明け方にはまだ早い時間に目が覚めて、考え事をしています。
もう今日なのかな、6月28日は、娘の誕生日なんです。
写真は、ぼくの家にやってきたばかりのゴールデンレトリバーの子犬を抱いているところ。
もう十五年も前の写真です。
さっきからこの写真についてなにか書こうとするけど、涙があふれてきて、書けません。
ブログやFacebookのプロフィールに「小説家」って書いているくせに、ぼくは、ちゃんとこの写真に向き合うことができない。
かわりに音楽のことを書きます。
娘が亡くなってから、好きになった曲があります。
ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」という小品。
ウィキペディアなんかを見ると、とくに特定の人物に捧げたものではなく、本来はたんなる語呂合わせの題名だったようですが、この曲が愛され続けるのは、この題名と、遠い世界に逝ってしまった人を偲ぶような、やさしい曲調にあると思います。
夜が明けたらお墓に行ってやろう。
その近くに葬った犬の墓にも。ちょうど、番犬のような位置にいるんですよ。
「お子さんはいまどうしているの」と、いまだに聞かれることがあります。善意で聞いてくれたその方に気まずい思いをさせたくないのでごまかしますが、心の中でこうつぶやいています。
「娘は冥界の王様のもとに嫁いで行ったんです」
と。これで気の利いた台詞だと思ってるところがまだまだだな(笑)
もう今日なのかな、6月28日は、娘の誕生日なんです。
写真は、ぼくの家にやってきたばかりのゴールデンレトリバーの子犬を抱いているところ。
もう十五年も前の写真です。
さっきからこの写真についてなにか書こうとするけど、涙があふれてきて、書けません。
ブログやFacebookのプロフィールに「小説家」って書いているくせに、ぼくは、ちゃんとこの写真に向き合うことができない。
かわりに音楽のことを書きます。
娘が亡くなってから、好きになった曲があります。
ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」という小品。
ウィキペディアなんかを見ると、とくに特定の人物に捧げたものではなく、本来はたんなる語呂合わせの題名だったようですが、この曲が愛され続けるのは、この題名と、遠い世界に逝ってしまった人を偲ぶような、やさしい曲調にあると思います。
夜が明けたらお墓に行ってやろう。
その近くに葬った犬の墓にも。ちょうど、番犬のような位置にいるんですよ。
「お子さんはいまどうしているの」と、いまだに聞かれることがあります。善意で聞いてくれたその方に気まずい思いをさせたくないのでごまかしますが、心の中でこうつぶやいています。
「娘は冥界の王様のもとに嫁いで行ったんです」
と。これで気の利いた台詞だと思ってるところがまだまだだな(笑)
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