待ち合わせは本屋さんで

ようこそお越し下さり、ありがとうございます(^_^)

『マンマ・ミーア』

2009-01-31 | えいが

大ヒットミュージカル待望の映画化。

ギリシャの小島が舞台。

花嫁が父親の可能性がある3人を、自分の結婚式に招待するのだが…。

伝説のグループABBAの数々の名曲で物語が綴られていきます。


さて感想。


まあまあかな。でも、それなりに楽しめました。

ちょっとハイテンションすぎで、ドタバタしてたかも^^;


ギリシャの景色、海の美しさが、素晴らしいかった。行ってみたい(^_^)

メリル・ストリープやピアース・ブロスナンなど、中年たちが一生懸命

頑張っていますが、ミュージカル映画としては『シカゴ』『ヘアスプレー

の方が断然上だと思いました。


これはABBAの曲を楽しむ映画かと。

彼らの曲は元気くれるし、自然に体が動いてしまいますよ~^^ ★★★☆



あ、『アバ ゴールド』はオススメです(^_^)

「S.O.S.」「チキチータ」「ダンシング・クィーン」「ヴーレ・ヴー」

「ギミー!ギミー!ギミー!」「ザ・ウィナー」「スーパー・トゥルーパー」

「ママ・ミア」「マネー、マネー、マネー」「恋のウォータールー」

あたりがいい感じ^^


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新田次郎『八甲田山死の彷徨』

2009-01-29 | な行の作家

本日4回目の更新。


明治35年、日露戦争を前にした軍は、寒地教育のため

八甲田山雪中行軍を行うことに。

神田大尉率いる青森第五聯隊と、徳島大尉率いる弘前第三十一聯隊の

隊士たちが、八甲田山越えに挑むことになるのだが…。

この2つの隊を対比して描かれている作品です。


さて感想。


とにかくすごい作品でした。

もうすごいとしか言いようがなくってすみません^^;


ちなみにこの作品は、目的地までわずか2㌔だったにもかかわらず

ある少佐(大隊長)のせいで、199名凍死という、未曾有の大惨事と

なった実話をもとにして描かれた小説です。


強風そして猛吹雪が彼らを容赦なく襲います。

寒さ、飢え、恐怖、絶望。

自然の猛威を前に、成すすべもない人間たち。


彼らがどのように白魔の棲む八甲田山で、無惨に死んでいったのか。

そして生き残った彼らのその後とは…。


平民でありながら努力し、大尉にまで昇進した神田。

彼の無念が、こちらにも伝わってきました。

神田大尉の進言をことごとく拒否し、指揮権まで奪った山田少佐。

そこには嫉妬や、身分の差による蔑視があったのでは…と私は感じました。


軍隊という組織。階級の差。同じ一つの命なのに…。

本当にすごい作品だと思います。

この季節に読むにはピッタリかもしれません。★★★★★


あ、映画にもなっているみたいです。私は怖くて見れそうにないんですが^^;


映画『八甲田山』

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『志の輔らくごin PARCO 2009』

2009-01-29 | Weblog
本日3回目の更新。


人気の志の輔さんの落語。

運良くチケットが取れたので、先週末見てきました。


さて感想。


す…すごいです。

めちゃくちゃ面白かったです!!


雑談から一気に落語の世界へ…。演目は3題。

『ハナコ』、『狂言長屋』『柳田格之進』

観客を全く飽きさせず、驚かせる創意工夫には、感心されられました。

1ヶ月のロングラン公演なんですが、志の輔さんには気迫がみなぎってる^^;


一作目では大いに笑わせ、二作目では芸をみせつけられ、三作目では泣かせる。

特に『柳田格之進』が好きでした。人間の業、そして赦し。


芸をみせるっていうのは、本来こういうことなんだろうな~と…。

いやはや素晴らしい芸を2時間半、堪能いたしました(^_^)


そう言えば、これもちょっと気になってます^^;

『隔週刊落語百選DVDコレクション全国版』

それにしてもデアゴスティーニは、商売うますぎるなぁ^^;


