グッジョブ!「インドネシア単身生活」

アトランタ、メキシコに次ぐグッジョブシリーズ第3弾!!
還暦を迎え今回はインドネシアへ単身赴任。

スラバヤ東海岸探鳥記 40 (2017/03/02)

2017-03-02 05:04:48 | 日記
養殖池に行く途中でオートバイに乗ったまま調整池を見ている男性がいた。
てっきり何か動物か魚でも見ているのかと思い、「何かいますか?」と尋ねると、ただ人を待っているだけだということだった。
「漁師ですか?」と尋ねると、そうではないというがはっきりした仕事は言わなかった。
そうこうしていたら、前方から男性が運転するオートバイに女性と二人乗りで大きな荷物を抱えてやってきた。
3人はいずれも50歳を過ぎているように見える。
下ろした荷物には小さな魚がたくさん入っていた。(冒頭の写真)



持ってきた魚を最初に会ったオートバイの男性に渡した。
この小魚は生まれて1か月で、あと3か月かけて養殖するのだという。
インドネシア人が魚の大きさを表すのに手を使う。
今のこの魚の大きさは人差し指と中指を合わせた幅を言い、3か月後には人差し指から小指までを合わせた幅の大きさに育つらしい。
そう言えば、一昨日のブログに書いた魚を釣っていた人が、二の腕を指してこのくらいの大きさと言っていたのを思い出した。



魚はオートバイの両脇に振り分けて、あっという間に持って行った。

昼に近づくに従って暑くなってきた。
養殖池は広大な広さに細い畦道で区切ってあるだけで、延々と続く。


ふと見慣れない鳥が目の前をよぎった。
ツバメのように速い速度で直線的に飛ぶが、体色は黒ではなく茶色。
木に止まった瞬間をパチリ。



インドネシアで108番目の記録となったチャガシラハチクイである。
ブッポウソウ目ハチクイ科で体長は約20㎝。
木に止まるときは体を立て、くちばしは細くてやや湾曲している。



体色は全体に緑っぽく、頭部は茶色、喉は黄色で胸に茶色のラインが入る。
いい声で鳴くので、飼い鳥としても人気がある。



なかなか近くに寄らせてくれず、遠くからの撮影ばかりで写真があまり鮮明でない。
初めて出会う鳥がいると、暑さは忘れてしまう。

こんな水辺でカワセミ類になかなか出会わないと思っていたらヒメアオカワセミに出会った。



薄いブルーで大きさは日本のカワセミとほぼ同じくらい。
木に止まったところを撮影したが、枝が邪魔して世辞でもよい写真とは言えない。

やや離れた木の上に止まっていたムラサキサギ。



サギ類の中では体長がアオサギやダイサギよりも大きいので一番大きいと思う。
日本には夏に西日本に稀に現れることがある迷鳥である。

養殖池をさらに奥の方に行くと、何やら「ギャー」とか「グォー」とかいう声が盛んに聞こえてくる。



池を干しているのではないが、水が少ないのでサギ類が集まっていた。



コサギを中心としてざっと数えても100羽以上いる。



先日池を干しているときにコサギの大群を見たが、この広大な養殖池にはいつもどこかでこのように群れているサギがいるのかもしれない。



レンズを向けてただシャッターを切るだけで、どれかの個体に焦点が合うという感じ。



飛んでいる個体に焦点を合わせるのはちょっと難しい。



最近の高級な一眼レフカメラなら追尾型のオートフォーカス機能が付いたものもあるが、筆者のカメラは馬鹿にチョンが付く程度のカメラなのでそうはいかない。

離れたところにジャワアカガシラサギがいた。



余り群れになるのを好まないようである。
そちらの方が餌を獲れる場合もあるし、そうでない場合もある。
少なくともこの2羽は魚を取ってはいない。

上空を盛んに飛び交うアジサシ。



コアジサシである。
コアジサシは日本でも全国各地に夏に渡ってきて、海岸近くの埋め立て地などで子育てをする。



夏羽は頭頂部が黒くなるが、今は冬羽で頭部はややまばらな生え方になっている。
繁殖期には「ギャー、ギャー」とよく鳴くが、この養殖池では声を聞かない。
時折水面にダイビングしたりしている。

森の中で一瞬であるが赤と黒の羽色していて、これまた「ギャー、ギャー」とだみ声で鳴く鳥がいた。
一瞬だったのでよく分からなかったが、大きさは鶏ほどあったと思う。
見損なった鳥がいると何となく未練が残る思いになる。
ちょうど釣りをする人と同じで、釣り損なった魚は一際大きく感じるものである。

陽も頭上に差し掛かり一際暑くなったので、後ろ髪を引かれる思いでその場から駐車場の方へと踵を返した。

ところが駐車場に着く前で思いがけずさっきの見損なった鳥に出会った。



思わず「この鳥だ」と声が出た。
アパートに帰って図鑑で調べるとバンケンであることが分かった。
ホトトギス目バンケン科の鳥で漢字では「蛮鵑」と書く。
目の虹彩が赤い。



カラスよりも大きく、まさに鶏ほどある。
さすがに日本にはいない。
インドネシアで109番目の記録となった。

今回の探鳥は三種類の初記録があった。
またエビや魚の捕獲や養殖など生活に密着した営みにも触れることができが、暑さには閉口した。

まだまだ記録更新が望めるWonorejoである。

(おわり)

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2 コメント

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109番目? (kosoant)
2017-03-02 07:01:39
バンケン…ホトトギス科、初めて聞く名前ですが109種目となりましたか?
干潟〜養殖池と鳥にとっては絶好の場所みたいですね!
返信する
RE:109番目? (筆者)
2017-03-02 09:24:57
kosoantさん
コメントありがとうございます。
このWonorejoではまだ写真に撮れなかった鳥が何種類かいて、まだまだ記録画の場せそうな感じです。
返信する

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