待ち合わせは本屋さんで

ようこそお越し下さり、ありがとうございます(^_^)

鏑木蓮『屈折光』

2008-07-30 | か行の作家
「枷(かせ)を背負わない医者を私は信じない」


主人公は内海綾子。

天才脳外科医の父に反発し、獣医師をしている。

同居人(恋人)の森田が変死し、さまざまな異変が綾子のまわりでおこりはじめる。


さて感想。


まぁまぁ面白かったよな…たぶん。←かなり弱気!!

一気に読めます。

専門用語がビシバシ出てきますが、あまり気にはならなかった。


父との確執。22年前の事件。

病気を治すには、医者との信頼関係が一番大事なのかも。


宮沢賢治のお話が出てくるのは好きでした。

この作家さん、国文学出身の方なのに、医学や獣医学そして酪農のことが

詳しく書かれていてかなり取材されたのではと思います。

ただ、なんか思っていた方向とは違う方にいった気が…。

でも面白くは読みましたよん。★★★☆


参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集

山本幸久『カイシャデイズ』

2008-07-28 | や・ら・わ行の作家
「仕事楽しいですか」


東中野のココスペースは、商業施設のリニューアル工事を請け負う会社だ。


42歳営業担当のチーフで強面の高柳憲一は、人望が厚く熱血漢

(ただし、酒癖最悪のキャバクラ好き)

施工管理部の27歳の篠崎光(シノ)は、太い眉で彫りが深い一昔前のハンサム君

で仕事は完璧(ただし、フーゾク女しか知らない仕事莫迦)

そして設計デザイナーの33歳隈元歳蔵(クマ)は、デザインにかけては天才的才能

を持つ(ただし、30過ぎて童貞、しかもかなり子供っぽい図面莫迦)


この黄金トリオは、同じ仕事を受け持つことが多いのだが…。


さて感想。


ぐっはっはっははははーーーー。

山本さんのお仕事小説には、ハズレがないねぇ。

ユーモアのセンスがほんと抜群だわ!!


3人の他には、高柳のサブにつく27歳のハヤブサ石渡と新人のケーオー橋本。

そして女神の小田弘子。隈元と犬猿の仲のシルバー水木。

高柳にライバル心メラメラの同期のリーダーエザっちこと江沢をはじめ

社長の巨瀬、統括室室長の大屋、ギャグが古めな日向菊子、辻や長谷川。

パッサー・モンタナスの鮎川礼…と登場人物はかなり多いのだが

一人一人がかなり個性的なキャラで愛着わくのよねぇ。

妬みなどのドロドロ系がないのも、山本風で好きだな~。

こういう会社で働いてみたいわ!!


特に高校卒業後32年勤めてきた事務のトキちゃんや「ま・はら・じゃん」の

草間が、いいこと言うんだよなぁ。


この作品『恋ノチカラ』あたりのスタッフでドラマ化して欲しいかも。

視聴率を考えると、高柳は堤真一あたりかな。

シノやケーオーはイケメンがいろいろいるでしょうが、クマはこの人しか

いないっす!!(笑)


いゃ~仕事に対する姿勢や愛着が感じられる作品でした。

ただ、唯一装丁が気にいらん。

山本さんの作品って装丁がなんでこんなにダサいんだ。

出版社もぅちょっと考えたれよ…って感じ。


あと、これを読むとミスドのドーナツが食べたくなるので、読む前に

是非ご用意下さいませ(笑)★★★★★


おぉぉ。コメント欄をご覧いただくと分かるんですが

高柳の堤真一は不評のようで...ではこの方ではどう??!