漫画で落語を楽しみたい方はこちらをどうぞ。

逢坂 みえこ『たまちゃんハウス』4巻。

面白いからもっと売れてもいいのにな~と、思ってるんですが^^;

ちなみに私は小憎らしい早春が好きです(^_^)

それにしても「植木屋娘」のサゲにはびっくりでした。

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『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』

2009-01-29 | えいが
本日2回目の更新。

話題の映画観てきました。


さて感想。


う~ん。なんだ…この閉塞感は。とにかく息苦しい^^;

私には全く合わない作品でした。

夫婦喧嘩が、ものすごくリアルなんですよ…まったく。

「ここではないどこかに行けば、必ず幸せになれる…はず」

「私にはもっと可能性があるはず…」という妻の傲慢さ。

ラストは怖い。怖すぎる…^^;

ものすごく疲れた映画でした。辛口ですみません^^;★★★


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大崎善生『将棋の子』

2009-01-29 | あ行の作家
本日1回目の更新。

第23回講談社ノンフィクション賞受賞作。


将棋の天才と言われた少年たちは、自信と夢と希望を胸に、棋士になるべく

奨励会入会のため上京してくる。

しかし、プロの世界は過酷。結果が全てなのだ。

わずか一手の差で、夢破れ、志半ばで去っていくこととなる。

その道で生きることさえ許されない…そんな奨励会退会者たちの物語。


さて感想。


青春の全てを、将棋にかけた男たち。とても切ないお話でした。

私は将棋のことは全く分かりませんが、面白かったです。

「将棋世界」の元編集長であった大崎さんだからこそかけた作品かもしれません。


奨励会。厳しい三段リーグ。迫り来る年齢制限。負ければ退会。

生き残るためには勝つしかない。才能、努力、そして運。


メインに描かれるのは、札幌の天才少年と言われた成田英二。

頑ななまでに自分の将棋にこだわり続け、不器用にしか生きれなかった男。

重圧、失望、恐怖、不安、敗北、挫折、絶望。

将棋一筋の人生が、突然閉ざされ、世間の荒波に放り出される。

過去から、逃れられない苦しみ。

結局自分自身で、乗り越えるしかないのです。

退会を余儀なくされた、彼らがたどり着いた場所とは…。

ラストは泣かせてくれました。★★★★

これは『聖の青春』も読まねば(^_^)


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「2009年本屋大賞」ノミネート作品

2009-01-20 | Weblog
「2009年本屋大賞」ノミネート10作品が決定したそうです^^

『悼む人』天童荒太(文藝春秋)

『告白』湊かなえ(双葉社)

『出星前夜』飯嶋和一(小学館)

『ジョーカー・ゲーム』柳広司(角川書店)

『新世界より』貴志祐介(講談社)

『テンペスト』池上永一(角川書店)

『のぼうの城』和田竜(小学館)

『ボックス!』百田尚樹(太田出版)

『モダンタイムス』伊坂幸太郎(講談社)

『流星の絆』東野圭吾(講談社)


既読は『告白』『のぼうの城』『ボックス!』『流星の絆』。

『ボックス!』が入っているのは、かなり嬉しい。

大賞取れるといいのになぁ(^_^)


それにしても、昨年までと、何だか雰囲気が違う気がするんですが^^;

がっつり読ませる系が多いのかな。

ちなみに、本屋大賞は4月6日発表です。

楽しみです(*^_^*)


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垣根 涼介『ワイルド・ソウル』

2009-01-17 | か行の作家


    『ワイルド・ソウル』上巻



    『ワイルド・ソウル』下巻


大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞、史上初の三賞受賞作。


1961年(昭和36年)11月

移民船「サンパウロ丸」は神戸港をアマゾンに向けて出航。

衛藤一家は希望に胸を膨らませていた。

それが彼らの地獄の始まりとも知らずに…。


さて感想。


いや~面白かった!!

