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海堂尊「螺鈿迷宮」

2006-12-19 | か行の作家
この病院、絶対に変だ。あまりにも人が死に過ぎる。




主人公は落ちこぼれの東城大学医学部3年の天馬大吉 26才。縁起のいい名前とは



裏腹に、通称アンラッキートルネード。幼なじみの別宮葉子は、新聞社の社会部



記者。彼女の頼みで、黒い噂の絶えない桜宮病院に、介護ボランティアとして潜入



することになるのだが...。老舗の個人病院で、若き医学生が目にする真実とは。




ブラボー!! 私この作家と合うのかしらん。読みにくいところもあるし、分からん



とこもあるんだけど.....なんでだろー。



テンポよく話が進みます幻キャラの姫宮がついに○○○となって登場



彼女ってデカかったのか。(おまけにピンク色好き・ラッキーカラーなのか?)



もちろん変人役人火喰い鳥の白鳥も登場します。主人公は医学生の天馬大吉。



こやつが怖いものしらずと言うか、無謀というか...。



桜宮病院の終末期医療の画期的な試み....うーん。ありえんだろー。



えーーーっ。ヘンやで!!と思うことも多々あるが、この作家好きなので目をつぶっ



てあげよう(笑)ベタなオッサンジョークも心地いい。病院内情がリアルに感じられ



るのは、やはり現役の勤務医だからだな。



それにしても、姫宮ってこんな奴だったのか。ぐふふふと笑い「あーあーあー」と



声出しちゃいましたよ。



東城大と桜宮病院の関係とは。



そして明かされる過去。



桜宮院長の巌雄が物語の柱となり、導かれていきます。そして天馬の決断とは。



ん...んん。なんかすごいな...ぶっ飛びだーーー。ルパン3世(漫画)みたいやで。



ラストもひねりがきいてて憎いぞぉ。そーか。そーか。そうくるか(笑)



作者はこの本で、現代の医療行政の弊害や問題点(つまり老人・末期患者の切捨て



の現状)とか伝えたかったのかな。



白鳥は佐野四郎で。氷姫は天海祐希で。天馬はちょっと若いけど、中尾明慶(Good



Luckキムタクの弟役の子)でいかがでしょうか。   5点中3.7点



この作品の原型は『ナイチンゲールの沈黙』よりも早くに書き終えていたらしい。



しかも1ヵ月弱で!!書くの早っっ。先生仕事はしてるのか?



どおりで姫宮の登場が遅くなったわけだ。



来年4月には宝島社から『ジェネラル・ルージュの凱旋(仮)』が出版予定。



舞台はもちろん桜宮市。『ナイチンゲールの沈黙』とまったく同じ時期に起きて



いた、別の事件を描いた作品らしいですよん。楽しみですね。


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