【ストーリー】
芸者の小梅は失恋を苦に川へ身投げするが、偶然通りかかった上州一の大親分・大前田英五郎に助けられた。
大前田英五郎は上州絹の織り子を集めるために江戸に来ており、それには八州廻りの高森源次郎や口入屋の三ノ輪屋重兵衛も協力していた。
一方、回復した小梅は芸者をやめたいとおせいに相談してきたので、おせいは小梅に織り子の仕事を紹介する。
しかし英五郎たちの真の目的は女たちを女郎として売り飛ばすことであり、正八が知り合った百姓の茂作からも200両で英五郎の仕置の依頼が入る。
小梅は売られることを拒みついに殺されてしまうが、新次は英五郎が偽物ではないかと疑い、自ら国定忠治に変装し三ノ輪屋の寮に乗り込む。
【知ってるゲスト】
戸浦六宏、御木本伸介、永野達雄
【名シーン】
①このお客さんは?
↑珍しく八ちゃんが台詞ありの目立つ役で登場!
②国定忠治(偽者)vs大前田英五郎(偽者)
別れの挨拶をする新次。
英五郎「親分、どうかお達者で」
新次「お前さんもくれぐれも体に気を付けて」
英五郎「へえ、ありがとうござんす」
英五郎が頭を下げた瞬間、新次は手の甲に隠した櫛を英五郎の首に突きたてる。
↑仁義を切る新次。手の甲に隠した櫛を隠すには最適なポーズ。
③主水殺しシーン
橋の上を歩く高森に主水が声をかける。
主水「高森さん!高森さん!」
高森「なんだ、中村か」
主水「あの~、大前田英五郎ってなぁ偽者だったそうですね」
高森「ああ?」
主水「高森さん、あんたもひょっとしたら偽者じゃねえかな」
高森「なにぃ?」
主水「いや~、本物は娘買いなんてあこぎなことするわけありませんもんねぇ」
高森「中村…それ以上言うなよ。ほら…」
高森は懐から小判を取り出し放り投げる。
高森は小判を拾おうとする主水に斬りかかるが、主水はそれを素早く受け止める。
主水「あたしゃね、偽者が大嫌いでね」
斬り合いが始まる。
高森の攻撃をかわし主水は二度斬り付ける。崩れ落ちる高森。
先ほどの小判をちゃっかり拾って帰る主水。
↑偽物は大嫌いだけど、小判は大好きな主水さん。
④本物?の大前田英五郎登場
正八「とっつあん!どうしたの、その恰好!?」
茂作「正八っあん、改めて名乗らしてもれえやす。
あっしは大前田の英五郎。正真正銘の英五郎にござんす」
正八「またぁ、悪い冗談やめなよ」
茂作「訳あって素性を隠しておりやした。どうか堪忍してやっておくんなせえ」
商売人に仕事を頼むいきさつを話す本物の大前田英五郎。
約束の200両については今持ち合わせがないからと、50両分の駒札だけ残し英五郎は去って行った。
正八は駒札を金に換えようとするが、結局交換できずに発狂して終わり。
↑戸浦さんは様々な役周りが多いゲストの一人。
↑駒札を貰う正八。これは…嫌な予感しかしねぇ(笑)
↑結局、大前田英五郎は本物だったのか、偽者だったのか??
タイトル通り何が本当なのか謎のままで終わり。
【ストーリー】
正八は母親に死なれ伊豆から江戸へ父親探しに来た少年・紺平と知り合う。
一方その頃、おせいや新次と懇意にしていた半玉(芸者の見習い)の静香が、旗本の養子・水島弥之助と心中した。
結果水島家はお取り潰しとなったが、おせいと新次は二人の心中に疑念を抱く。
【知ってるゲスト】
島田順司、田畑猛雄、仁和令子、松田明
【名シーン】
①とんでもないことを言う秀英尼
正八の灯台を訪ねてきた秀英尼が一両差し出す。
秀英尼「お礼を申し上げに参りました」
正八「何ですか、これ?」
秀英尼「紺平さんが先ほど父御(ててご)に引き取られていきました」
正八「父御に引き取られた!?」
秀英尼「名前は申されませんでしたが、色々と面倒かけたと、なんと五両も下さったのです。
ですから正八さんにもお礼をと思いまして」
秀英尼は正八に近づき耳打ちする。
秀英尼「またお金持ちの子供がいたら、さらってくださいね…」
正八「えぇ~っ!?」
秀英尼「シー!いいんですよ、分かっていますから。あなたに御仏のご加護がありますように」
↑なんつー尼さんだ、こいつは!
【感想】
内容がちょっと難しいです。まとめると…
伊豆の鹿ヶ谷は水島家の所領で、そこは温泉が出る。
現在の水島家はみのと養子の弥之助だけ。
みのは武家の暮らしに飽きていたし、しかも札差の越後屋とできていたため、水島家を潰そうと画策(ただし水島家が潰れれば所領は御上に没収される)。
水島家を潰す=弥之助を消すために、みのは色仕掛けで伊平を騙し、弥之助と静香を心中に見せかけて殺害させる。
水島家はお取り潰しになるが所領の没収を避けるため、侍の井本を通じ、鹿ヶ谷が越後屋に払い下げになるように手配する。
井本は邪魔になった伊平と、ついでに父親探しに来た紺平を消す。
ややこしすぎて、今回はあまり面白くありませんでした。
↑静香役の女優さんがちょっぴり綾瀬はるかに似ているなと思いました。
【ストーリー】
南町奉行・榊原は、役人と業者の癒着を防ぐためという名目で再三に渡って役所内の配置換えを行い、その度に問屋筋から冥加金を巻き上げ私腹を肥やしていた。
榊原の配下で筆頭与力の秋月は、これに乗じて廻船問屋・三州屋の身代を乗っ取ろうと画策し、ついに三州屋夫婦を自害に追い込む。
これを恨んだ三州屋の娘・おくみは湯女風呂に身売りして金を作り、新次に仇討ちを依頼する。
【知ってるゲスト】
織本順吉、須賀不二男、宮部昭夫、石川えり子
【名シーン】
①民謡チャンチャカチャン
冒頭の宴会シーンで歌われる歌。
なかなか耳に残る愉快な歌だなぁと思ったら「演歌チャンチャカチャン」という当時けっこうヒットした歌のアレンジみたいで、歌っているご本人も現代パート、江戸パート両方で登場しています。
という具合に今回は正八がしらけ鳥を口ずさんだり、空桶(カラオケ)、御駕籠札(タクシーチケット)など必殺ならではの現代ネタもたくさん登場します。
↑私しっちゃかめっちゃかだ~♪
②新次のモテ設定
おせいの元で稽古を終えたおくみが新次と出くわす。
おくみ「あら、新さん!」
新次「おくみちゃん、今日はもう終わったのかい?」
おくみ「うん。ねえ、新さん、一緒に弁天様行かない?」
新次「ダメダメ、俺忙しいんだ」
おくみ「照れちゃって、ねえ行こうよ」
新次「またこん次にしよう」
おくみ「あたし今が食べごろなんだからさぁ!」
おせい「おくみちゃん!」
おくみ「は~い、じゃあ新さん、今度ね」
おせい「はぁ、もう全く近頃の若い子と来た日にゃもう…末恐ろしい!」
↑この当時の梅宮さんは40歳。
メタボの普通のおっさんにしか見えないが、なぜか若い娘にモテる設定…。
③秀英尼のお金の使い道
正八は募金活動をしている秀英尼に尋ねる。
正八「ねえ、俺前から聞こうと思ってたんだけどさ、この集まった金これ一体何に使うの?」
秀英尼「この収益金は恵まれない人々のためと、私の生活費に充てられます」
正八「なるほど。それじゃさ、あの~食う物と生活の面倒見たら俺にすがってみる気ある?」
ジャ~ン!女の子がドラを打つ。
秀英尼「さようなら」
正八「はい、さようなら…」
↑生活費ってあんた(笑)
④主水、仕事を嫌がる
奉行と与力の殺しに躊躇する主水は金を受け取ろうとしない。
金を受け取ったおせいと新次は帰り道で話し合う。
新次「おい、もしあの八丁堀が…」
おせい「その時は…」
二人の前に正八が現れ、後ろを示す。
後ろに現れた主水の手には一両が…揃った商売人たちは仕置へ向かう。
↑大好きな小判を目の前に、布団をかぶりジャミラ状態になる主水さん。
↑どうせ仕事するんだから、さっさと受け取りなさい!