クマとキャラかぶってるけど(笑)

参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集


『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』

2008-07-25 | えいが
本日3回目の更新。


昭和54年の平和な田舎町が舞台。

ママチャリ率いる「ぼくたち」高校生7人は、気ままな高校生活を送っていた。


さて感想。


ぐっはっはっはーー。笑えるわコレ。

とっても良かったです。


実にばかばかしいイタズラをして、楽しむ高校生たち。

したたかで抜け目がない今の高校生とは違い、なんか純朴なんだよね。


昭和54年に高校生だった人には、かなり懐かしい作品かも。

仲間たちとの友情。そして恋。


心優しく頼もしい駐在さん(佐々木蔵之助)が、とても良かったです。★★★★


参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集

『振り返れば奴がいる』

2008-07-25 | ドラマ
本日2回目の更新。


誠意ある治療を目指す情熱派の石川VS腕は超一流だが冷酷非情な司馬。

二人の外科医の対立を描く。


今度の月9はイマイチ私には合わなかったかも。

織田君と言えばコレでしょう!!

型破りでダークな司馬の役がええのだ。


脚本は三谷幸喜。

三谷さんって、コメディだけじゃないんですってば!!

この作品、れっきとした社会派ドラマです。


おぉ~。93年の作品。今から15年前ってのが恐ろしいわ。

みんな若~い。

でも佐藤B作だけは、変わってないのがびっくり(笑)


やはり医療モノは面白いねぇ。めっちゃ熱いです。

今見ても全然違和感ないのよね。

携帯もないし、音楽聴くのはカセットテープなんだけど(笑)


やはりCHAGE&ASKA「YAH YAH YAH」は名曲なのだ。★★★★★


参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集


『JUNO/ジュノ』

2008-07-25 | えいが
本日1回目の更新。


16歳の高校生が妊娠。

彼女は事実を受け止め、成長していく。


さて感想。


まぁまぁ面白かったです。

中絶か産むかの選択しかない日本だと、かなり厳しい状況に

なるのでしょうが、そこはアメリカ。

事実を受けとめ、どれが一番の選択かを前向きに模索します。


ただ、ジュノの行動やら、言動がどうも好きになれず~。

それにしてもこういうラストは思いつかなかったかも。


そうそう、欲しい人には恵まれず、望まない人には恵まれる。

人生とはそういうものかも。


アメリカではわずか7館での公開から2448館に拡大し、ついに

興収全米第2位へと大躍進した作品だそうですよん。★★★☆


参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集

『包帯クラブ』

2008-07-23 | えいが
本日3回目の更新。


天童荒太原作の映画化。

傷を受けたところに、その人の代わりに包帯を巻く包帯クラブ。

その人が受けた痛みを感じ、向き合うメンバーたち。

そして次第に彼らの傷も明らかになっていく。


さて感想。


まぁまぁ面白かったです。

柳楽クン、ええ青年になりましたね。

田中圭、貫地谷しほりなど、注目の若手が出演しています。

心の傷はなかなか治せないけれど、少し軽くすることはできるのかも。★★★☆


参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集

湯本香樹実『夏の庭 The friends』

2008-07-23 | や・ら・わ行の作家
本日2回目の更新。


メガネの河辺、デブの山下、そして僕。

ある老人をぼくらは監視し始めた。

死ぬ瞬間をこの目で見るために。



さて感想。


中盤までは、まぁまぁかな。

ところがこの作品、ラストがとっても良かったです。

おそらく著者の祖父に対する思いがつまっているからかと…。


少年たちのひと夏の出来事が、生き生きと描かれていました。

今の時期読むのにぴったり。読書感想文に最適。


コスモスの庭が見たくなりましたね。★★★☆


参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集

『恋愛適齢期』

2008-07-23 | えいが
本日1回目の更新。


50代の女性が、60代と30代の男性の間で揺れ動くお話。

実際はアリエナイと思うのだが…(笑)


さて感想。


大人のラブコメで、笑いのシーンも多く、まぁまぁ面白かったです。

恋する気持ちは、きっといくつになっても、変わらないんだろうな。


キアヌ・リーブスが、とってもかっこ良かった。

私なら間違いなくキアヌに行くよ。

ダイアン・キートンの笑顔も素敵でした。

こういう年の取り方したい。


ただ、娘の恋人(ジャック・ニコルソン…しかもプレイボーイ役やで!!)と

恋に落ちる設定が、イマイチ好きになれなかったかも。★★★☆


参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集



『復活』

2008-07-21 | ドラマ
以前1話見たけれど、あまりの登場人物の多さと、早すぎるストーリー展開に

全くついていけず挫折した作品。

で…今回再挑戦!!


