ぼくは昭和の生まれだけど、十年前には「ほぼほぼ」という言い方はあまりなかったように思う。
「ほぼ」しか、なかった。
「○○は、ほぼ完成です」
と、一回で済ませていた。
それが二回繰り返すようになったのは、つい最近のような気がしてならない。
最初に聞いたのは、技師さんからだった。建築技師だったと思う。技師の間で流行ってるのか、と数年前に思った。
文法的には間違いじゃないと思う。というか、このような話し言葉に「文法がどーの」なんて、ヤボじゃないかと思うのだ。
気になるのは「ほぼ」で意味を成すのに、繰り返したときに、なにか対象に違いがあるのかということである。
つまり、70パーセント程度なら「ほぼ」で、85パーセントから95パーセントまでは「ほぼほぼ」で、それ以上が「ほとんど」といった線引きができるのか/すべきなのか、ということが、言葉を商売道具にしているぼくは、気になる。
しかし、もともとあいまいな、アナログな言葉なので、きっとないんだろう。
かわいそうなのは「やや」の立場である。
「やややや」とは言わない。ややこしいからである。
新作長編発表しました!
「ほぼ」しか、なかった。
「○○は、ほぼ完成です」
と、一回で済ませていた。
それが二回繰り返すようになったのは、つい最近のような気がしてならない。
最初に聞いたのは、技師さんからだった。建築技師だったと思う。技師の間で流行ってるのか、と数年前に思った。
文法的には間違いじゃないと思う。というか、このような話し言葉に「文法がどーの」なんて、ヤボじゃないかと思うのだ。
気になるのは「ほぼ」で意味を成すのに、繰り返したときに、なにか対象に違いがあるのかということである。
つまり、70パーセント程度なら「ほぼ」で、85パーセントから95パーセントまでは「ほぼほぼ」で、それ以上が「ほとんど」といった線引きができるのか/すべきなのか、ということが、言葉を商売道具にしているぼくは、気になる。
しかし、もともとあいまいな、アナログな言葉なので、きっとないんだろう。
かわいそうなのは「やや」の立場である。
「やややや」とは言わない。ややこしいからである。
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