⑤お奉行の栄転
厠で用を足す奉行の口をふさぎ、主水が言う。
主水「お奉行、オランダへの栄転が決まりました」
主水は奉行を当身で気絶させ、便座を通して正八へ。
正八は奉行を箱に詰めると、それを南蛮船の荷物としてオランダへ送ってしまう。
↑この頃にしては珍しい殺さず罰を与えるパターン。
この後お奉行はどうなったのだろう?
【ストーリー】
江戸城内の御茶所で盗難事件が発生した。
犯人は盗癖のある高崎公・松平右京亮広正であったが、その罪は茶坊主の高山三山に擦り付けられた。
無実を訴える三山であったが彼はついに斬首され、それを恨んだ茶坊主仲間の河内山宗俊は”切り餅四個”の報酬で、おせいに右京亮の始末を依頼する。
【知ってるゲスト】
芦屋雁之助、小坂一也、須藤健
【名シーン】
①雁之助さん登場
↑第二話、三話とおせいたちの過去が語られる重要エピソードが続きましたが、今回は一息ついてギャグ回です。
メインゲストにはからくり人や仕切人でおなじみの雁之助さん。
この佇まい…一癖も二癖もありそうですねぇ。
②主水&新次の謎コント
今回の事件について話し合う主水と新次(新次は魚釣り中)。
ふと主水が話題を変える。
主水「おい、釣れねえな」
新次「ああ、釣れねえ…」
主水「どうしてだ?」
新次「針が付いてねえ…」
ジャ~ン!SEが入り主水はずっこける(笑)
↑突如シュールなギャグをかます新次。スタッフはどういうつもりでこのシーンを入れたんだろう(笑)
③秀英尼の新商売
秀英尼「皆様方のご家庭で御不用になった品物を、こちらのちり紙と交換いたしまして、
その品物を権現様の御縁日で売りたてたいと思います」
↑秀英尼ってやってることが守銭奴の加代と大して変わらん気が。
④切り餅四個の大仕事!
おせいは宗俊から請け負った仕事を仲間に伝える。
新次「師匠、正直言ってこいつは命がけの商売だ。一体いくらで請け負ってきた?」
おせい「切り餅四個!」
新次「四個?」
正八「百両!」
主水「百両…」
正八「一人あたま25両…」
おせい「命を元手に…どうだい新さん、乗ってみる気になんないかい?」
新次「ああ…」
↑必殺シリーズでもたくさんの隠語が登場する。
「山吹色」とか「毛まんじゅう」とかね。
切り餅と言えばよく目にする25両の小判の束と同じ大きさ!それが四個だから百両だ!
⑤新次&正八のコスプレ
おせいに化粧をされる正八。
おせい「はい、これで出来上がり。わ~きれいきれい!」
正八「ねえ、師匠。一体どうなっちゃってんのよ」
おせい「こうなっちゃってんのよ」
鏡を見せられる正八。そこには白塗りの若侍に仕立て上げられた正八が映る。
正八「ぎゃ~!あ、でも俺意外といい男じゃない!」
おせい「ふふん、どうでもいい男!」
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高僧に変装して高崎藩の屋敷に乗り込んだ新次は、右京亮にこの度の一件を問いただす。
新次「世情の噂によれば、茶坊主衆、御当家に火をかけても辞せずと言う不穏なる雲行き…
不穏なる雲行き…不穏なる雲行き…?」
台詞を忘れてしまったので扇子に書いたカンペを見て喋る新次。
↑だんだん新次のキャラが崩壊しはじめてるような(笑)
⑥おせいのコスプレ
大奥におびき出される右京亮。そこには御中臈(おちゅうろう)に扮したおせいが待っていた。
右京亮を厳しく責めるおせいは突然態度を変える。
おせい「ねぇ、顔見せてぇ~」
面を上げる右京亮。
おせい「うきょうのすけぇ」
右京亮「はっ!」
おせい「噂のごとくいい男」
↑草笛さん綺麗なんだけど、その年でぶりっ子演技はちと無理がある(笑)
⑦右京亮、辞世の句
右京亮は将軍の母君に夜這いをかけるように仕向けられ、切腹を命ぜられる。
右京亮「風誘う 花よりもなお 我はまた 春の名残を いかにとやせん - 広正」
↑浅野内匠頭の辞世の句も盗むアホな殿様。今回はこの人もいい味を出してました。
⑧報酬の切り餅四個!
報酬を受け取るため集まる四人。みんなうきうきして、ついに箱を開ける。
しかし出てきたのは、本当に切り餅四個!!
怒るやら嘆くやら悲しむやら、大騒ぎでエンディング。
↑大金を目の前にすっかり打ち解けた様子の四人。
↑なんというベタなオチ(笑)
↑大金が報酬の時はだいたいこういうオチ!
分かっちゃいるけど面白かったです。
【ストーリー】
四年前の京都…仕置人であったおせいと新次夫婦は、少女を弄び人に売りつけていた公家侍・松原伊織を仕置しようとするが、誤って別の男を殺してしまう。
松原伊織には逃げられ、以後、二人は離縁し仕事からも足を洗ってしまったが、この件は二人にとって未だにトラウマとなっていた。
その頃、芸者の菊丸が乳飲み子を残し行方不明になる。
主水たちが調べたところ、菊丸は世間で善人と名高い上総屋利平ヱの囲われ者になっていたが、やがてその菊丸の水死体があがる。
主水はおせいたちの制止も聞かず、上総屋利平ヱを疑い彼を仕置しようと動き出すが、実は菊丸を殺したのは菊丸の夫である佐久良平馬であったのだ。
佐久良は若い女を食い物にしては仕官のために人に売り飛ばす悪党だったが、彼は四年前は京都にいたという。
佐久良の正体が松原伊織だと気付く仕置人たち…おせいと新次は、松原だけは自分たちが始末したいと申し出る。
【知ってるゲスト】
中条きよし、西田良
【名シーン】
①おせいの悪夢
京の町でおせいと新次は一人の侍を仕置する。
侍「俺は違う!松原伊織ではない!人違いだ…人違いだ…人違いだ…」
悪夢から目覚めるおせい。
新次「また見たのかい?例の夢を」
おせい「何か言ったかい!?」
新次「いや…」
おせい「京都の空が血の色みたいに真っ赤だった…」
新次「昔のことは忘れろ」
おせい「でも…たった一度の間違いが…あの間違いさえなきゃ…」
↑二人が仕置人を辞めるきっかけとなった事件。
特におせいさんにとっては相当のトラウマのようです。
②中条さん、必殺シリーズ初登場
↑お、三味線屋の勇さんじゃありませんか!よっ!色男!
