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三羽省吾「イレギュラー」

2006-12-08 | ま行の作家
村が水害にあい、グラウンドも使えず練習もままならないニナ高野球部。素質は



全国レベル、態度ならメジャーレベルの剛速球投手コーキもその素質をくすぶら



せ、ナンパやケンカ三昧の日々。そんなニナ高に、恰好の練習相手として目を付け



たのは名門野球部K高だった。だが両校は合同練習初日に衝突する。自分の球に絶



大な自身を持つコーキはK高野球部に勝負を挑むが…。(Yahoo!ブックスより)




ダメダメ野球部が災害を乗り越え、甲子園を目指すお話かと思いきや、ことはそう



単純ではありませんでした。




いいんでない...コレ。今年読んだ青春小説部門受賞決定です(笑) 



でも、この作品夏に読みたかった。今寒いし...(笑)



ぐふふふふっと笑うことが多く、電車の中で読んでいて苦労しました。



いやー面白かった。野球を知らない(専門用語続出のためチンプンカンプンの)私が



読んでも面白いんだもん。野球好きにはたまらない一品だと思います。



それに野球だけではなく、いろんな要素がたっぷりと詰まっています。



しかし、登場人物の多さは半端ではありません。ブンの息子がモウで、トシヤンの



娘が...などアホな私は読んでいて「アンタ誰やったっけ??」と、分からなくなる



ため、メモをとりながら読みました(笑)個性的・魅力的な人々が多数続出です。




地震災害の山古志村を思い出しました。きっとあの山村にも野球部があるはず..。



被災者には、その後の生活があるのですね。本当にやりきれないことでしょう。



ただ野球がしたいだけなのに、それさえ叶えられない。




読んでいて「切磋琢磨」という言葉が浮かびました。



ドラマチックというか、後半はもう漫画のようでしたが(笑)



熱い!!熱い!!!です。セイシュンです。



ラストの憎い演出にもニヤリ。5点中3.9点



「最も忘れてはならないことは、
 イレギュラーではボールデッドにならないということ。」


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