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真保裕一『追伸』

2007-10-06 | さ行の作家
女が犯した、人殺しよりも深い罪とは。

交通事故に遭った妻と、殺人容疑で逮捕されていた祖母。

ふたりの女が夫に隠そうとした真実を解き明かしたのは

夫婦の間で交わされた手紙だった…。


さて感想。


うーーーーむ。

すべて手紙で綴られているんだけど、ずっと手紙を読むのは正直キツイぞ。

しかも負の感情ばかりを、ぐちぐち書いているし。

現代の夫婦(奈美子と悟)のお話というよりは、祖父や祖母のお話がメインに進む。


手紙で離婚を言い出す妻。それを問う夫。

誠実な夫、一歩下がった妻ってのが、作者の理想なんかな。

妻が「私は愚かな女」って自分で言うところから、私はもうダメやった。

キツイ言い方かもしれんけど、作者が自分に酔っている気さえした。


祖父と祖母の所は一気に読めて、読ませる力はあるのに

何か違う方向に行ってる気が…。


しかしこの作品、Amazonの評価はいいのだよ~。感動的らしい…。

私には正直分からなかったな。


今回読んでみて「私は真保さんとは合わないんだ」と確信した。

感性が同じ人が読めば、感動するのではないかと思います。★★


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