すでにこの時点で主水、おかよとも顔合わせ済みだったとは。
ただし中条さんは客演のときは悪役が多くて、今回も相当ゲスな役です。
③主水、やる気を出す
主水「こんな寒い晩に子供のことを想って、素足でお百度参りをしてる菊丸の姿が、
俺はこの目に焼き付いて離れねえんだ。
俺は上総屋のイロガキをやる。お前たちも頼むぜ」
新次「他人の色恋沙汰にちょっかい出す前に、もう一度洗い直してみた方がよかねえか?」
主水「何をぉ!?」
新次につかみかかる主水を、おせいが止める。
おせい「ちょっと…ちょっと、中村さん待ってください。
女というより母親っていうものは、まだお誕生日も来ない赤ん坊一人残して
身投げするとは思えないんですけどねぇ…」
やはりもう少し調べてみようと提案するおせい。が、主水は一人いきり立つ。
主水「ああ、そうかい。あ~いいやいいや、もうお前たちには頼まねえや。上総屋は俺一人で殺る。
手前たちみたいなヘボと組んだ俺が間違いだったんだ。菊丸の弔いだ、俺一人でやる!」
主水が出て行き、正八も仕方なく後を追う。
おせい「新さん…このままじゃ、もしかしたら中村さんは、あたしたちの二の舞踏むかもしれないよ」
↑主水とおせいたちの間にはまだ若干の距離感が。
④佐久良の正体は?
菊丸の事件の下手人は上総屋でなく、佐久良だと知る主水たち。
主水「俺もやばかった…もうすんでのところでただの金持ちの助平ジジイやっちまうところだった。
さっきは悪かったな。勘弁してくれ」
新次「いいんだよ。別に何かがあったってわけじゃねえんだから」
おせい「今だから言いますけど、あたしたちハラハラしてたんですよ。
中村さんも私たちと同じような間違いを起こしやしないかと思って」
主水「間違い?」
四年前の事件を主水たちに聞かせるおせい。
正八「で、どうしたの?その公家っていうのは」
おせい「松原伊織ですか?」
正八「うん」
おせい「逃げちまって、いくら探しても見つからずじまい…」
主水「佐久良兵馬も四年前は京都にいたぜ」
新次「なんだと!?」
主水「女を食いものにする手口も似てるし、ひょっとしたらその野郎の仕業かもしれねえな」
↑先ほど揉めた新次にちゃんと謝る主水さん。
⑤おせい&新次殺しシーン
松原「誰だ!出てこい!」
おせい「松原さん…あなたに弄ばれ喉を突いて自害した京都の姉小路の娘、あやでございます。
菊丸さんもいますよ、さあこちらへどうぞ…」
おせいの影に斬りかかる松原。姿を現すおせいと新次。
松原「執念深い奴!決着をつけてやる!」
戦いが始まる。激しく抵抗する松原であったが、新次によって動きを止められる。
新次「おせい!」
背後から松原を襲うおせい。新次もトドメの一撃を加える。
ついに悲願の仕置を達成し、おせいは力が抜け座り込んでしまう。
おせいを優しく抱きかかえる新次。
新次「おせい!しっかりしねぇ!」
おせい「新さん…やったんだね、あたしたち…」
新次「ああ、やったぜ…」
↑離婚するきっかけにもなった仕置に終止符を打つ二人。
この先、二人の関係はどうなるんだろう?
【ストーリー】
薬屋の三ツ木藤兵ヱが囲っている女・おうらが何者かに誘拐された。
かつては盗賊の頭であった藤兵ヱは面子を潰されたと感じ、盗賊時代の手下を使いおうらの引き渡し場所に現れた誘拐犯の若者たちを皆殺しにする。
藤兵ヱの元に戻ったおうらであったが、誘拐犯の若者たちと心を通わせていた彼女は藤兵ヱに嫌気が差し、家を出て行くと告げる。
ようやく自立して生きようとしたおうらであったが、怒った藤兵ヱは手下たちにおうらの始末を命じる。
【知ってるゲスト】
風吹ジュン、金田龍之介、牧冬吉
【名シーン】
①おせいと新次‐その1
主水たちの噂をするおせいと新次。
新次「ただ奴は子供を作る気だ」
おせい「子供を?」
新次「ああ、人様の命を頂く仕置人が子供を作る。そこんとこが俺にはどうにも分からねえ。
師匠、お前さんあの男を信用出来るかい?」
おせい「もしあいつらが裏切ったら二人とも殺せばいい。あたしとあんたとでね…」
②おせいと新次‐その2
再び主水たちの噂をするおせいと新次。
おせい「新さん、まだ疑ってるんだね。あの中村主水って男を」
新次「師匠、お前さん忘れたのかい。あの三島の宿で苦い水を飲まされたのを…」
過去の回想が入りつつ、新次は話し続ける。
新次「二人で組んで仕置屋を始めて、忘れもしねえ三人目の頼み人だった…
俺もおめえもタレコミ屋とは知らずすっかり話に乗せられて、仕置を引き受けた。
よくまぁ二人とも生き延びたもんだ。今思うとぞっとするぜ。
仕置人なんて元々がみんな悪党だ。生きながら地獄で暮らしてるろくでなしだ。
いつ誰が仲間を裏切っても文句の言える筋合じゃねえ。
だからこそ毛ほどの油断や隙があっちゃいけねえんだ。
ましてや相手は八丁堀の十手持ちだ。
一緒に命の綱渡りをするにしちゃあ、空恐ろしい相手だと思わねえかい?」
↑疑り深い新次にはそれなりの理由があったのだ。
③新次の探索
主水たちは藤兵ヱ一味の仕置をおせいたちにも頼むが、彼らは首を縦に振らない。
主水「俺の調べが信用できねえか?」
新次「主水さん、断っとくが俺は誰も信用しちゃいねえ。
信じられるのは手前のこの目…だけさ。少し探って来る…」
主水「気骨の折れる野郎だ…」
おせい「あれが新さんの取り柄なんです。その内あんたたちにも分かりますよ」
探りを入れる新次。
屋根の上で一人見張りをする新次の元へ正八が現れ、握り飯を渡す。
正八「師匠の差し入れ」
新次は握り飯を正八にも分けてやる。
↑二人でおにぎりを食べる。新次も普段は優しい男なのだ。
④主水&おせい殺しシーン
おうらの葬儀でおせいと藤兵ヱが話をしている。
おせい「一体、誰に殺されたのですか?」
藤兵ヱ「若い男の三人組…私の知っているのはそれだけ…」
おせい「そうですか…あたしはまた野火止の藤兵ヱに殺されたのかと思いました…」
藤兵ヱを煽るおせい。去っていく彼女の後ろから藤兵ヱの手下が声をかける。
手下「おう、待ちな!」
おせい「なんでしょう」
手下「お前さん何を掴んでるんだ、ええ!?三ツ木屋の旦那に何を言いたかったんだい!?」
おせい「知れたことさ!お前たちみたいなろくでなしは畳の上じゃ死ねないって言ってやったんだ!」
逃げるおせいを手下が追う。その前方からは主水が駆けてきて一人を斬り捨てる。
残る一人をおせいが投げ、再び主水が斬り捨てる。
↑藤兵ヱ役は金田龍之介さん。巨漢の悪役と言えば真っ先に思い浮かぶのがこの人。
↑主水とおせいの共闘!こういうの待ってました!
