うたかたの夢暮らし 睡夢山荘にて(Dream life of Siesta hut)

夢から覚めた泡沫のごときだよ、人生は・・
せめて、ごまめの歯ぎしりを聞いとくれ

ネパール事情

2017-12-01 14:13:55 | 旅行記

8年前訪れたネパールと殆んど変化が見られない!  カトマンズの喧騒と埃と道路事情は変化がないどころか、悪化の勢いだろう。 地震の影響が有るにしても、至るところで掘り返されて、何時になったら完成するのか判らない様子の道路と大渋滞。 この後、カトマンズ郊外の保養地ナガルコット、西南のルンビニ、チトワンを回ったが何れも立ち込めるスモッグ事情は同じであった。  この国の社会的大計を担うパートは存在しないのだろうかと、一介の旅行者が思うのは不遜なのだろう!

この道は、マカルーBCトレッキングルートではあるが、一方近隣の村の生活道路なのである。

山から切り出した竹の束を黙々と、この道を引き摺り運ぶ少年である。その、速くて力強いこと!  カトマンズは車とバイクの洪水なのだが100kmも田舎に来ると、勿論車はないし走れるような道路は整備されてはいない。全て人力なのである。 日本でいう道普請のような自治的に村落のインフラを整備して暮らしやすくするというような発想も無いのだろうか? 

 同行のS氏の言によると、元々工夫も発想転換もない国民だ、もう何十年も来ているから判るんだ、下手に手を出すと折角残った現代人が失った良いところが無くなるから、余計な事を言うな!だと。

と、云いつつ、少し変化が起こった部分も有るように思う。  8年前はトレッキングルートにはいたるところに放牧場があり、ヤクや羊や牛がテント回りに徘徊していたので有るが、今回はヤクを見たのは1度きりであった。 事情をガイド君に聞くと季節も寒くなり下に降ろした事もあるが、大きくは人手が無くなって牧畜が出来なくなっているらしい。若者がカトマンズ等の都会へ出てしまい人材が無くなったのだろう。

 人は便利や快適性を求めるものだし、そのような欲求を押し止める事は出来ないと思う。若者が都会へ出るのも必然だし、暮らしやすくする工夫も必然だろう。  その結果、素朴さや国民性、文化に変化が出て来たとしても、淘汰文化遺産として良いのだろうと思う。日本のように人類、子孫を破滅に導くような破壊的制御不能な技術に支配されない限りであるが!

ガイドのラクパ君やプルバ君の産まれた村で催されたお寺改築落成の祭りに招待された際の少年少女のダンス  村一番の踊り手なのだろう、可愛らしく色気があるのである。


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