必殺シリーズ 備忘録

主に各回の名シーンまとめ
※『新仕舞人』『仕置屋稼業』をまとめ中!

第23作 必殺仕事人Ⅴ 第09話「主水、キン肉オトコに会う」

2016年05月04日 | 第23作 必殺仕事人Ⅴ

※突然ですが、キン肉マンが好きなので「仕事人Ⅴ」のゆで回だけ先にまとめさせてください。



【ストーリー】
江戸の町に「薬用ゆでたまご」を売るおかしな三人組が現れた。
ところがこの三人組、密かに仕事人に憧れており加代に仕事人を探してほしいと依頼してくる。
返事を渋る加代に対し、三人組は必殺技のデモンストレーションを行うが見事に失敗、呆れ返った加代は帰ってしまい仕事人への道は閉ざされてしまう。
そんな三人組の元におみよという女が仕事を依頼してきた。
彼女は目付の三谷に父親を殺され、自身も手籠めにされてしまったため、恨みを晴らしてほしいという。
仕事を引き受けた三人組はおりくの三味線で気合を入れて公儀勘定方・上林の屋敷にいる三谷の元に向かうが、三谷はなぜか侍に斬り殺されてしまう。
三谷を殺した侍は上林の部下で、上林は己の不正に気付いた三谷を仕事人の仕業に見せかけて殺すために三人組を利用したのだ。
呆気にとられる三人組は上林一党になす術もなく斬られ、打ち捨てられてしまう。
加代は三人組の最期を看取ると敵討ちを仲間の仕事人たちに依頼、なんとなく腑に落ちない仕事人たちだったが、仕方がないので上林一党の始末に向かう。

【感想】
必殺シリーズ全話の中でもある意味一番悪ふざけがすぎる回じゃないでしょうか、この回は。
何せメインのゲストが俳優ですらない、漫画家のゆでたまごというかつて例のない回です^^;
しかも「ゆでたまご」「キン肉マン」を前面に押し出してくるという、徹底ぶり。
今の時代だとスパロボや戦隊×ライダーなど、作品を超えたコラボも多いですが、今回の話は「時代劇の必殺」と「漫画のキン肉マン」、二つの属性すら違う作品のコラボという、本当にあり得ない回です。
ただし、悪ふざけが過ぎると言いつつも、どっちも大好きな自分にとっては本当にスペシャルな回で、キン肉マンが好きな人でこの回をまだ見たことがない人は女房を質に入れてでも見てほしいです(レンタルでもあるし)。

【知ってるゲスト】
ゆでたまご(嶋田隆司、中井義則)、本阿弥周子、上野山功一

【迷シーン】
①おかしな三人組登場
梅太郎「一つ食べれば筋肉モリモリ!弱いあなたは強くなる!のさばる悪をなんとする!」
松之助「天の裁きは待ってはおれん!」
 竹吉「この世の正義もあてにはならん!」
梅太郎「闇に裁いて仕置する!」
 三人「必殺!ゆでたまごー!」

↑こちらがご存じゆでたまごのお二人。
 左が竹吉を演じる働いている方のゆで(中井先生)、
 右が松之助を演じる働かない方のゆで(タレ目の嶋田先生)。

↑キン肉マン役の梅太郎は薬用たまごを食べると、額に肉マークが浮かび上がる!
 ていうか書き方が雑すぎるだろ(笑)

↑さすがの主水も三人組にはたじたじ!

②必殺技紹介の紙芝居(全コマ)
現れました松之助と竹吉、ジャーン!
敵に向かって突っ走る、ダッダッダッ!
得意技・必殺!ビュッ!
ゆでたまご!ビュビュ~!
ビシッ!ビシッ!と敵に命中!
そして梅太郎登場!ザーン!
そして敵めがけて猛突進!ドドド、ドドドドドド!
ギュァーンとぶん回し!
バァーンと投げ捨てる!これで…
ズダーン!一巻の終わり!

③今回一番ハズレくじを引いた人

↑必殺技の練習台にされ、散々な扱いのバッファローマン。
 放送当時(1985年)のボスだったのかな?と思ったけど、すでにこの頃は王位編に突入していたと思われる。
 ということは、この当時は正義超人だったはずなのに、この扱い…。

④三人組とおりく
    三谷の仕置に出かける三人組だったが、どうも感じが出ない。
松之助「そうや!仕事人が仕事する時、三味線の音色が聞こえるって聞いたことあるで!」
 竹吉「そうや、そうや!」
松之助「わしええ人知ってるわ!」
    彼らはおりくの元へ向かう。
おりく「さあねぇ、威勢がよくて物悲しいものって言われてもねぇ…ねぇ、こういうのどう?いくよ」
    いつもの曲を演奏するおりく。
梅太郎「これや…これや…これで気持ちよう仕事できる…」
    盛り上がったところで仕事に向かう三人組。
    ずっと三味線を弾いていたおりくはふと気付く。
おりく「あら?そう言えば仕事って言ったっけ??」

↑ゆでマジックで頭をやられたのか、今回のおりくさんはギャグ要員に成り下がる。

⑤三人組登場!&かわいい顔して極悪な本阿弥周子さん
    三谷の前に威勢よく登場した三人組だったが、三谷は侍に殺されてしまう。
松之助「どないなってんねん…」
梅太郎「分からん…」
おみよ「ご苦労様」
梅太郎「あ…あんた…」
おみよ「お陰で邪魔者を消すことができたよ」
梅太郎「ほな、騙したんかい!」
おみよ「やっと気が付いたのかい、お芝居に。
    あんたたちみたいのが仕事人になれるわけないじゃないか…うふふ。
    可哀想だけど死んでもらうよ」

↑格好良く決める三人組だったが…。

↑言ってる内容は極悪なのに、顔に加えて話し方もかわいい。これは許した^^;

⑥三人組の最期
 竹吉「人のお命頂くからは…」
松之助「いずれ私も地獄道…」
梅太郎「にわか仕込みの南無阿弥陀仏…まずはこれまで…お加代はん、頼んだで…」


⑦正論を吐く政
政「仕事人に憧れた連中が勝手に死んだんだ、どうもこの仕事は乗らねえなぁ」

↑ぐうの音も出ないほど正論です、はい。

⑧ラスト
りつ「日頃お疲れの目立つあなたへの思いやりです。せいぜい召し上がって下さい」

↑最後までたまごに振り回されっぱなしの主水さんで終わり。