⑤ラスト
釣りをしている男に主水が声をかける。
主水「こらぁ!この池は放生池だ!殺生はいかんぞ、殺生は!」
??「そうかい。それじゃあ、お前さんも殺し屋の足を洗ったのかい?」
主水「え!?」
ギョッとして男の顔を覗き込む主水。男は新次であった…。
むかっ腹の立った主水は新次の釣りの邪魔をするように池に石を投げまくる。
↑この二人が仲良くなる日は来るのか??
↑邪魔をしまくって満足したのか最後はこの顔(笑)子供みたいな主水さんで終わり。
【ストーリー】
りつが妊娠し、せんとりつの主水への風当たりはますます強くなりつつあった。
そんな時、正八は二人の仕置人の姿を目撃する。
その二人の仕置人‐踊りの師匠・おせいと髪結いの新次の周辺を探る主水に、二人も警戒を強める。
一方その頃、興行師の不忍の政五郎が江戸に帰ってきた。
政五郎は金太という黒人を騙して連れてきており、彼を見せ物にしようとしていたのだ。
金太を哀れに思った角兵衛獅子の少女・美代は金太を奉行所で保護するよう主水に頼む。
手筈通り金太は奉行所に保護されるが、先手を打った政五郎によって連れ去られ、ついに殺されてしまう。
「金太さんはおじさんが殺したんだ」と怒る美代を見て主水は仕置人に復帰することを決意し「根津権現にお賽銭を持って来れば、権現様が仇を討ってくれる」と美代に言いくるめる。
この一件を知ったおせいと新次は、主水が美代からお金を騙し取ろうとしていると勘違いし、まずは主水を仕置に掛けるべく根津権現に向かう。
【知ってるゲスト】
斎藤こず恵、小松方正、北見唯一、田中弘史
【名シーン】
①女房妊娠、主水慌てる
突然奉行所にやってくるせん。
主水「何かあったんですか?」
せん「りつが懐妊いたしました」
主水「懐妊?」
せん「身籠ったのです」
主水「え…」
喜ぶせんであったが、主水には今後のことを考えて注文をつける。
せん「婿殿、これからは色々と物入り。お手柄を立てて、ご褒美を頂くように心がけてくだされ…頼みましたぞ」
主水「えれぇことになりやがったな、こらぁ…フグの白子が効きすぎたんだ…」
↑ついに種無しカボチャがパパに!
②おせいと新次
おせい「ねぇ、今考えたんだけど、仕置人の足を洗ったのはひょっとしたら間違いだったのかもしれないね…」
新次「どうして?」
おせい「なんだか急に気が弱くなったみたいでさ、お前さんと夫婦で仕事をしてた時、こんなことなかったもの。
あの頃は毎日に弾みがあって、生き生きとしてたっけ…泊まっていくかい?いいんだよ、泊まっても…」
新次「…」
おせい「…」
新次「いや、帰る」
↑相変わらず色っぽいおせいさん。僕なら間違いなく泊まりますね(笑)
③美代の訴え
美代「だからあたし、金太さんを助けようと思っておじさんに頼んだんです」
何の力にもなれなかった主水は黙り込む。
美代「おじさんが悪いんだ!おじさんが親方に金太さんを渡すから!だから殺されたんだ!
金太さんはおじさんが殺したんだ!」
↑ずいぶん芸達者な子供だと思ったら山口さん家のツトムくんの人であったか。
④おせいと新次、仕置人へ復帰
新次「中村主水って奴はひでえ奴だで。その女の子にこう言いやがった。
根津権現にお賽銭上げろ、そうすれば権現様が仇を討って下さるって」
おせい「で、承知したのかい、その子?」
新次「なんてったってまだ子供だ。
うめえこと言いくるめられて、仲間と貯めた金をそっくり吐き出す約束をさせられちまったよ」
おせい「畜生…どいつもこいつもなんて奴らだい!」
新次「おせい、おめえが何と言おうと…」
おせい「何にも言いやしないよ!あたしも同じことを考えてたのさ…」
新次「どっちを先に殺る?」
おせい「中村主水…」
↑主水を仕置するため、復帰を決意する二人。
↑おせいさんも主水にご立腹だ。相変わらず主水さんは敵を作るのが上手だなぁ。
④主水vsおせい&新次
根津権現にお賽銭(仕置料)を取りに来た主水と正八。正八がお金を取りに行くが…。
正八「ねえ、ないよ!」
???「旦那…」
謎の女の声が響く。声の方に向かう主水と正八。
おせい「お賽銭ならここにお預かりしときましたよ…
権現様の上前をはねようなんざ、悪い了見でございますねぇ。ふふふ…」
主水「う~ん、こりゃやられたな」
おせい「権現様のバチが当たりますよ」
主水「どんなバチが当たるんでい、後学のために聞かしてもらおうじゃねえか」
おせい「お望みなら…」
主水と新次の戦いが始まる。腕は互角だ。隙をぬって正八が割って入る。
正八「やめろ~!やめてくれよ!
俺たちよ、これから政五郎って奴殺りに行くんだ!その金仕置料なんだからけえしてくれ!」
主水「正八!つまらねえこと口走りやがって!」
正八「だってよぉ!」
主水「やめろ!来い…」
正八「けえしてくれったら!」
新次「そうはいかねえな!」
正八「けえせよなぁ…」
撤退する主水と正八…。
↑美人なのでいちいちキャプりたくなるのです、ハイ。
↑主水が同じ仕置人と知るおせいたち。誤解はとけたが、仕事は取られてしまう。
⑤小松方正さんの熊ちゃんプレイ
↑おせいさんとの熊ちゃんプレイに胸高鳴るこの笑顔(笑)
⑥仕事がすんで…
仕事を取られた主水は夜道を帰っていた。そこに小銭が飛んでくる。
新次「分け前だ…」
主水「…」
↑一応仲間だと認めてもらったようですが、まだまだ距離感がありそうです。
⑦ラスト
秀英尼「人を殺すのはよしましょう。人を殺せば憎しみが深まるだけ…それは愚か者のすることです。
みなさん、今からでも遅くはありませぬ。心を入れ替え、いつも他人を愛するように努めましょう」
↑主水さんだけに、馬の耳に念仏だこりゃ。
【OPナレーション】
春には春の花が咲き
秋には秋の花が咲く
私の花は何んの色
咲くならそっとスミレ色
目立たぬように咲きましょう
目立てば誰かが手折ります
手折られ花は怨み花
涙色した風下さい
涙色した水下さい
(語り:桜田淳子)
【キャスト】
中村主水:藤田まこと
新次:梅宮辰夫
おせい:草笛光子
正八:火野正平
秀英尼:鮎川いづみ
りつ:白木万里 / せん:菅井きん
与力坂口:有川博
蝶々:森みつる / 花竜:八木孝子
お梶:小柳圭子
【EDテーマ:夢ん中】
酒は苦いし 煙草は辛い
紅は溶けるし 寝床は寒い
そんなおまえの肩抱き寄せて
惚れたようだと俺は言う
男もつらいし 女もつらい
男と女は なおつらい
それでいいのさ いいんだよ
逢うも別れも 夢ん中
男もつらいし 女もつらい
男と女は なおつらい
それでいいのさ いいんだよ
逢うも別れも 夢ん中
(歌:小林旭)
【必殺商売人について】
主水シリーズは見るようにしてたけど、はっきり言って仕事人シリーズ以外は記憶があまりないのです。
商売人はなぜかDVDマガジンでも発売されてないしなぁ。
なので商売人はほとんど未見のようなものだけど、主水が複数の敵相手に戦うシーンが多いとか、りつが妊娠するとか、そのくらいは知ってます。
仕事人シリーズの主水さんはセコ討ちが多いけど、本作ではどれくらい暴れているのかが楽しみです。
主水以外のメンバーはおせい、新次、正八…殺しの実働部隊の平均年齢がけっこう高めですね(^^;)
仕事屋稼業を見てすっかりおせいさんのファンになりましたが、そのおせいが必殺の顔である主水と組んで仕事をするのが早く見たいです!
