人生を送ることができるのか?!


結局ないものねだりなんですよね~人生って。

人生は思っているよりずっと短いんだろうけど、タイムスリップして

また生きなおすのは、めちゃしんどそう(笑)


設定が著者の年代(1959年生)なので、歌手は山口百恵や吉田拓郎だし

「女の期限はクリスマスケーキ」「進学クラスの女子」というフレーズが

私の世代からすると、一昔前っぽかったかも。


とは言え、なかなか期待の新人作家さんかもです。

デビュー作『竜巻ガール』も読んでみたいな。★★★☆


さて、なんとか復活しました(笑)

お騒がせして、申し訳ありませんでした。

パソに触らないと、ホント時間があるな~。


参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集




『トラブル』

2008-02-18 | Weblog
こんばんは~。

さっき旅から帰ってきました。

と…パソコンがヘンになってる!!(汗)

旅に行く前日にトラブルがあったためかと…。

しばらく更新できなさそうです。すみません。

コメント・トラバかなり遅くなりそう。

週末は『ラットマン』『リセット』読みました。

ではまた~。

今野敏『TOKAGE 特殊遊撃捜査隊』

2008-02-14 | か行の作家
特殊犯捜査係…通称SIT。

その中にある「トカゲ」とは、バイク部隊のこと。

覆面捜査部隊なので、公に顔が分かってしまうと、異動させられて

しまうらしい。

隠密と書いてた気がするが、隠密ってどうよ??!


さて感想。


トカゲの中の誰かが主人公かと思いきや、全くそんなことはなく…。

「トカゲ」のメンバーの上野数馬と白石涼子が、コトの成り行きを見て

ブツブツ言ってる気がしなくもない(笑)

行員が誘拐されるので、銀行が舞台なんですが、銀行員の偉い奴って

池井戸さんのを読んでも分かるけど嫌な奴しか出世せんのんかいな~と。


バブル崩壊後の銀行の罪…銀行の体質。

トカゲには、冷静な判断や分析をする高部の他、東海林や加賀美なども

いるのだが、キャラがいまいち生きてない気もして。

かと言って、東日新報の湯浅記者も、魅力的でもなく~。


と辛口ですが、飽きさせず読ませます。←ナイスフォロー!!

真相がこれまた、ある意味びっくりなんだよね~(苦笑)★★★☆

ちなみにSITが気になる方はココの記事をチェック。

あと今日の「ニュースウォッチ9」では警視庁特殊班の特集をするそうです。


参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集




『恋人』

2008-02-12 | ドラマ
以前ご紹介しました『恋するハイエナ』16話終了しました。

4人の男たちの理想と現実。家族、友情…そして愛。

ケーブルテレビ製作のため、エロさが売りものみたいですが、なんと純愛も

ありました。とにかく脚本がうまかった!!

今までの韓国ドラマとは全く違い、軽いノリで楽しめました。

後半にはエンディングにNGシーンがあるのですが、スタッフや役者たちが本当

に仲が良さそうです。たまにはこういう作品もいいかもです。


んで、次に見るのがこの作品。

生きる世界の違うヤクザと女医が織り成すラブストーリ…だそうで。


「ヤクザと女医なんて、ありえんやろ~」と思いつつ、はまってしまう

のが韓国ドラマなワケで~(笑)

なかなか面白いですね~。音楽はイマイチな気がするのですが。

イ・ソジンがかっこいいのはもちろんですが、キム・ジョンウンがホント

この作品では可愛いっていうかお茶目なんですよね~。

独特のセリフに、テンポのよい展開で物語はすすんでいきます。

主演の2人はこの作品がきっかけで恋におち、結婚もまじかと言われています。

三角関係や四角関係も、見逃せないところです(笑)


参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集


五十嵐貴久『相棒』

2008-02-10 | あ行の作家
大好きな五十嵐さんの最新作。

ところが読み始めると、大政奉還?池田屋事件?新撰組??!

しかも、薩摩・長州・土佐・会津…海援隊??!!!!!

日本史に全く興味なしの私は、いきなり挫折ぎみに…(苦笑)


藍色さんに相談したところ「両者が揃う26頁から楽しくなりますよ」

とアドバイスされ再度チャレンジ。


さて感想。


あぁ…読んで良かった。とっても面白かった!!

