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五十嵐貴久『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』

2007-10-29 | あ行の作家
『1985年の奇跡』『2005年のロケットボーイズ』につづく、青春3部作の最終作。


舞台となるのは、大震災やサリン事件があった1995年(平成7年)

主人公は井口美恵子は44歳の主婦。

今まで順風満帆な幸せな人生…ところが最近どうもおかしい。

夫とは会話もなく、中学浪人の息子は何を考えているか分からない。

そんな時、バツ2で波乱万丈な人生を送る幼なじみ、友坂かおりがこう言った。

「ねーねー、バンド、やらない?」


さて感想。


読み始めは優等生の主人公のもんきり口調にひっかかりつつも、さくさく

読めるかな。中盤まではまあまあといったところ。

ところが、コトが動き始めると俄然面白くなってきます。

笑ってホロリとされられる爽やかな作品で、面白かったです。

さすが五十嵐さんだ!! うまい!!


12年前が舞台なので、その頃を懐かしく読みました。

小室ファミリーとか『愛しているといってくれ』とかあったよね~。

その頃ってスピッツもミスチルもいたんだ。

音楽ってその時代にタイムスリップさせてくれるな~。


タイトルをはじめ、各章が「ディープ・パープル」というグループの曲名

になっています。

出版元の双葉社さんに言いたい。無理とは分かっていますがCDつけて~(笑)

現在56歳の人のお話なので、洋楽がいかんせん古くて分からないのだ。

でもコレを読んだら絶対聴きたくなるしね~。

オーバーフォーティーの女たち…さてどうなる?!

元気をくれる作品ですよん。★★★★


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