待ち合わせは本屋さんで

ようこそお越し下さり、ありがとうございます(^_^)

『ローマの休日』

2009-03-23 | えいが
久しぶりの更新。


さて、この作品、先日深夜に放送されていました。

何度見たか分からないくらい見てます(^_^)

1953年の作品で白黒なんですが、古さなど微塵も感じさせません。

名作です(*^_^*)

ヘップバーンがとにかく可愛い!!

そして震えるくらいに美しい!!

女性が憧れる女性かと…。

名作は何度見ても面白いんだな(^_^)


さて、あっという間に3月も終わりそう^^;

本は読んでいるんですが、感想書いてない^^;

そんな中、遅ればせながら、ちょこちょこ見ているのが『篤姫

なかなか面白いです(^_^)

そう言えば、来年の大河は坂本龍馬。

そして、私が今読んでいるのは、吉村昭さんの『桜田門外ノ変』

2010年映画が公開予定。

幕末ブームか、ええですねぇ(^_^)


参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集







吉村昭『長英逃亡』上・下

2009-03-13 | や・ら・わ行の作家
高野長英…江戸時代後期の医者であり、日本屈指の蘭学者。

ちなみに、シーボルトの弟子でもある。

幕府の鎖国政策を批判し、終身禁固の身となった長英。

彼は、生きのびるため、ある決意する。


さて感想。


上下巻、がっつり読ませる作品でした(^_^)

面白かったです!!!


彼の主張は、先見の明があり、罪になどあたいせず、むしろ賞讃されるべき

ものなのですが、洋学嫌いの鳥居耀蔵の陰謀により投獄されてしまいます。

小伝馬町の牢屋に囚われてすでに5年…絶望した彼は決死の覚悟で破獄します。

追っ手に怯えながら、必死に逃げ続ける彼を描いているのがこの作品です


幕府は威信をかけた壮絶な追跡で彼を追い続けます。

ではなぜ、大捜査網の中、彼は捕まらなかったのでしょう。

彼は謙虚で人望があったから…と言うと決してそうではない^^;

投獄前の彼は、語学の才能に恵まれていたため、自信家であり

傲慢な言動や態度をとっていました。

それは自分が認められない苛立ちからなんですが^^;


長英が捕まらなかったのは、人情や恩義を重んじる時代であったから。

そして「国のことを思えば、この男を死なせてはならぬ」と、命をも

投げ出す男たちがいたからこそ…です。

かくまえば罪人として巻き添えになると分かっていても、彼をかくまった

んだと思います。


兵書を翻訳し、国に尽力したいという彼は、強い信念の元に突き進みます

逃亡の末、彼のたどった末路とは…。★★★★★


作者は不器用な生き方しか出来ない長英を、ものすごく好きだったんだろう

なぁと思いました。

吉村作品は知らなかった過去の世界が、読んでいるうちに目の前に広がって

いくから不思議です。

常識であろう歴史のことも分かりやすく、読者に対して傲慢さなどかけらもない

優しい作家なのです。


参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集


百田尚樹『風の中のマリア』

2009-03-06 | は行の作家
オオスズメバチのワーカー(ハタラキバチ)の物語。


さて感想。


ものすごく面白かったです!!

感動しました!!

そして、何より素晴らしい作品でした。

虫が嫌いなので、蜂の物語と聞いて「読むのどうしょうかな」と

思ったんですが^^;

正直言うと、こんなに感動するとは思わなかったです。

とにかく、オオスズメバチの生態が、ものすごく忠実に描かれています。

今までこういう小説は、読んだことないかも(^_^)


主人公は秋の初めに生まれた、オオスズメバチのマリア。

体長わずか四センチの彼女は、帝国が誇る最強のハンター。

飛ぶのが早く「疾風のマリア」と呼ばれている。

昆虫を狩り、それを幼虫(妹たち)のエサにする過酷な日々。

短い命を戦って生きる…それが彼女の宿命なのだ。

オスと交尾することも、卵を産むこともなく、身を粉にして戦って

死んでいく…。


なかなか想像出来ないとは思いますが、マリアの感情が読者に伝わり

胸をうちます。

これは虫の話ですが、虫の話ではなく、人間の話でもあるのかもしれません。


第一部は興味深くとても面白いのですが、「新しい時代」を迎える第二部から

怒涛の展開に突入していきます。

ラストはやっぱり泣かせてくれました(^_^)


ページをめくる手が止まらないので、お休みの日に是非。

マリアがどのような日々を過ごし、どのような人生を送ったのか。

彼女の命が尽きるとき、目にしたものはいったい何なのか。

是非読んで確かめていただきたいです。★★★★★

参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集