【ストーリー】
「弟の仇である半兵衛と政吉を殺してくれ」と島帰りの亥之吉が嶋屋を訪ねる。
おせいは亥之吉を軽くあしらうが、程なくおせいこそが仕事屋の元締であると気付いた亥之吉は彼女を襲撃し、利助はおせいを守るため命を落としてしまう。
亥之吉は火盗改の熊谷に全てを話し、熊谷は仕事屋を潰すために動き出す。
争いに巻き込まれおまきも死に、政吉は熊谷に捕えられ容赦ない拷問の末、自らの口を封じるためおせいの目の前で自害した。
追い詰められたおせいは半兵衛に最後の仕事を依頼する。
【知ってるゲスト】
大木実、島米八
【名シーン】
①利助の最期
利助「おかみさん、お出かけですか?」
おせい「ええ、ちょっとそこまで」
利助「こんな時分に一人でお出かけになるのは物騒でございます。御用でしたらあたしが」
おせい「どうしてもあの子に会っておきたいのです」
利助「あの子って誰です?」
おせい「…あ、ええ、政吉さん」
利助「おかみさん、政吉さんのことをそんな風に思ってらしたんですか。
政吉さんを自分の子供のように…いやぁ、政吉さんは幸せな人だなぁ。
そう言えばおかみさんが昔亡くされた子供も生きていれば、ちょうど政吉さんと同じくらいの年恰好ですね」
↑おせいとの付き合いは半兵衛たちよりずっと長い利助。
彼にとってもおせいは母親のようなものだったのだろう。
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夜道で亥之吉たちの襲撃を受けるおせいと利助。
利助「おかみさん、逃げてください!!」
利助は必死に戦うが、ついに刃をその身に受けてしまう。
↑おせいを必死で守る利助。
↑おせい限定とは言え、その忠誠心はシリーズでも最高レベルでした。
よく戦ったぞ、利助。
②政吉の告白
政吉「半兵衛さん、俺以前からずーっと気になってたことがあんだよ…。
嶋屋のおかみさんは俺のお袋じゃねえかってな」
半兵衛「…」
政吉「一度聞いてみようと思ったけど、どうしても聞けなかったよ。
なぁ、半兵衛さんどう思う?」
半兵衛「どう思うたって、分からねえよ、そんなこと」
政吉「俺はおかみさんに初めて会った時、おかみさんが俺に言った言葉、なんだか今でも覚えてんだよ」
おせい「政吉さんと言いましたね、あなたが地獄へ落ちる時は私も一緒です」
半兵衛「よしんばおかみさんがお袋だとしても、俺たちの稼業じゃどうにもなんねぇけどな」
政吉「やめろよ、湿っぽい話は。お前らしくないよ」
↑なんと政吉も気付いていたとは…。
③おまきの最期
↑おまきは政吉をかばって命を落とす。
おまきってちょっと可哀想なポジションだよね。25話では政吉はおしのと引っ付きそうになるし。
もう少し大切にしてやればよかったのに…ここだけは政吉に不満がある。
④政吉の最期
おせい「あたしの身がどのようになったって構わない、ただ政吉さんの命だけは助けたい。
ねえ半兵衛さん、何とか助ける手立てはないもんでしょうか?」
半兵衛「ありませんね」
おせい「半兵衛さん…」
半兵衛「火盗改じゃ相手が悪い。たとえ助ける手立てがあったにしろ、それは奴らが仕掛けた罠だ。
仕事屋の掟は守らなきゃならない…掟を守るためにゃ、政吉にゃ死んでもらうんですね」
おせい「あたしには政吉さんを見殺しにはできません…あの人はあたしの子供なんです!」
半兵衛「政吉を助けるか、掟を守るか、返事のしようによっては…
おかみさん、お前さんの命はあたしが頂くかもしれませんよ」
おせい「…今、親としてあの子に何にもしてやれないのですか…一目でいいから政吉に会いたい…会って…
半兵衛さん、今度だけはあたしのわがままを通してください!
あなたに決してご迷惑はかけません。ね、お願いです!」
半兵衛「…」
おせい「半兵衛さん、殺されるのならこの目であの子の死に様を見届けに参ります…」
↑我が子の最期を見届ける覚悟のおせい。その覚悟を半兵衛はもはや止めようもない。
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おせいとの関係を吐かせるため、彼女の目の前で拷問を受ける政吉。
政吉「言う…言う…言うから離してくれ…」
熊谷「そうか、やっと言う気になったか。おい、楽にしてやれ」
縄を解かれた政吉は倒れこむ。
熊谷「おかみ、いいんだな?喋らせても」
政吉はそばにいた拷問官の刀を奪うと口封じのため自らの腹を刺した。
政吉「あのおかみさんは知らねぇ…」
↑掟を守るため虫の息になりながら拷問に耐える。
↑おせいも掟を守り、政吉の拷問を黙って見つめる。
↑おせいが母親か確かめることなく、政吉は自害する。
↑我が子を失い、見る影もないおせい。
⑤半兵衛、最後の仕事へ
政吉と利助の仇を討つため最後の仕事に出かけようとする半兵衛。
お春は半兵衛の羽織を奪い、それを止めようとする。
半兵衛「貸せ」
お春「行かないで…いやよ…」
半兵衛「最後だよ、これっきりなんだから」
お春「だめ…。死んじゃえ!そんなに死にたいんだったら、死んじゃえばいいんだ!」
半兵衛はお春から羽織を取り上げる。
お春「いや、いやだ!」
お春は後からすがり付き、泣きながら言う。
お春「死なないで…死んじゃ嫌だ!」
お春を引き離し、半兵衛は出て行った。
↑憎まれ口を叩いても、最後は本音を言ってしまうお春。
⑥おせいとの別れ、お春との別れ
半兵衛とおせいは、亥之吉と熊谷を討ち恨みは晴らした。
逃げ込んだあばら屋で政吉の短刀をおせいに渡す半兵衛。
半兵衛「政吉は…お袋だってことは知ってましたよ…ずーっと前から」
おせいは短刀を握りしめると、自害しようとする。
半兵衛はおせいを押さえつけ、それを止める。
おせい「死にたい!政吉のそばへ行きたい!死なせてぇ!」
半兵衛「おかみさん、俺たちは無様に生き残ったんだ!人間生きるため死ぬため大義名分を欲しがる。
そんなものはどうでもいいんだ!明日のない俺たちは無様に生き続けるしかないんですよ!
