待ち合わせは本屋さんで

ようこそお越し下さり、ありがとうございます(^_^)

中島京子『小さいおうち』

2010-07-03 | な行の作家



「奥様やぼっちゃんと過ごした日々には

わたしのたいせつな思い出がすべてつまっている」


評判の良い作品で「まぁまぁ良いかな~」と思って読んでいたんですが

最終章でやられました。

泣けました。

中島さん、うまいですな。


昭和の初期、山形の尋常小学校を卒業したタキは、東京に女中奉公することになる。

8歳違いの美しい若奥様、優しい旦那様、可愛いぼっちゃん。

赤い三角屋根のお家での忘れえぬ日々。

60年の時を経て、タキが女中奉公の日々を振り返ります。

描かれるのは、ごく普通の人々の暮らし。

しかし、次第に忍び寄る戦争が、普通の人々から普通の生活を奪っていきます。


人間は選択し生きている。

それが一番正しいことだと信じて。

けれど、時として重いものを背負って生きなければならなくなることがあるのだ。


なかなか良い作品でした(*^_^*)


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新田次郎『孤高の人』

2009-06-06 | な行の作家
どの山岳会にも所属せず、単独で山に登り続けた伝説の登山家

加藤文太郎が主人公。


さて感想。


わわわわ。すごい作品でした。

大変面白かったです!!(^_^)


口ベタのため、いつも無口。数々の誤解を招く表情。

不器用すぎる男…それが加藤文太郎という男でした。

読んでいると「もっとうまく生きれんのかっ」とも思いつつ^^;


当時登山は、裕福な人々にだけ許されていましたが、高等小学校卒の

彼は地下足袋で山に登っていました。

金持ちからの侮蔑、悪意に満ちた中傷。

しかし、彼が怯むことはありません。

人にどう思われようが関係ない。自分の信念を貫くのみ。

そして次々と記録を樹立していきます。


極限まで自分を追い込み、孤独と戦い続ける。

彼の強さは、いったい何処からくるのでしょうか。


生涯最後と決めた登山、単独行であったはずの彼が初めて

友人とパーティを組むことになるのですが、その友人とともに

吹雪の北鎌尾根に消えてしまいます。


愛する妻子の元に必ず生きて帰ろうとする彼の姿には泣けます。

誰よりも深く山を愛した彼の31年の物語。

是非読んでいただきたいです。★★★★★

新田次郎の作品は、本当にびっくりするくらい読みやすいですよ(*^_^*) 


こ‐こう【孤高】俗世間から離れて、ひとり自分の志を守ること。

         また、そのさま。


ぎゃ~。気づけば、ずいぶん更新してないかも^^;

お久しぶりです!!

あっという間に6月でびっくり(^_^)

皆様お元気でお過ごしですか?

私元気ですよ~。

本日は記事を7つほどUPしました。

良かったら見てやって下さいませ。

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新田次郎『八甲田山死の彷徨』

2009-01-29 | な行の作家

本日4回目の更新。


明治35年、日露戦争を前にした軍は、寒地教育のため

八甲田山雪中行軍を行うことに。

神田大尉率いる青森第五聯隊と、徳島大尉率いる弘前第三十一聯隊の

隊士たちが、八甲田山越えに挑むことになるのだが…。

この2つの隊を対比して描かれている作品です。


さて感想。


とにかくすごい作品でした。

もうすごいとしか言いようがなくってすみません^^;


ちなみにこの作品は、目的地までわずか2㌔だったにもかかわらず

ある少佐(大隊長)のせいで、199名凍死という、未曾有の大惨事と

なった実話をもとにして描かれた小説です。


強風そして猛吹雪が彼らを容赦なく襲います。

寒さ、飢え、恐怖、絶望。

自然の猛威を前に、成すすべもない人間たち。


彼らがどのように白魔の棲む八甲田山で、無惨に死んでいったのか。

そして生き残った彼らのその後とは…。


平民でありながら努力し、大尉にまで昇進した神田。

彼の無念が、こちらにも伝わってきました。

神田大尉の進言をことごとく拒否し、指揮権まで奪った山田少佐。

そこには嫉妬や、身分の差による蔑視があったのでは…と私は感じました。


軍隊という組織。階級の差。同じ一つの命なのに…。

本当にすごい作品だと思います。

この季節に読むにはピッタリかもしれません。★★★★★


あ、映画にもなっているみたいです。私は怖くて見れそうにないんですが^^;


映画『八甲田山』

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楡周平『プラチナタウン』

2008-08-11 | な行の作家
本日1回目の更新。


そのまんま東や橋本弁護士が知事になる時代。

パリス・ヒルトンが大統領になったっておかしくない…かも(笑)

それにしてもインパクトのある表紙やな。


主人公は、大手商社の部長の山崎鉄郎55歳。

年収2500万円でバリバリ働く彼の元に、宮城に住んでいた頃の

同級生(クマケン)が訪ねてくるのだが…。


さて感想。


まぁまぁかな。この作家初読みです。

意外に読みやすい。サラリーマンって大変やね。


行政はやりたい放題。

あいかわらず、道路やハコモノを作り続ける。

そのツケは誰がとる??!


