加地尚武の佐倉新町電気街

「福音の少年 Good News Boy」シリーズ(徳間書店 徳間デュアル文庫)著者による電脳生活と意見。

「ほぼほぼ」は「ほどほど」に? 

2018年07月26日 21時11分05秒 | 公園のつぶやき。
ぼくは昭和の生まれだけど、十年前には「ほぼほぼ」という言い方はあまりなかったように思う。
「ほぼ」しか、なかった。

「○○は、ほぼ完成です」
と、一回で済ませていた。

それが二回繰り返すようになったのは、つい最近のような気がしてならない。
最初に聞いたのは、技師さんからだった。建築技師だったと思う。技師の間で流行ってるのか、と数年前に思った。

文法的には間違いじゃないと思う。というか、このような話し言葉に「文法がどーの」なんて、ヤボじゃないかと思うのだ。

気になるのは「ほぼ」で意味を成すのに、繰り返したときに、なにか対象に違いがあるのかということである。
つまり、70パーセント程度なら「ほぼ」で、85パーセントから95パーセントまでは「ほぼほぼ」で、それ以上が「ほとんど」といった線引きができるのか/すべきなのか、ということが、言葉を商売道具にしているぼくは、気になる。

しかし、もともとあいまいな、アナログな言葉なので、きっとないんだろう。

かわいそうなのは「やや」の立場である。

「やややや」とは言わない。ややこしいからである。


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