おかみさん、いや、おせいさん!無様に生き続けましょうよ…」
自害を諦め、泣き伏すおせい。
いつの間にかあばら屋の周りには大勢の捕り手が集まっていた。
半兵衛「死んじゃいけませんぜ」
おせい「半兵衛さん!」
半兵衛「じゃあ、これで」
半兵衛は捕り手にわざと見つかり、夜の町を駆ける。
坊主そばに戻った半兵衛はお春に別れを告げることもなく、お金を戸に挟み再び駆けて行く。
半兵衛の気配を感じ戸を開けるお春。
お春「…あんた!」
落ちてくる小判…しかしそこに半兵衛はいなかった。
↑おせいの気持ちも分かるが、無駄死をさせることもできない半兵衛。
↑半兵衛だってお春に絶対会いたいはず。
その気持ちを断ち切るように勢いよく走り去る半兵衛。
⑦ラスト
↑お墓参りをするおせい。
↑お春は二度と戻ることのない亭主を待ち続ける…。
↑半兵衛は生きていた。お尋ね者になってしまったが、強い精神力を持った彼ならば逃げ切れるだろう。
【感想】
必殺の最終回らしくハードな内容でした(名シーンも多くまとめもちょっと大変でした)。
半兵衛やおせいはともかく、一般人であるお春はただ一人取り残され流石にかわいそう…。
でも、ラストでお春が口ずさんでいる歌(歌詞でググったら南部牛追唄という歌だそうです)を、半兵衛も歌っているんだよね。
遠く離れていても、二人の心はどこかで繋がっているのかもしれません。
おせいと政吉も親子であることを分かっていながら、結局最後まで親子の名乗りをできず仕舞い…。
二人は悲劇的な別れを迎えたけど、お互いが役人に正体を明かさず、最後まで仕事屋としての掟を守った意志の強さはすごいと思います。
無様に生き残ってしまった半兵衛とおせい…二人の行く末は果たして??
【おまけ】
↑半兵衛さん、生存確認しました。
↑半兵衛&秀。こうやって見るとすごい豪華な組み合わせだなぁ。
リアルタイムで見たら鼻血が出るほど興奮したかも!
↑一方、おせいさんは主水にえらくご立腹の様子です。
うらごろし、仕事屋と視聴してきましたが、おせい繋がりで次はこれに決まりですね!
【ストーリー】
ある日の仕事で、政吉は標的に刀で刺され行方不明となった。
半兵衛は自分を責め、おせいや利助からの信頼も失ってしまう。
一方、大怪我を負った政吉はおしのという女に保護されていて、次第に彼女に惹かれつつあった。
政吉は仕事屋を辞めておしのと共に上方へ向かうとおせいに告げるが、旅に出ようとした矢先おしのは何者かに殺されてしまった。
政吉はおせいを疑い彼女を殺そうとするが、それをかばった半兵衛を刺してしまう…。
おせいは政吉とおしのを見逃すつもりであり、実は殺し屋だったおしのはその仲間に殺されていたのだ。
政吉は本当の下手人である春海一味のいる寺に乗り込むが、逆に捕えられてしまった。
手負いのまま政吉救出に向かう半兵衛であったが、彼は自分が殺し屋だということをお春に知られてしまう。
最悪の状況の中、半兵衛たちは政吉を救出できるのか…そして最後に半兵衛の選ぶ道とは。
【知ってるゲスト】
梅津栄
【名シーン】
①政吉乱心
河原にあがったおしのの亡骸を見る政吉。
政吉(汚ねえじゃねぇか…俺を殺るならともかく、これが仕事屋の掟とでも言うのか!)
嶋屋に向かう政吉。何も言わずおせいの前に座る。
政吉「あなたは私がこの稼業に就いた時、言いましたね…あなたが死ぬ時は私も一緒です、と」
おせい「ええ、言いました…」
長い沈黙を破り、政吉は短刀をおせいに向け襲いかかる!
しかし半兵衛が身を挺しておせいをかばったため、政吉の刀は半兵衛を刺す。
半兵衛「ぐあぁぁ…」
おせい「半兵衛さん!…何を血迷って!訳を言いなさい!」
利助「おかみさんは掟を破ってあんたと女を見逃すことにしたんですよ!一体何の怨みが!」
おしの殺しの下手人が仕事屋ではないことを知り、政吉は愕然とする。
↑政吉を警戒していた半兵衛はおせいを守ることができたが…。
↑主水さんの言葉「仲間内で殺り合うようになったらお終い」を思い出しました。
②半兵衛、正体をばらす
利助から政吉が捕えられたことを聞いた半兵衛は救出に出発しようとする。
だが、その一部始終をお春は見ていた。
お春「あの人が来るといつも出かけてたわね…今日もどっかへ出かけるの?」
半兵衛「うん…」
お春「さっきしまった剃刀何に使うの!?…このお金…このお金であんた何してんのよ!」
半兵衛は何も答えることができず、無言で出て行こうとする。
お春「はっきり言いなさいよ!」
半兵衛「…これから人殺しに行くんだ」
お春「…違う…違うわ…あんたはそば屋の親父よ、そば屋の親父でしょ」
半兵衛はお春の元へ向かうが、お春は後ずさる。
半兵衛「俺は人殺しだ。あの金は人殺してもらった」
お春の肩を抱く半兵衛。
半兵衛「もう二度とやらねえ、今夜だけだ。待っててくれ、すぐ帰って来っから…」
お春「いや!触らないで!」
半兵衛は仕事のため駆け出して行った。泣き崩れるお春…。
↑身内バレする作品って他にあったっけ?
③政吉救出
政吉を救出するため、閉じ込められている蔵を破る利助。
やがて助け出された政吉が出てきた。
政吉「半兵衛さん…」
半兵衛「行こう!」
優しく手を差し伸べる半兵衛。政吉はその手を握り脱出したが…。
春海「思った通り仲間がいたんだな…」
↑「行こう」のシーンの顔の優しいこと。
↑なんとなく気まずくなった二人の友情も回復だ!
④乱れて勝負!