そしてむかえる、高齢化社会のニッポン。


話があまり展開せず、説明がくどく感じてしまったのは残念。

とは言え、興味深くは読みました。★★★


<印象に残ったセリフ>

「金を使うことに頭は回っても、金を稼ぐ苦しさ、事業をやることの怖さ

を知らない。金は黙っていて入ってくるんじゃねぇ。

死に物狂いで、命がけで稼いでくるもんだ。」

大物議員や役人に聞かせてやりたい(笑)


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乃南アサ『ウツボカズラの夢』

2008-05-02 | な行の作家
平凡な日常ほど悪意に満ちたものはない。


さて感想。


Amazonの評価がすんご~く悪くて、全く期待せずによんだからか

まぁまぁ面白かったです。

さすが乃南アサって感じ。

今回はどっぷりブラック風味。


幸せそうに見える家庭。実はバラバラで、さらに崩壊していく物語。


一見おとなしそうなオンナが、実はしたたかで一番怖いのだ。

彼女が家の主人のことを「ダンナさん」と呼ぶだけで、なんだか

ゾクゾクしたわ。


本当に登場人物全てが嫌な奴ばっかりってのも珍しいかも。★★★☆


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中島京子『平成大家族』

2008-02-23 | な行の作家
家族のあれこれ知っていますか。

4世帯家族の混線連作小説集。

さて感想。

ぐふふっ。まあまあ面白かったです。

出て行ったはずの者たちが事情をかかえ、実家に戻ってくるお話。

しかも人数はさらに増えていく…(笑)


家族全員で食事すらしない人たちなので、あったか~い家族小説

とは違います。

中島さんの独特の言い回しが、なんか笑えるのだ~。


一人一人の状況はけっこうシビア。

しかし、著者の作風によって、その重さや暗さが薄まっている気がします。

それにしてもいろんなテーマが書かれていて、中島さんかなり勉強熱心

な方かと。


夜の公園のシーン『冬眠明け』は好きだな~。★★★☆


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中島たい子『この人と結婚するかも』

2007-09-27 | な行の作家
皆さんは本をどこで読みますか? 私はカフェが多いかも。

出勤前にマックでコーヒーを飲みながら読んでます。

休みの日はスタバとかドトールとかミスドとか。

好きなのはスタバのジャパチップフラペチーノ。これめっちゃ美味い!!

あとドトールのミルクレープも美味い。

あっ…本に関係のない話をだらだら書くということは…ご想像のとおり(笑)


インスピレーションを感じ、この人こそ運命の人と思ってしまう。


さて感想。


う~む。正直あんまり面白くないかも。さくさく読めるけど。

2作ともだらだらしゃべってる感じ。淡々としているともいうのかな。

面白いところもあるんだけどね。


表題作は28歳の妄想女の独り言で、ちょっとイタイ人っぽい。

2作目のうじうじ男の独り言は、途中で読むのやめようかと思ってしまった。

『漢方小説』は、とっても面白かったのにな~。

まぁ今回は、私には合わなかったということで★★


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乃南アサ『いつか陽のあたる場所で』

2007-08-25 | な行の作家
二人には理由があった。過去があった。だけど希望もないではなかった。

下町の片隅で第二の人生を踏み出した芭子と綾香。

可笑しくて切ない新シリーズ。


「おなじ釜の飯」「ここで会ったが」「唇さむし」「すてる神あれば」


今日は『夕凪の街、桜の国』見に行こうとしたら…

やってないよ~!! 終わってるやん…(涙)

ヤケになりこの本を買って帰ってきました。へへ。


乃南さんは発売されると読んでしまう作家さんの一人。

主人公は治療院に勤める小森屋芭子(こもりや・はこ)29歳。

彼女を中心に物語が進んでいきます。

彼女の親友はパン職人を目指す江口綾香(えぐち・あやか)42歳。


彼女たちが暮らすのは、根津、谷中、千駄木。

江戸情緒を残す、人情あふれる下町です。

彼女たちの平凡でささやかで、つつましい日常が綴られます。


さて感想。


ほほぉ。やっぱり乃南さんはええな。

大きな事件もなく、地味なお話ばかりですが読ませます。

内容は重いのですが、軽いタッチで描かれていてさくさく読めました。

私はこういう作品好きだな~。『駆け込み交番』エッセンスがちょっと

入ってるのかな。(あっ...でもうろおぼえのため、間違ってたらすみません)

実際その作品に登場する高木聖大君が登場します。

(彼の登場する作品では『ボクの町』もあります)