藍色さんありがとーー。


幕末の京の都が舞台。

大政奉還を前に、徳川慶喜暗殺未遂事件がおこる。

犯人探索のためにあの「坂本龍馬」と、新選組の「土方歳三」がコンビを

組むことになるのだが…。

期限はわずか二日間。果たして真相は明らかになるのか??!


勤皇派と佐幕派という、本来敵同士の二人が、暗殺未遂の真相にせまって

いきます。

二人は、時にいがみ合い、協力しながら、理解と信頼を深めていきます。


国が変わろうとする、激動の時代。

いつ死を迎えるか分からない...そんな時代。

一瞬一瞬に命をかける彼らの短い「生」は輝くほどに美しい。


幕末オールキャストですので、さまざまな魅力的な人物が登場します。

またそれぞれの個性的な性格をみごとに描いています。

神経質でキレキャラの土方。マイペースでとぼけた龍馬。

駆け引きもあり、スピード感を増して、テンポよく物語が展開していきます。


それぞれの正義。それぞれの信念。

そして予想もしない結末。


これは、司馬遼太郎読まねばって感じです(笑)

私に歴史小説を目覚めさせたということで★★★★★


歴史に全く疎い私は面白かったのですが、歴史好きな人にはどうなのかしらん。


参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集


重松清『ブランケット・キャッツ』

2008-02-09 | さ行の作家
立場や年代も全く違う主人公たちのもとへ、レンタル猫がやってくる。

全7編の短編集。


さて感想。


さすが泣かせの重松は、やっぱりうまい!!

ええ作品でした。


「頭が良くないとつとまらない」という、ショップの店長の言葉どおり

どの猫もめちゃめちゃ賢いです(笑)


一番良かったのは「身代わりのブランケット・キャット」かな。

おばあちゃんが老人ホームに行くことになる物語。

家族に立ちはだかる、理想と現実。

あぁ…年をとるってことは、切ないなぁ~と。

もぅ…涙なくしては読めないです(涙)


猫の側から描いた「旅に出たブランケット・キャット」に登場する

タビーも好き。

仕事と割り切って醒めてるんですが、なんかかっこいい!!

あと「嫌われ者のブランケット・キャット」のザツや

「助手席に座るブランケット・キャット」のクロが好きでした。


自分ではどうしょうもできないことってありますよね。

それは神様が与えた試練なのかなぁ。


泣かせるだけでなく、笑わせるツボももちろんあって、やさしさと

温かさが心に染みわたる作品でしたよ~。

猫好きな方は是非。★★★★★


<参考>

猫ブログのオススメといえば『アメショっす!』

最近話題の本と言えば『ちいさなチカラ』



参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集


今野敏『果断 隠蔽捜査2』

2008-02-07 | か行の作家
前作の出来事によって、大森署署長になった竜崎伸也。

仕事人間の変人で、揺ぎない信念をもち、何事にも恐れず前に突き進む。

果たして事件は解決するのか。


さて感想。


続編というとコケることが多い中、これはかな~り面白かった!!

前作より好きかも。

スピード感にあふれ、一気に読みました。


今回は所轄が舞台です。

現場のシーンもあり、前作よりさらにスケールUPしてます。


キャリア同士の対立。

次第に竜崎は追いつめられていくのですが…。


あいかわらずの竜崎の変人ぶりがすごい。

ここまでいくと、気持ちいいくらい(笑)


キンパイ(緊急配備)ニンチャク(人相着衣)ゲンチャク(現地到着)などの用語。

SITやSAT。捜査(指揮)本部ができるところなど、警察内部事情も盛りだくさん

で、読んでいてホント面白いです。


生まれ変わったら刑事になりたいくらい、はまってますよワタシ。

(ただし男でキャリア希望!!)