↑今回初めて利助も戦闘に参加。武器は使わないが、政吉のアシストを務め立派に戦う。
↑おしのの仇を討つ政吉。
↑怪我人の半兵衛は苦戦するが、政吉の一撃でひるんだ春海にトドメを刺す。
今回の殺しは敵一人につき、仕事屋二人の協力プレイになっている。
一時は気持ちがバラバラになった仕事屋たちがチームワークを回復し、力を合わせて闘う展開が熱いです。
⑤ラスト
仕事の帰り道、半兵衛は剃刀を折って捨てた。そば屋に戻る半兵衛。
半兵衛「帰ったよ…」
桶の水で手を洗う半兵衛。
お春「そんなことしたって汚れは落ちないわよ…子供なんてできなくてよかった…あんたの子なんか…」
↑この回は、DVDマガジンに収録されていた回でした。
マガジン=お試しみたいなイメージがあったので、こんな重要エピソードが収録されていて驚きました。
【ストーリー】
小間物屋の女房・お久が、亭主・伊八の事を調べて欲しいと嶋屋に依頼してきた。
夫婦となって三年だが、伊八には何処か得体の知れないところがあるというのだ。
調べによると、伊八は茶屋女・お駒と接触があり、そのお駒は鯖江藩の勘定役・小田切と関係を持っていた。
実は伊八の正体は公儀の隠し目付であり、情婦のお駒を使い鯖江藩が行っている抜け荷の証拠を掴もうとしていたのだ。
お駒は伊八の期待に応えたが、手柄のためにはどんな非道も厭わない伊八は、お駒をもはや用済みと始末してしまった。
伊八の非道に怒る半兵衛たちであったが、公儀の者を敵に回したくないおせいは仕事を打ち切り、お久に「伊八には何もない」と告げた。
しかし、伊八はお久の口から仕事屋の存在を知ってしまった…口封じのために動き出した伊八に対し、半兵衛たちも彼を迎え撃つべく殺しに赴く。
【知ってるゲスト】
浜畑賢吉、市毛良枝、川合伸旺
【感想】
仕事屋がその存在を知られてしまう回でしたが、いかんせん相手は伊八一人なので戦いはあっという間に終わりました。
もう少し敵の数は多くてもよかったんじゃないかな^^;
その伊八役には、「からくり人血風編」では仲間になる浜畑賢吉さん。
嫁のお久はなんと市毛良枝さんでしたが、ED見るまで全く気づきませんでした。
伊八は帰ってくることはなく、お久は一体どうなったんでしょうね。
そして、最終話でお春に同じ運命が訪れるとは…。
【ストーリー】
お春が妊娠し半兵衛の周囲は喜びに沸くが、殺し屋が子供を持つことに抵抗がある半兵衛は喜ぶことができない。
一方その頃、江戸の街では油問屋組合が主催している神明講(ねずみ講)が流行していた。
神明講は相模屋伊三郎の発案かと思われていたが、実は与力の村上が伊三郎を強請り無理やりやらせているものであり、伊三郎の妻・おみのもすでに村上の虜になっていた。
村上は神明講の金を着服しその罪を油問屋組合頭取・玉木屋市兵衛にかぶせ死罪とし、村上を訴え出ようとした伊三郎も殺した。
おせいは村上とおみのを始末するように命令するが、おみのはお春と同じ身重の身…まもなく父親になる半兵衛におみのを殺させることはできない政吉は「今回の仕事は絶対にするな」と半兵衛に懇願する。
【知ってるゲスト】
小松方正、赤座美代子、古川ロック、日高久
【名シーン】
①半兵衛と政吉
おせいからの命令を受けた半兵衛と政吉は帰路に着く。
政吉「半兵衛さん、今度は本当に絶対やめろよ!
おかみさんもおかみさんだよ、子供も生んだこともねえくせに。
半兵衛さんが親になろうなんて気持ち分かりっこねえんだよ、あんなもの!」
半兵衛「やめろ、政吉!」
政吉「ええ?」
半兵衛「おかみさんのこと悪口言うのよせよ、おかみさん関係ねえんだから」
政吉「何言ってんだよ!半兵衛さんさ、ええ?本当に親になろうって気持ち嘘じゃねえんだろうな?どうなんだよ!
半兵衛さん…俺あんまりうまく言えないけどさ、な、こんな時にさ、そんなのってねえだろ。
男は…弱くなる時だってあるじゃねえか」
半兵衛は立ちふさがる政吉を払い飛ばす。
政吉「半兵衛さん!」
政吉は半兵衛の前に回り込み土下座をする。政吉の意外な行動に困る半兵衛。
半兵衛「…おう、立てよ…よう、立てったら!おい!」
政吉「やらねえだろうな?」
半兵衛「おう…」
政吉「本当かよ!」
半兵衛「分かったから立てよぉ…」
政吉「絶対にだぞ、ええ!?」
半兵衛はしばらく考えうなずいた。
半兵衛「俺帰るよ…」
↑普段はならず者のような政吉も子供を持つということの重さを分かっていた。
↑なかなか折れない半兵衛さんも政吉の気持ちは痛いほど分かっているのだ。
↑一方おせいさんも何かを考えている様子…。
②殺しシーン
半兵衛に殺しをさせないため、約束の刻限より早く殺しに行く政吉。
風呂にいる村上に短刀を突きつけた時、半兵衛が現れ彼もまた村上に剃刀を突きつけた。
約束を違えた半兵衛に怒る政吉は、半兵衛をビンタする。
半兵衛「来ねえわけにいかねえだろ!…行かしてくれ、一緒によ…」
政吉「……」
半兵衛「……な?」
政吉も半兵衛の気持ちを知り、二人でおみのの始末に向かう。
しかしおみのはすでに死んでいた…何者かの気配を感じる二人。
おせい「仕事は明日のはずでしたね…そちらは済みましたか?」
政吉「おかみさん…」
おせい「半兵衛さん、お春さんの具合いかがですか?」
半兵衛は軽くうなずく。
おせい「そう…明日午の刻、両国のあずま屋でお昼ご飯でも…待ってます」
↑見つめ合う二人。小松方正さんはすでに空気だ(笑)
↑仕事屋として、友として、泣きそうになりながらも仕事へ向かおうとする半兵衛さん。
↑政吉もそれを知り折れてしまう。二人ともとてもいい表情です。
↑おせいも政吉と同じく半兵衛に身重の女の殺しはさせたくないと思い、自ら手を下してくれていた。
おみのを始末したことに触れることもなく去っていくおせいさんがかっこいい。
ちなみにおみのの妊娠は嘘でした。
③ラスト
お春が店に帰ってきた。しかし何やら落ち込んだ様子。
半兵衛「おう、おかえり。どうした、なんだよお前、気分でも悪いか?ほら…ほら、水」
お春「お腹の子供間違いだって…」
半兵衛「ん!?」
お春「お医者さんの見立て違い…あんた喜んでなかったからよかったわね…」
呆然とする半兵衛。彼は懐から竹の貯金箱を取り出す。
お春「何それ?」
半兵衛「ん?…お前に子供ができるって言うから銭貯めてたんだよ…」
貯金箱をお春に渡す半兵衛。お春はそれを胸に抱き涙を浮かべる。
半兵衛もまたお春を抱きしめ慰めるのであった。
↑半兵衛の本当の気持ちを知り、それがなおさら堪えてしまう。
↑どうしても子供が欲しいお春。だけど25話では…。
【ストーリー】
美濃屋の若旦那・富造が、賭場の手入れで捕まった。
富造を捕えた同心の神尾は、富造の父親である伝右衛門を脅し五百両を奪い、富造や女中のおみよ、おみよの兄である佐八
を殺してしまう。
実は神尾の後ろで糸を引いていたのは与力の岡村であったが、彼は同心の中道を使い、今度は邪魔になった神尾を斬り捨てる。
【知ってるゲスト】
上野山功一、中井啓輔、稲葉義男、伴勇太郎
【感想】
単純なストーリーを補うために色々詰め込んで、最後は中途半端に終わったような感じでした。
狼同心と言われる恐ろしい神尾との対決を前に不安がる政吉や、殺し前に半兵衛の草履の鼻緒が切れて不安を感じさせるシーンも挿入されるが、結局神尾は中道に殺されてしまうので何かすっぽかしを食らったような気分…。
↑岡村と中道の俳優さんが似ているので、分かりにくい。
↑それに比べて上野山さんのこのモミアゲ悪人面は非常に分かりやすい。
【ストーリー】
元は盗賊の与兵衛は、今は渡海屋の番頭として真面目に働いていた。
その与兵衛の前にかつての盗賊仲間・巳之助の使いである銀次という男が現れ、巳之助を逃がすための船を三日以内に手配しろと要求してきた。
与兵衛の娘・お民は父の身を案じ仕事屋に相談するが、巳之助の行方も銀次の正体も杳として知れない。
そして約束の夜、船着き場で対峙する与兵衛と銀次であったが、交渉は決裂し銀次は人質としてさらっていたお民を殺し、銀次は政吉に殺された。
仕事は失敗に終わってしまったかと思いきや、仕事屋一同の元にはなんと死んでしまったはずの銀次とお民が現れる!