さて感想。


さすが韓国TV界の各賞を総ナメにした作品だけあって、かなり面白いです。

ただしストーリーについていければですが(笑)


今回は一時停止ボタンを押しまくり、ネットの人物相関図を見ながら視聴。

つ…疲れた。けど爽快だわ。

それにしても『オールイン』のメンバー多いねぇ。


主人公(オム・テウン)が、一卵性双生児を1人2役で熱演しています。

ホント全くの別人に見えるから不思議だわ~。

日本で今これを演じられる若手俳優はいないかも。


ココで無料配信されているので、企業CMが気にならない方は是非。

(ちなみに1~2話は25日正午まで)


あと参考になる人物相関図はココをチェック。


参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集

『MAZE』

2008-07-20 | えいが
春から夏に吹く南風「マゼ」は、時に雨雲を呼んで嵐を起こすことがある。

それが単に温かく爽やかな風なのか、嵐を呼ぶそれなのか見極めることが

一流の漁師たる資格だという。


高知県の漁村を舞台に、無骨な老人と孫との不器用な触れ合いを描く人間ドラマ。


事故で両親を亡くした小学生の裕太は、高知に住む母方の祖父・弦次郎に引き取ら

れるのだが。


さて感想。


まぁまぁ良かったです。

頑張れば2時間ドラマでもいけそうですが(笑)


この作品は泣くでしょう。

なんてったって「子役」と「動物」ですから。


蟹江敬三の映画初主演作というフレーズは微妙ですが、彼はなかなか渋いです。

娘を許してやれなかった頑固親父を見事に熱演していました。


それぞれが後悔を抱えて生きているのですが…。

荒療治のところは、ちょっとびっくり。高知弁いいですね~。


あとは北村一輝。いつもホストに見える彼ですが、今回は漁師にしか見えない。

なんかかっこいい!!幅広い俳優さんですよね。


ただ、裕太がほんまにええ子なんで、辛すぎる人生がイタすぎるかなぁ。

泣きたい人にはいい作品かも。★★★☆


参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集

『ビッグ・トラブル』

2008-07-17 | えいが
本日2回目の更新。


違法なアダルトサイトを閲覧しているリストを手にいれた男。

彼は牧師を脅迫し、金を取ることを思いつく。


さて感想。


ぐっはっはっはーーー。

日本未公開作品で期待してなかったからか、とっても面白かったです。

話に無駄がなく、軽快なテンポで物語は展開していきます。

次々と人が死んでいくんですが、これがなんか笑える??!

えっ…コメディ??!みたいな。

いえいえ、れっきとしたシチュエーションスリラーです。


あと、分割映像はスタイリッシュでかっこ良かった。

粗削りなところもありますが、全体的にドキドキして

あっという間の82分でした。

それにしても何で未公開なんだろ~。面白いのに。★★★★★


参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集

小路幸也『21 twenty one』

2008-07-16 | さ行の作家
本日更新3回目。


中学のときのクラスメートの人数は21人。

二十一世紀に、二十一歳になる、二十一人の仲間。

だが、ある日21人じゃなくなってしまう。


さて感想。


まぁまぁかな~。飽きさせずに一気に読めますが。

金八先生の10年後って感じ??!

さすがに21人いるとややこしいのだが、最初のページに全員の紹介文が

あって助かった!!