ただ…重いテーマや事件ものが好きな方には物足りないので、好みが

分かれる作品かと。


とは言え軽いお話でなく、彼女たちの過去はけっこうすごいっす。

そしてその後の人生も。


息をひそめ目立たぬように生きる芭子と、愛嬌があり常に前向きで

明るい綾香はとても対照的。


「過去の重さ」


芭子がたどりついた本当のこと。

読後は爽やかでした。

新シリーズだそうで、今後の二人を応援していきたいです。

できれば、綾香側からの語りも読んでみたいな。★★★★


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長嶋有『パラレル』

2007-07-11 | な行の作家
著者は女性だと思っていたら、男性だったのね~。

この作家さん初読みです。


さて感想。


なにこれっ。なんか不思議。

軽妙で絶妙な独特の雰囲気。これが長嶋有味??

よ~分からんけど、けっこう好きかも。

先がどうなるか気になるな。


妻の不倫により、離婚したバツイチ男が主人公。

それなのに、元妻から頻繁にくる電話やメール。

突然2年前になったり、90年代の学生時代にタイムスリップ。


会話や描写がいいですね。

紅茶を必死に入れる男とか、唇の赤い女とか…なんか笑えるし。


このバツイチ男が意地っ張りの小さい男なんだな~。でも憎めないんだけど。

彼の葛藤が友人たちとともに描かれている。

ラストはすがすがしいぞ。

こりゃ『猛スピードで母は』を読まなくちゃ~。★★★


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西加奈子『あおい』

2007-06-29 | な行の作家
気がついたらあたしは、真っ暗な山の中で大の字になっていた。

しかも、深夜。ひとりぼっちで。


主人公のさっちゃんは27歳。ちょっとクール。

23歳の彼(カザマ君)のことが大好き。

カザマ君は親友の好きな人だった。


ほわわ~んとした雰囲気から「えーっ」という感じに

話は展開していきました。

さっちゃんの過去。友達のみいちゃん。

登場人物も一風変わっていて、なんか不思議感覚ですが、

こういう雰囲気が私は好きです。


やっぱり関西弁がええねんな。

「おぇぇ」とか「あほや~」とか(笑)


描写がええし、登場人物の表情も豊かでした。

そしてちょっと笑えるってとこが、関西ぽいのか。

『あおい』『サムのこと』の2編収録。


ところが今月発売の文庫には『空色町深夜2時』なるものが

ついているらしい。私の読んだのは、図書館の単行本なので。

読んでない作品は立ち読みで頑張るか(笑) ★★★


あ~疲れた。6月も終わっちゃいますね~。

仕事帰りバーゲン行って『ダイ・ハード4.0』見に行こうかと

思ったけど、コレを読みたいために、まっすぐ帰宅。

あ~図書館本もたまっているというに、買っちまった。へへっ。


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永井隆『一身上の都合』

2007-06-23 | な行の作家
20代から50代の男女、主に8人が登場する、この作品。

なぜ彼らは「一身上の都合」を行使して、会社を去ったのか。

そしてその後、どうなったのか…。


事実は小説より奇なり。人それぞれに人生あり。

そ~いえばありましたよ。北海道拓殖銀行や山一證券の破綻。

バブル時期を知っている私の年代としては、リアルに読めました。

それぞれの人生を垣間見ることのできる作品でしたね。


ただ、この中に出てくる人は第一線でバリバリと働き、野心がある人が

多く、自分とは隔たりを感じたことも事実です。

でも、リスクを背負っても、自分の夢に向かっていき、実現させる人は、

やっぱり素晴らしいな…と思いました。


思うに…自分のやりたいことを仕事にしている人、自分の実力で勝負できる

人が、サラリーマンやOLの中で、どれだけいるんでしょうか。

まぁ…会社の歯車で、誰にでもできる仕事をしている私のヒガミかもしれない

んですけどね(笑)


私のモットーは「お給料」=「我慢料」ですから(笑)  ★★


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中原みすず『初恋』

2007-06-11 | な行の作家
1968年12月10日 人ひとり傷つけず、わすが数分で三億円を強奪した犯人。

犯人は未だ捕まっていない。その犯人が女子高生だったとしたら...。


読む前はあまりにも突拍子もないお話な気がしていたのだが、読んでいく

うちに、これは実話なのでは~と錯覚させるほどリアルに描かれていました。


とても面白かったです。一気読み。


主人公は女子高生の、みすず。舞台は昭和40年代はじめ。

深い悲しみの中にいる彼女を救ったジャズ喫茶「B」


いるべき場所にいることができない、主人公の悲しさがうまく描かれていました。

じわじわと伝わってくる緊張感が、こちらにも伝わってきます。

驚愕の事実というわけではなく、次第に明らかになる真実。


しかしこれは正真正銘「初恋」のお話でした。

昭和40年はじめ、学生運動に立ち上がった若者たち。

安酒に酔い、議論に興じ、鮮烈すぎる時代を生きた彼ら。

宮崎あおいちゃんで映画にもなっているそうですよ~。★★★★


さてさて


みなさま ど~も。お久しぶりです♪

先週は忙しかったぁぁ。土曜日遅くに帰ってきて、昨日はぶったおれてました。

もぅ年やなぁ(笑) こんなにしんどいのに、40代になったらどうなる私。

50代は生きてるのか私!!


