必殺シリーズ 備忘録

主に各回の名シーンまとめ
※『新仕舞人』『仕置屋稼業』をまとめ中!

第06作 必殺仕置屋稼業 第25話「一筆啓上 不倫が見えた」

2017年02月06日 |  第06作 必殺仕置屋稼業



【ストーリー】
奉行所では大雨で崩れた橋の補強工事をすることになり、仕事熱心で生真面目な年番役同心・岡崎がその担当者になった。
普請元(ふしんもと、工事業者)は入れ札で選ばれることになり、落札を目論む三州屋は岡崎を買収しようとするが失敗し、第二の手として岡崎の妻・志乃に目を付けた。
三州屋の手下・弥助は志乃を尾行し、偶然にも彼女が女たらしの飾り職人・清吉に体を奪われる現場を目撃。
弥助は清吉を抱き込むと、彼を使って志乃に各業者の見積もり額を調べさせ、それを元に三州屋は工事を落札した。
わずか一両の差で落札を逃した相模屋は入れ札の不正を訴え主水は調査を開始するが、その頃岡崎は志乃が不正に加担したことに気付き、志乃と離縁すると奉行所にて切腹する。
三州屋や清吉の悪事はともかく、貞淑な妻だった志乃の心変わりが信じられない主水は清吉の元に転がり込んだ志乃を訪ねるが…。

【知ってるゲスト】
市原悦子、寺田農、谷口完、五味龍太郎、松田明、出水憲司、田中弘志

【名シーン】
①志乃の心変わり、そしてその結果

↑物静かな夫婦の食事…岡崎に相手にされず志乃の心は次第に離れる。
 個人的には真面目な亭主が一番だと思うけど、だめなのかねぇ。
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↑清吉に手籠めにされる志乃。
 「いや、やめて」と言いながら清吉にしがみつく…まるで昼ドラのような展開だ。
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   主水は清吉を問い詰める。
清吉「旦那、俺はあの女、手籠めにした覚えはねえぜ」
主水「なんだと?」
清吉「あの女は好きで俺に抱かれたんだ」
主水「いいかげんなことぬかしやがると、ただじゃすまねえぞ」
清吉「本当だよ…狂ったように俺に抱きついてきやがった。
   女なんてのは、一皮むけゃどれもこれも薄汚ねぇメス猫だ」
   志乃は清吉の家に転がり込んだようだが、清吉にとっては邪魔者にすぎない。
主水「おめえみてえな野郎は地獄へ落ちろ」
   このあと清吉は印玄によって地獄行きに。

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   主水は清吉宅にいる志乃を訪ねる。
   志乃は食事を作り、清吉の帰りを待っていた。

主水「岡崎さんは切腹しましたよ」
志乃「存じてます。あの人とは離縁しました。何の関わりもありません」
主水「奥さん、あんたそれじゃあ本気で清吉と…あんた騙されてるんだ」
志乃「うふふ…嘘です。あの人はそんな人じゃございません」
   志乃はすでに清吉の虜になっているようだ。
主水「奥さん…清吉は帰ってきませんぜ」

↑岡崎の死にも全く動じない志乃。
 「女の恋は上書き保存」-もう元夫のことは完全に眼中にないようだ。 

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   帰らぬ清吉を求め、志乃は彼を探し歩く。
志乃「清吉さんどこに行ったか知りません?
   清吉さんがどこにいるか教えてください…」

↑一時の過ちから全てを失った志乃。

↑決して戻らない清吉を探す志乃を見つめる主水。
 主水の心に去来する思いは一体どんな思いだったんだろう。

②主水殺しシーン

↑ものすごい殺気!夫婦の仲を引き裂いた三州屋に主水の怒りが爆発!

③ラスト
   帰宅した主水にせんりつは食事もさせず障子貼りを命じる。
   主水は文句も言わず二人の嫌がらせに応じる。
主水「いいんだ、いいんだ…これでいいんだ」

↑日常を喜ぶ主水で終わり。
 やるせなさの残る回でしたが、主水さんの笑顔に救われました。