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『私の期限は49日』

2011-11-29 | ドラマ
何不自由なく幸せに暮らしていた"お嬢さま"のジヒョンは、不意の事故で生と死の境界に立たされる。

しかし、冥府の"予定"にない死であったため、この世とあの世をつなぐ仲介者="スケジューラー"は

彼女に条件付きで生き返る機会を与える。

その条件とは、「血縁者以外の、彼女を心から愛する3人の涙を得ること」。

「27年間の人生で、本当の涙を流してくれる他人の3人くらい、いないはずがない」―。

しかし、彼女は生きている間に気づけなかった、自分の人生の"裏側"と向き合うことになる。

恋人を亡くして以来、抜け殻のように生きてきた女性=イギョンの体に憑依したジヒョン。

果たして彼女は"3粒の涙"を得て、生き返ることができるだろうか?(Amazonより)


さて感想。


最初は変わった設定にとまどい、途中かったるいところもありましたが

いやはや面白かった!!ホント脚本が素晴らしいわ。

特に終盤は号泣で、目が腫れたーーーーー。


どうしょうもない。それが、生と死。

決して変えることが出来ない運命。


人が人を想い、幸せを願う気持ちには涙します。

韓国ドラマは最終回はつまらないことが多いんですが、これは最後までどきどきしました。

このラストは絶対予想できないと思いますよ。


そして...音楽(バラード)がめちゃくちゃ良いのです。

「涙が出る」「忘れてもいいのに」「だめなのかい」

なんて、日本語訳を読みながら聴くと、これまた泣けるのですよ。

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海堂尊『救命―東日本大震災、医師たちの奮闘』

2011-11-21 | か行の作家
彼らが、最後のライフラインだった。

津波が全てを奪っても、命の可能性を信じ続けた九人の医師たち。

生と死を分けた凄絶な現場を初めて語る、感動のドキュメント。 (Amazonより)


地震の後の津波警報。

凄まじい海鳴りとともに、津波がせまりくる中、患者を抱え屋上への階段を必死に駆け上がる医療スタッフ。

助かったあとも、余震と寒さに震え、死への恐怖と闘いながら奮闘する医師たちの姿が描かれています。


さて感想。


これが現場の声なんですね。リアルで、涙が溢れてきました。


彼らは医師だけど、同時に愛する家族を失い、心に傷をおった被災者でもあるのです。

そんな彼らをつき動かしているのは「使命」なのか。「覚悟」なのか。


マットレスに寝たまま、流されていく患者。

屋根の上にいて流されていく知人たちを、ただ茫然と見つめることしかできない。

せっかく救った命も、医療品も食料もない中、励まし寄り添うことしかできない。

救うことができない。

彼らの絶望感、無力感が伝わってきました。


阪神淡路大震災では、ガレキの中にいる生存者を救うことができた。

けれど、津波の場合、生存はほぼ絶望的。

あるのは、生か死。

それを分けたのは「あの時、ああしていれば」「あの時、ああしなければ」というほんの少しの違い。

自然を前に、人間はいかに無力なのか。


医師たちのお話だけではありません。

生き残った人々の運命が、いかに残酷なものか。

一瞬にして家も、財産も、家族も、仕事も失った。

さらに襲う、経済的問題。そして心の問題。


津波から逃げる際、子供を抱えた母親や、カートを押しながら逃げるおばあさんを追い抜き

必死で歩道橋を登りきり、振り返った瞬間、その人たちが波に消えていくのを目撃した男性。

「自分はなぜあの時、助けなかったのだ」

彼は毎夜、悪夢にうなされることになります。忘れることができない。

津波に襲われた場所に近づけないおばあさんもいます。

彼らにとって、あの震災はまだ続いているのです。


そんな中でも、産まれくる新しい命があるのが救いです。

医療現場の声を聞いてみたい方には、是非読んでいただきたい作品ですね。


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