上下巻、がっつり読ませていただきました。

下巻に入ると、たたみかける展開で、ドキドキハラハラの連続です。

まったくもって、ページをめくる手が止まらない(^_^)


戦後最大級の愚政と言われる「棄民政策」。

文明から隔離された未開の地での過酷な労働。病。貧困。

運命に翻弄され、底辺にまで堕ちる人々が、たくさんいたのです。

彼らの絶望、苦悩、怨嗟、憎悪、孤独、屈辱が伝わってきます。


あまりにも重いものを、心に背負った男たち。

果たして彼らは、呪われた過去から、解き放たれることができるのか。

そして彼らが手にしたものとはいったい何なのか。


ケイの底抜けの明るさには救われました。かっこいい。

でも、私はジッと堪える松尾の方が好きですが^^

演じるなら大森南朋あたりかな(*^_^*)

 
読後は爽快感でいっぱいになりました。素晴らしいです。

ストーリーにまったく無駄がなく、本当に楽しめる作品でした。★★★★★


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ロバート・A・ハインライン『夏への扉』

2009-01-13 | や・ら・わ行の作家
今から50年以上前、1957年のSFの傑作と言われる作品。


さて感想。


読み終わって「うむむ~」と唸り、ページをめくり返してしまいました。

面白かったです。

特に後半、たたみかけるような展開のところがすごい!!

今までの「?」「??」のところが、一挙に解決し、ラストは痛快でした。

タイムトラベルものなので、つっこみどころは満載なんですけどね^^;


親友と婚約者の裏切りで、絶望を味わったダン。

予想と違う未来であっても、現実から目をそらさず問題解決していきます。

人との絆。そして愛。

牡猫のピートは最高!! 賢すぎる(*^_^*) ★★★★★

もう一度読み返して、伏線を確認したくなる作品です(^_^)


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吉村昭『漂流』

2009-01-09 | や・ら・わ行の作家
江戸・天明年間、シケに遭い、黒潮にのってしまった土佐ノ国(高知県)の

船乗りの長平は、仲間とともにある島にたどり着く。

そこは、水もなく、草木も生え育たぬ「死の島」だった。


さて感想。


めちゃくちゃ面白かったです!!!!!!

実話ってところが、またすごすぎる^^;


さまざまな試練。絶望が彼らの気力や体力を奪っていきます。

そして次々と仲間は死んでしまい、長平一人に…。

絶望的な孤独が彼を襲いますが、彼の持つ精神力のすごさを感じるのは

仲間を失ってからかもしれません。

孤独の中で生きることが、どれほど苛酷なことか!!!

錯乱してもおかしくないはず。

そんな中、おのれの境地を悟り、生きる覚悟を決めた彼の姿は

高僧のようで、神々しさを感じました。


長平の一つ一つの言葉が胸にきます。

彼こそ日本人の誇りとも言える人物ではないでしょうか。


その後、長平がどうなっていったのか…。

それは是非本を読んで、確かめていただきたいです^^ ★★★★★


さて、長平たちがたどりついた島は「鳥島」と言います。

江戸時代、鳥島に漂着した者はかなりの数にのぼりますが、水も食料も

ない火山島なので、帰還できたものはごく僅か、大半が死亡しています。

この「漂流」の記録された資料も、かなり少ないらしく、ほとんどが

吉村さんのフィクションによるものらしいのですが、登場人物たちに

人格があるのがすごいし、彼らの渇き、寒さ、疲労、恐怖、苛立ち、絶望

などが、リアルに読者に伝わってきます。

彼の作品には、著者の一切の感情がありません。

ただ淡々と、事実を語っているような錯覚におちいります。

本当に素晴らしい!!