さて、1周年のあたたか~いコメントありがとうございます。

なんていい人たちばかりなの~(笑)

返事が遅くなり本当に申し訳ありません。今後とも、よろしくです♪


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西川つかさ『ひまわりのかっちゃん』

2007-05-26 | な行の作家
主人公は小学生のかっちゃん。ひまわり学級という特殊学級に通っている。

字も読み書き出来ず、足し算引き算など、勉強というものがまるでダメ。

おまけに、跳び箱も逆上がりもできない。

五年生になる春休み、引越しすることになるのだが…。


半分くらいまで、かっちゃんの悔しさや憤りが伝わってきて、可哀想で

読むのやめようかとも思っちゃいました。

生活に余裕がなく、息子の障害を受け入れられない母親。

しかし愛がないわけではない。

ところが、引越しした学校で、ペルー帰りの森田先生と出会ってから、

かっちゃんは変わっていくのです。


さて感想です。


とってもとっても良かったです。オススメします!!

ラストあたりは涙でポロポロ状態。

子供にある無限の可能性。それを生かすも殺すも教師次第。

小学校の先生たちよ。是非読んでくれ!!


私の本棚の一等席を確保したこの本は、負けそうになった時やくじけそうに

なった時、私を励ますことになるだろうな。★★★★★


さて、リンクに藍色さんの『粋な提案』が仲間入りしました。

感想も簡潔にまとめられていて、とってもわかりやすいです。

コメントには優しいお人柄が出てらっしゃいますよ~。

是非行ってみてくださいな~。


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西加奈子『しずく』

2007-05-21 | な行の作家
つまずいても、泣きそうでも。人生って、そう悪くない。


「ランドセル」「灰皿」「木蓮」「影」「しずく」「シャワーキャップ」

全6編の短編集。


なんでもない話で地味ですが、ほんのりあたたかい気持ちになれる作品が

多かったです。


良かったです!!


好きなのは、バツ一の恋人のムスメを預かることになる「木蓮」

引越しの手伝いにきた母とのやりとりを描く「シャワーキャップ」

そして、タイトルにもある「しずく」

「しずく」は2匹の雌猫が主人公。フクは6才と少し。趣味は飼い主シゲルが

脱いだ靴下に鼻をすりつけて、気が遠くなること。サチは7才になる少し前、

趣味は飼い主エミコがスイッチを押す洗濯機を見て、目を回すこと。

この2匹は気位が高く、気まぐれで、よく殴りあっているのだが…。


展開は予想がつくのですが、描き方がピカイチですなぁ。

目に浮かぶのですよ~。猫好きにはたまらん一品かと…。

これらの作品には★5つあげちゃうぞ~。


『通天閣』を読んだ時は、あんまり思わなかったのですが、すごい作家

さんかなと…。


ふふっと笑えるツボ、ホロリときて感動するツボ、これらをちゃんと

おさえてらっしゃっています。表紙もとってもステキです。★★★★


さて、リンク先追加しました。

ちきちきさんが本の感想や日々のできごとを書かれている『ぼちぼち

感想が的確ですし、あったか~いブログです。是非行ってみてくださいな~。

ちなみに新刊の情報はこちらからいただいるワタシです。

ちきちきさん いつもありがとよ~。


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永井するみ「ダブル」

2007-02-24 | な行の作家
女性ひき逃げ事件、痴漢容疑をかけられた男の転落死…これらの未解決事件

の裏には、ある女性の影が見え隠れしていた。事件の謎を追う女性ライター

が辿り着いた驚愕の真実とは!?


この作家『欲しい』に続く2作目です。やはり読ませる作家だねぇ…。

さて感想です。


女はここまで打算で生きていて、したたかな動物なのか!!

もともと女の妬みや嫉みのドロドロ系は、私のようなボーっとした単純バカ

には、あまり合わないんですけど(笑)

しかしこの作品は本当に共感できないことのオンパレードで。

しかもやや強引な展開じゃん!!

確かに衝撃のラストなんだけど、『欲しい』同様はっきりせず、すっきりせず~。

まぁタイトルにもちゃんと意味があったのねん。

表紙の洋ナシ?は女性の子宮をイメージしてるんかな。

文章構成は面白くて、一気に読んじゃったんですけどね~。★★★


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