そして忘れてならないのが、竜崎の嫁。

この亭主にして、この妻ありといった感じ。


今後も続いていきますよね~。第三弾も早く読みたいっす。★★★★★


参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集



『アヒルと鴨のコインロッカー』

2008-02-05 | えいが
「こっちが悪いことしてなくても、襲ってくるものってあるんだよ。

 理不尽なことって」 


仙台の大学に進学し、初めて一人暮らしを始めた椎名は、アパートの隣人の

河崎から唐突に本屋襲撃に誘われる。

困惑しながらもモデルガンを手に襲撃の手伝いをしてしまう椎名だったが…。


さて感想。


原作を読んでいて内容は知っているのですが、まあまあ楽しめました。

多少の違いはありますが、ほぼ原作に忠実に描かれているように思います。

見終わってみると、やはりせつなく悲しいお話でした。


瑛太も上手だし、椎名役の人のとぼけ具合がうまくって、なかなかいい配役

だったと思います。

ただ、残虐なシーン、映像で見たのはちょっとひいたな。★★★☆  
  
「神さまの声」ことボブ・ディランの曲がいいですよね~。


参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集

有川浩『阪急電車』

2008-02-03 | あ行の作家
片道15分ほどの、阪急電車今津線。

その電車内でのさまざまな出来事を描いています。


さて感想。


くぅぅぅ~。ええね~この作品。なんか可愛らしい!!

作品同士の絶妙のリンクもうれしいです。


ベタ甘はもちろん、切なかったり、粋だったり、温かかったり

大爆笑したり、初々しいかったり、微笑ましかったりと…とにかく忙しい(笑)

恋の始まるタイミングなど、あいかわらず女子の妄想がてんこ盛りでした。


人と人のつながりって大事やな~と。

ちょっとした一言に救われたりもするし。

関西弁も楽しめて、読後も爽やかで、HAPPYになれる作品でした。

ドラマにしてもいいかも。    ★★★★★


参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集


森絵都『カラフル』

2008-02-02 | ま行の作家
第46回産経児童出版文化賞受賞作。


生前の罪により、輪廻のサイクルから外された主人公の魂。

だが天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得ることに。

まずは自殺を図った中学生の真の体にホームステイすることになるのだが…。


さて感想。


最初はなんだかのれなかったのですが、後半はなかなか良かったです。

一気に読みました。

ニヒルな天使「プラプラ」も可愛い(笑)


物事って見方を変えると、全く違うふうに見えたりもするんだな~。

そして、ほんの少し自分を変えることによって、新しい人生になったりする。

人生いろいろあって生きることは大変だけど、なんだか頑張ろうと思える作品

でした。★が低めなのは、はっきり言って「ひろか」のせいです。★★★☆


ところで、この作品2000年秋に映画が公開されているのですが、真役にびっくり。

まさかあのアイドルグループのあの人がやっていたとは…。


参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集




『エリザベス:ゴールデンエイジ』

2008-02-01 | えいが
試写会で見てきました。前作から9年もたったんですね。


さて感想。


まあまあ楽しめました。

音響がすごくて、ちょっとうるさいくらいでしたが(苦笑)


前作は、妾の子として生まれ、父(国王)が母親を無実の罪で処刑。

数奇な運命の荒波を、英知と強運で生き残り、女の幸せを全て捨て

女王になったエリザベスが描かれてたみたいです。←あまり覚えていない(苦笑)


今回は、陰謀が渦巻くイングランド宮廷や、侵攻を狙うスペインなど

彼女をさらなる試練が襲ってきます。


未婚のまま身も心も国家と一生添い遂げることを誓ったエリザベス。

彼女がいかにして、ゴールデン・エイジ=黄金時代を築き、真の女王に

君臨したのかが描かれていきます。


オスカー女優のケイト・ブランシェットの演技には圧倒されますね~。

存在感といい、重圧に耐え苦悩する姿といい、本当にうまい。

そし伝わるのはエリザベスの孤独や深い哀しみ。


続編を見ることになり、前作を見よう何軒かレンタル店に行くと、ビデオ

しかないんですよね~。←しかもかなり汚れていて埃っぽいし!!

ちなみに天下のツ○ヤさんもそうでした。

やはり前作を見てから行かれた方がいいと思います。歴史をご存知ない方は

ココを見て、ある程度歴史を知っておいて見た方が楽しめるかも。 ★★★☆


参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集