25歳にもなると、結婚してたり子供がいたりして、立場も変わってくる。


思うに、小路さんの作品には「生」や「死」は合っている気がするのだが

どうも「性」が似合わないんだよねぇ。


前作『モーニング』のテイストもあって、ラストはいいのだが

イマイチすっかりしなかったねぇ。


ややこしい事情をつくらずとも、淡々としていも十分いいと思うんだけど。

★★★☆


参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集



『チャックとラリーのおかしな偽装結婚』『再会の街で』

2008-07-16 | えいが
本日2回目の更新。


ちなみにどちらも日本未公開作品だそうで。


まずは『チャックとラリーのおかしな偽装結婚』

妻を亡くした子供想いのラリーと無類の女好きの独身男チャックは親友同士。

二人は年金のために、ゲイのカップルのフリをすることになるのですが…。


さて感想。


OH~!!!B級バンザイ!!!

下品なコメディでしたが、けっこう好きでした。

期待してなかったからか、なかなか面白かったです。


笑わせるだけではなく、死別した妻を思い続けるラリーの思いが

切なかったな。


あとゲイに対する差別も、きっちり描いてましたね~。

人が人を愛するコトに変わりはないんだけれど。


ラストはいかにもアメリカっぽかった。

けっこう有名な俳優が出ていましたよん。

あと、ラリー(ケヴィン・ジェームズ)はアンタッチャブルの山崎

そっくりで、ちょっと驚きましたが。★★★★



次は『再会の街で』

順風満帆な人生を送る歯科医のアラン。

ある日、彼は9.11の飛行機事故で、妻と愛する娘3人を亡くし

消息がわからなくなっていた大学時代の友人、チャーリーを街で

見かけるのだが…。


さて感想。


チャーリーはあまりのショックから、心を病んでいるのが、見ていて辛すぎる。

友人としてアランはチャーリーを救おうとするんだけど、人が人を救うだなんて

私には傲慢に感じてしまい…。


あと彼に言い寄る美女の設定がもぅアカンかったわ。

私にとっては、ただただイタイ映画でした。飽きずには見れましたが。★★★


参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集

山田宗樹『人は、永遠に輝く星にはなれない』

2008-07-16 | や・ら・わ行の作家
本日1回目の更新。


事故により頚髄を損傷した男性。何不自由ない暮らしに不安を覚える老女。

半身麻痺の夫の退院を拒む妻。子宮体ガンのキャリアウーマン…。

脳卒中の後遺症の父を介護する女性。医療ソーシャルワーカーは何を見たのか。


さて感想。


まぁまぁかな。

主人公はソーシャルワーカー猪口千夏。

サブの主人公は西原寛治87歳。

戦争を生き抜き、家族のために働いてきた男の最後は、正直読んでいて辛かった。

もし身内が突然寝たきりになったり、病気になって苦しむことになったら…

私だったら、きっと受けとめられず、どうしたらいいか途方にくれると思う。


セリフにもあったのだが、病気で若くして死ななければならないのも不幸だけど

老いて無力な自分に絶望しながら、未来のない時間を生きるのも不幸だな~と。


若い頃は何でもできたのに、老いたら他者の力に縋らなくては生きられなくなる。

今10代の人でも、いずれ40代になり70代になるのだから。

年をとるのがめっちゃ怖くなる作品でした。

高齢化社会の日本。

山田さんは、なかなかイタイところをついてるかも。★★★☆


参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集


吉田修一『さよなら渓谷』

2008-07-15 | や・ら・わ行の作家
本日3回目の更新。


どこまでも不幸になるためだけに、私たちは一緒にいなくちゃいけない…。

きっかけは隣家で起こった幼児殺人事件だった。


実在の事件(幼児殺人事件)をモチーフにしているのがメインかと思いきや

決してそうではなく~。

メインは隣家の夫(尾崎俊介)の、過去の出来事だった。


さて感想。


う~ん。まぁまぁかな。

どうなるか気になり、一気に読みましたが、なんかキツイお話でした。


水谷夏美のその後の人生もイタすぎるし。

少なくとも『悪人』は凌いでない気が~(笑)


でもこの作品評価が高いのよね~。

私にはこの愛のカタチが、よく分かんなかったかも。★★★☆


参考になりましたらクリックをお願い致します。
    ↓
にほんブログ村 本ブログへ

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集