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宇江佐 真理『ほら吹き茂平』

2010-11-11 | あ行の作家


宇江佐 真理『ほら吹き茂平』


市井の人々...夫婦や親子の物語。

大きな事件がおこるわけでもない。

なのに何故ホロリとさせられるのか。

宇江佐さん実にうまい。

中でも、主人公が尼僧の浮風の物語の「千寿庵つれづれ」

「妻恋村から」はシリーズ化して欲しいな。

ドラマで演じるなら樋口可南子で。


あと印象に残った作品は




吉村昭『桜田門外ノ変 上・下』


軽輩の子の子弟に生まれた関鉄之介。

優秀な彼がたどる過酷な人生とは。


大老襲撃のシーン臨場感あふれる。ほんとすごい。

全てを終えた彼を待っていたのは薩摩藩の背信。

そして、彼の逃亡劇が幕を開ける。


私利私欲ではない。全ては藩のため国のため。

でも、そのために愛する者たちを不幸にしていいのか。

それでも突き進まねばならないのか。

威圧的な外国に言いなりなのは、今の世と同じでびっくりですな。


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