銀次の正体、そしてお民から語られる本当の依頼内容とは一体何か。
【知ってるゲスト】
寺田農、御木本伸介、武周暢、ゼンジー北京、北見唯一
【感想】
渡りの仕事屋・銀次が登場。
最初は敵として登場して、与兵衛や政吉たちだけではなく視聴者も騙す名演技を披露します。
その銀次役には寺田農さん、キリリとしていてとてもかっこいいです。
せっかくなので半兵衛や政吉と一緒の殺しシーンも見たかったですね!
【ストーリー】
薬種問屋・大和屋では西洋博打(ポーカー)が開催され、おせいもそれに参加していた。
そこにやってきた新たな参加者・人形師の伊三郎。
メンバーは伊三郎に大負けし、それが悔しいおせいは半兵衛に博打の仇討ちを頼むが、半兵衛もまた敗北する。
不審を抱いた半兵衛たちが調べたところ、実は伊三郎は大和屋のお照とできており、伊三郎はテーブルにカードを仕組むイカサマを仕組んでいたのだ。
半兵衛たちはテーブルの仕掛けを崩した上で、再び伊三郎に勝負を挑む。
【知ってるゲスト】
津川雅彦、二宮さよ子、小坂一也
【名シーン】
①伊三郎登場
↑来ました、待望の津川回。今回の津川さんはポーカー名人の伊三郎役です。
札読みや騙しのテクニックに加え、イカサマまで使う強敵です。
江戸時代の人なのに、タートルネックを着ている時点で並みの人間でないことが窺えます(笑)
②お春と伊三郎
お春は伊三郎と偶然知り合う。伊三郎に誘われ彼の家に行くお春に伊三郎は強引に迫る。
お春「いや、あの…まだ気持ちが…」
伊三郎「気持ちが?」
お春「ええ…」
伊三郎「分かりました。今日のところはひとまずお帰りなさい。でも気持ちが決まったら…いいですね?」
お春を送り出す伊三郎。
伊三郎「明日も明後日も同じ時刻に待ってます」
↑最近半兵衛に相手にされないお春の気持ちは揺れ動く。
③おバカな政吉、そしてその真の狙い
勝負中に酒を飲んだ半兵衛は寝込んでしまう。
代わりにおせいのおい・政吉が登場するが、彼はルールも分かっていないド素人だった。
↑「一両の上に一両♪」「一両の上に一両♪」「一両の上に一両♪」「一両の上にもう一両♪」
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伊三郎は殿様を四枚集める(キングのフォーカード)。
伊三郎は勝利を確信し上乗せするが、政吉も負けずにどんどん上乗せしついには五千両出すと言いだす。
伊三郎「よろしい、あたしがね、今あたしの手を見してあげるから、ね。
その上で、あなたが勝てると思うんなら五千両でもいくらでも来なさい。いいですね?
はい、あたしはこの手なんだ。ん?これでも来ますか?」
政吉「うん」
伊三郎「ん?」
政吉「うん」
伊三郎「何?これでも五千両来るって言うの?」
政吉「うん」
伊三郎「分かってるのあなた、殿様があたしは4枚持ってるんだ、それでも5千両来るの?」
政吉「五千両…」
BGM「裏稼業・仕事屋~さすらいの唄」が流れる。
伊三郎は政吉の自信のある様子に不安を覚え始める。
伊三郎「本当に?」
政吉「五千両!」
伊三郎「……まさか……まさか」
おせい「え~しめて六千五百両になりますよ」
伊三郎はおせいを見る。先ほどまで政吉の暴走で慌てふためいていたはずのおせいが満面の笑みを浮かべる。
政吉も自信たっぷりの顔だ。
伊三郎(しまった!仕組まれた!こっちに殿様入れときながら向こうは1を持ってるんだ!
下手なふりして騙しやがった…)
呆然とする伊三郎、悔しそうにカードを放る。
伊三郎「おりた…」
お照は力を落とし座り込む。逆に眠っていた半兵衛はムクリと起き上がる。
半兵衛「終わったか?」
政吉が得意げにカードを投げる。ブタだ。
伊三郎「え?なんにもない…え゛あぁぁぁーーーーーーー!!!!!」
↑普通の津川さん。
↑この笑顔(笑)
↑ポーカーフェイス完全崩壊!ビックリ顔の津川さん。
見事な爆笑3コマ漫画です。この辺の件は面白すぎてリピートで30回くらい見ました。
↑殺されはしないけど奇声はあげてくれます。
④伊三郎、負けて勝負
伊三郎「博打の借りは博打で返しますよ、悔しいからね」
上方に行くという伊三郎は、半兵衛と再戦を誓い別れを告げる。
最後の頼みとして、今日自分の家に気に入っている女が来るから人形を渡してくれと言う。
↑爽やかな二人の別れ。だけどこれで終われない伊三郎は最後の博打を仕掛ける。
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伊三郎の家で女を待つ半兵衛。そこに来たのは…お春だ!
だがお春は伊三郎の家に入ることなく、去って行った。
半兵衛は伊三郎の身代わりともいえる人形の首を剃刀で切り落とす。
↑玄関を開けなくてよかった…。
↑今回は殺しのない回かと思いきや、最後の最後でありました。
↑ラストは仲睦まじい二人で。
中尾ミエさんはシリーズでは仕業人、新仕置人にも出演しているけど、お春が一番好きだな。
【感想】
「金をもらって怨みを晴らす」という必殺のコンセプトからは外れていたけど、今回はかなり面白かったです。
今回の津川さんはわりと真面目なタイプかと思いきや、相変わらずのキチガイキャラだし、本編のポーカー勝負とは別にお春にちょっかいを出して最後に半兵衛さんを陥れようとしたところもよかった。
そして、ポーカー勝負では今回は脇役かなと思った政吉が伊三郎を倒すとは。
林さんの演技もよかった、頭の弱そうな演技が上手すぎて、途中本当にアホの子に見えてきました。
あれじゃプロの伊三郎でも騙せますね!
ところで今回のポーカー勝負、ジョジョ三部のダービー兄とのポーカー勝負に似てますね。
この作品も随分前のものなので気付いている人は少ないですが、ネットを見ると同じように思った人もいるようです。
僕はジョジョも仕事屋も好きですが、ポーカー勝負に関して言えば、仕事屋の方に軍配を上げたいと思います。