
*横浜近代建築への入り口
こんなことを言うと年がバレるけど、この建物が現役(銀行)で活躍していた頃の姿を私は知っている。
そう、こちら私が社会人として初めてお給料をいただいた某銀行の前本店別館(旧第一銀行横浜支店)を移築したもの。
外観上一番重要であるバルコニーを残して解体、その保存部分を曳き家して現在の場所へ移し、残りの部分を新しく復元しています。後方にそびえ立つ地上119mの高層部は2003(平成15)年に竣工。

三角形の細長い敷地に沿うように設計されたこの美しい建物は、旧本町通りとみなとみらい大通りへ続く道との岐路に建ち、まるで横浜近代建築への入り口のようにも見えます。


🟩メインエントランスの重厚な鉄扉 🟩扉の内側から



建物の側面に6つ並ぶ様はなかなか壮観です。

□横浜市中区本町6-50-1
設計:西村好時(清水組)
竣工:1929(昭和4)年
構造:3階建て地下1階
(横浜市認定歴史的建造物)
現在はBankART1929の活動拠点として活用、様々なイベントも展開中。
偶然にも私も同じ歴史を持っています。→『私が社会人として初めてお給料をいただいた某銀行の前本店別館』
就活で面接したのもこの建物の2階の部屋でした。
もしかして同期だった誰かかも!なんてちょっと懐かしく思いました。
そうなんです! 面接の時には桜木町でバリバリの現役でしたよね。
某銀行本店が建て替えられると聞いた時は、あの歴史を感じさせる重厚な建物が消えてしまうとは、大変残念だと思ったものです。
こんな形でも残されることになって安心しました。