【ストーリー】
ある日の仕事で、政吉は標的に刀で刺され行方不明となった。
半兵衛は自分を責め、おせいや利助からの信頼も失ってしまう。
一方、大怪我を負った政吉はおしのという女に保護されていて、次第に彼女に惹かれつつあった。
政吉は仕事屋を辞めておしのと共に上方へ向かうとおせいに告げるが、旅に出ようとした矢先おしのは何者かに殺されてしまった。
政吉はおせいを疑い彼女を殺そうとするが、それをかばった半兵衛を刺してしまう…。
おせいは政吉とおしのを見逃すつもりであり、実は殺し屋だったおしのはその仲間に殺されていたのだ。
政吉は本当の下手人である春海一味のいる寺に乗り込むが、逆に捕えられてしまった。
手負いのまま政吉救出に向かう半兵衛であったが、彼は自分が殺し屋だということをお春に知られてしまう。
最悪の状況の中、半兵衛たちは政吉を救出できるのか…そして最後に半兵衛の選ぶ道とは。
【知ってるゲスト】
梅津栄
【名シーン】
①政吉乱心
河原にあがったおしのの亡骸を見る政吉。
政吉(汚ねえじゃねぇか…俺を殺るならともかく、これが仕事屋の掟とでも言うのか!)
嶋屋に向かう政吉。何も言わずおせいの前に座る。
政吉「あなたは私がこの稼業に就いた時、言いましたね…あなたが死ぬ時は私も一緒です、と」
おせい「ええ、言いました…」
長い沈黙を破り、政吉は短刀をおせいに向け襲いかかる!
しかし半兵衛が身を挺しておせいをかばったため、政吉の刀は半兵衛を刺す。
半兵衛「ぐあぁぁ…」
おせい「半兵衛さん!…何を血迷って!訳を言いなさい!」
利助「おかみさんは掟を破ってあんたと女を見逃すことにしたんですよ!一体何の怨みが!」
おしの殺しの下手人が仕事屋ではないことを知り、政吉は愕然とする。
↑政吉を警戒していた半兵衛はおせいを守ることができたが…。
↑主水さんの言葉「仲間内で殺り合うようになったらお終い」を思い出しました。
②半兵衛、正体をばらす
利助から政吉が捕えられたことを聞いた半兵衛は救出に出発しようとする。
だが、その一部始終をお春は見ていた。
お春「あの人が来るといつも出かけてたわね…今日もどっかへ出かけるの?」
半兵衛「うん…」
お春「さっきしまった剃刀何に使うの!?…このお金…このお金であんた何してんのよ!」
半兵衛は何も答えることができず、無言で出て行こうとする。
お春「はっきり言いなさいよ!」
半兵衛「…これから人殺しに行くんだ」
お春「…違う…違うわ…あんたはそば屋の親父よ、そば屋の親父でしょ」
半兵衛はお春の元へ向かうが、お春は後ずさる。
半兵衛「俺は人殺しだ。あの金は人殺してもらった」
お春の肩を抱く半兵衛。
半兵衛「もう二度とやらねえ、今夜だけだ。待っててくれ、すぐ帰って来っから…」
お春「いや!触らないで!」
半兵衛は仕事のため駆け出して行った。泣き崩れるお春…。
↑身内バレする作品って他にあったっけ?
③政吉救出
政吉を救出するため、閉じ込められている蔵を破る利助。
やがて助け出された政吉が出てきた。
政吉「半兵衛さん…」
半兵衛「行こう!」
優しく手を差し伸べる半兵衛。政吉はその手を握り脱出したが…。
春海「思った通り仲間がいたんだな…」
↑「行こう」のシーンの顔の優しいこと。
↑なんとなく気まずくなった二人の友情も回復だ!
④乱れて勝負!
↑今回初めて利助も戦闘に参加。武器は使わないが、政吉のアシストを務め立派に戦う。
↑おしのの仇を討つ政吉。
↑怪我人の半兵衛は苦戦するが、政吉の一撃でひるんだ春海にトドメを刺す。
今回の殺しは敵一人につき、仕事屋二人の協力プレイになっている。
一時は気持ちがバラバラになった仕事屋たちがチームワークを回復し、力を合わせて闘う展開が熱いです。
⑤ラスト
仕事の帰り道、半兵衛は剃刀を折って捨てた。そば屋に戻る半兵衛。
半兵衛「帰ったよ…」
桶の水で手を洗う半兵衛。
お春「そんなことしたって汚れは落ちないわよ…子供なんてできなくてよかった…あんたの子なんか…」
↑この回は、DVDマガジンに収録されていた回でした。
マガジン=お試しみたいなイメージがあったので、こんな重要エピソードが収録されていて驚きました。