ちなみにこの作品、映画になっているようです。

長平役は北大路欣也。今演じるならば小澤征悦あたりかな。

騙されたと思って是非読んでいただきたい作品です(^_^)


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宮本輝『錦繍』

2009-01-04 | ま行の作家
「前略 蔵王のダリア園から、ドッコ沼へ登るゴンドラ・リフトの中で

まさかあなたと再会するなんて、本当に想像すら出来ないことでした」

(冒頭本文より)


十年前に離婚した夫婦が、紅葉に染まる蔵王で再会する。

そして、彼女は彼に一通の手紙を書き綴る。

以後、手紙のやりとりが続き、季節が巡っていきます。


さて感想。


はっきり言って、かなり地味な作品です。

ドラマチックな出来事も、スリリングな展開もありません。

しかも登場人物たちを、あまり好きにはなれない^^;

それなのに、なぜ面白いのでしょうか。


業…。人は、してはいけないことをしてしまう生き物なのです。

そして、優しさや醜さがあるのも、人間だからなのでしょう。


最後の手紙が心に染みるし、ラストがすごくいいです。

美しい日本語も印象的な作品でした。★★★★★


若い時に、この作品を読んでも、良さが分からないかもなぁ。

また、それぞれの立場などで受けとめ方が違うのかもしれません。


ダリア園に行って、夜空を見あげたくなりました。

あと、モーツァルトも聞きたくなる。

くっついたり離れたりする現代の軽い恋愛ものとは違い

もっと重くもっと深い愛のお話でした(*^_^*)


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吉村昭『羆嵐』

2009-01-03 | や・ら・わ行の作家
大正四年十二月九日に、北海道北部の苫前町から奥地に入った六線沢という

開拓で、日本獣害史上最大の惨事と言われる三毛別羆事件がおこる。

実際におこった事件であり、ノンフィクション・ノベルという分野の作品。


さて感想。


とにかくすごいんですってば!!

そのへんのホラーなんて「けっ」ってなるくらい、ものすごい恐怖感に

襲われます。

面白かったです!!


冬眠の時期を逸した羆(ヒグマ)が、わずか2日間に6人の男女を殺害します。


想像してみて下さい。

静寂に包まれた夜の闇に、野獣の体臭がし、荒々しい呼吸音とともに

突き進んでくる羆(ヒグマ)。

そして人間はなすすべもなく、生きたまま食い殺されるのです。

暗闇に響く人骨を齧る音。

「ぎゃーーーーー」って感じでしょ(>_<)


ちなみに、登場する羆は巨大(2.7メートル、体重は383キロ)

羆は、凶暴であり狡猾な生き物です。


自然そして野性動物を前にすると、人間はなんと無力なことか

思い知らさせます。

肉体的にも精神的にも追いつめられた村民たちは果たしてどうなっていくのか。

その土地で暮らすには、確実に羆を仕とめなければならないのですから。


とにかくリアルで、臨場感がありました。

どきどきはらはらしながら読みました。★★★★★


感動して涙を流すのもいいですが、こういう作品もええですねぇ(^_^)


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『2008年マイ・ベスト・ブック』

2009-01-02 | 年間ベストブック
ええ作品は、いつの間にか涙がこぼれ、感動を与えてくれます。

そして、何回も読み返したくなるのです。


まずは



浅田次郎『壬生義士伝』

100万部を突破し、浅田さんの代表作であろう作品かと^^

これはもぅ「素晴らしい!!」としか言いようがありません。

下巻は涙・涙です。ページをめくる手が止まりませんでした。



そして



百田尚樹『ボックス!』

『王様のブランチ』新人賞も受賞されて、今注目の作家さんです。

めちゃくちゃ好きな作品でした。とにかく熱い!!

先が気になり、仕事中も続きを読みたいのをぐっと堪えたほどでした^^



最後は



宮木あや子『白蝶花』

かなり過激な性描写で驚かれると思いますが、縦軸となっている

千恵子の物語(「乙女椿」)がすごく好きでした。

激動の時代に生きた、女たちの深い愛の物語です。



あと、ノンフィクションからは



門田隆将『なぜ君は絶望と闘えたのか』

ごく普通の家族が、突然理不尽な犯罪によって、引き裂かれる。

こんなことがあっていいのか…と。

「命の重さ」がひしひしと伝わる作品でした。



あ、今年からベスト3+ノンフィクションの発表にさせていただきました^^

いつも私の拙いブログにお越し下さり、ありがとうございます。

今年もどうぞよろしくです(*^_^*)


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